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学園イベントがおこるのですか?

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学園イベントがおこるのですか?


494 ◆G9YgWqpN7Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 00:13:37 ID:8koQ+frF

学園の北東方向にある図書館。
その全7階を誇る広い建物には様々な書物が収められている。
小、中、高と一貫教育を行っている学園であるからして、
当然の如くその蔵書量も膨大になっていた。

その建物の1階、そこの置かれている机に一人の少女が歴史書を読んでいる。
軽くウェーブのかかったブロンドの髪は腰まで流れている。
蒼い目は黙ってその手に持った本のページをめくる。
その動作がなければ人形を置いているといわれて思わず納得してしまう。
そんなどこか人形じみた美しさを持つ少女だった。

その少女はふと、気配を感じ目を本から話す。
ちょうど図書館の入口からもう一人の少女が入ってくるところだった。
その少女はまっすぐ本を読む少女へと向かい、反対の机にどっかりと座った。
その少女は口を開く。

「やあアリス、相変わらずそんなもの読んでるな。よく飽きないな」
「部活お疲れ様、魅紗。本は面白いもの。飽きないのは当たり前よ」

先ほど図書館に入ってきた、魅紗と呼ばれた少女は男言葉で言う。
人形のような、本を読み続けていた、アリスと呼ばれた少女は薄く微笑むとそう返す。
アリスは手に持った本を閉じる。今日はこれで終わりのようだ。
魅紗はアリスに向けて話しかける。

「いきなりで悪いが、あの件はどうだった? 本当のことか?」
「パパに確認してみたけど、半々かな……。いつもの通り、学園長の思いつきだから」
「うーん、難しい所みたいだね。でも商品の学食2か月分無料券は魅力的だからやって欲しいな」

彼女達が話す"あの事"、詳細は不明だが何やら学園全体でイベントを行う予定という話だった。
この学園、学園長の思いつきで時々イベントを行う習慣がある。
参加自由であるが賞品まで用意するため、生徒の参加率は意外とよい。
たまに参加率が悪くてイベントが中止になったりすることもあるが。

魅紗はそのイベントの噂を聞き、某教師の娘であるアリスに詳細を聞きに来たというわけだった。
アリスと某教師とのつながりは秘密だったりするが、魅紗は知っている例外だったりする。
その二人の話は続く。

「それで今回のイベントってなんだっけ?」
「簡単に言うと鬼ごっこ。詳しいルールはまだ決まってないけど、
 とりあえず1時間逃げ切れば勝ちみたいよ」
「ふーん。なるほど簡単そうだ」

二人は帰り支度をしながら話し続ける。

「いつやるのか?」
「さあ……? こればかりは人が集まらないとね」
「今回はどうなるか……前回見たいに取りやめにならなければいいが」
「そうね。賞品欲しいし。食費が浮くのはうれしいわよね」

そう言って、二人は帰る。
もうすぐ、図書館も終わるようだった。

続く?




おわり


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