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政治についてどのように考えるのか

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匿名ユーザー

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  • ユーザー名

taro

  • 質問のタイトル

政治についてどのように考えるのか

  • 質問の内容

政党や利益集団といった概念の紹介に留まることのない、政治についてどのように考えるのかという根本的な姿勢を学べる本はありませんか。

  • 質問のジャンル

政治学

  • おすすめする本(タイトル/著者/出版社)

政治学講義/佐々木毅/東京大学出版会

  • 書評

本書は3部構成になっており、第1部は理論や概念とは何かという認識に関わるメタ理論、第2部は「政治についてどのように考えるのか」という課題に真正面から取り組んだ政治原論、第3部は政治学の個別的な概念を紹介した現代民主政治論にそれぞれ当てられている。

個別的な概念の紹介と言っても政治学会の最新動向といったものではなく、メタ理論や政治原論を踏まえ、常に上位概念に立ち返る行論になっている。何が価値であるかを終始問い続ける筆致の重さが特徴だ。

第1部では、理論は経験に先立つというカント的な認識論が展開される。概念は理論に依拠する以上、認識に不可欠な手段でありつつも、一定の価値判断を含まざるを得ない。第2部では、政治において一元的な価値の定義など存在せず、個別具体的な合理性を意思決定に付与していくことの重要性が説かれる。

以上のように書くと恐ろしく難解なように見えるかもしれないが、著者の政治観は実際のところ人間味に満ち溢れている。「言葉はあてにならないし、正しい答えはないのだから、みんなが納得する選択肢を一生懸命考えろ」というわけだ。

私は、価値が金銭に固定されている経済学ではなく、価値を問い続ける政治学に魅力を感じて法学部を選択した。しかし、ビアードやベントレーといったアメリカ現代政治学は、客観的に観察可能な事象のみを理論化して満足しているように思えた。「その1の意味と認識根拠を示せ」と講義に憤慨した覚えがある。

この本に出会ったのはそんな時だった。この言葉の後でなら、1の意味と認識根拠を自分で考える意思を持って、アメリカ現代政治学を学ぶことができるように思う。

「何が合理的なものかについて抽象的に語ることは意味を持たない。」


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