【骨張ったか細い肢体を、サテン地のような光沢のあるレオタード状の衣服で包んだ、漆黒の瞳の少女然とした子供】
【地面を引き摺るほどに長い銀髪は、絹糸のように艶やかできめ細かく、癖とほつれのないストレートが特徴だった】
【左腰には、無装飾の短剣を一振りベルトに吊り下げて帯びている】
- PERSONAGE - 人物
- 長い銀髪と漆黒の瞳を持つ、少女然とした痩身矮躯の子供。
- 肌は死化粧めいて白く冷えきっており、手足は痩せ細り骨張っている。
- 身体を包み込むほどに量が多く、地面にまで達するほどの長さの銀髪は、
- 絹糸のように艶やかできめ細かく、触手のように自由自在に動かせるのが特徴。
- また、繊維のように編み込む、硬質化させる、出力の調整が可能な毒を有する……
- ……など、特殊な体質及び本人の持つ『能力』でもあるようだ。
- 特異な髪について、「能力であり、手足でもあり、“ボクたち”の誇りでもある」とは本人の談。
- どうやら瑠璃以外にも、同じような異能を持つ一族が存在するらしく、
- 当人らの銀髪を含め、『髪』を非常に重要視あるいは神聖視している種族のようである。
- 服を着ないことが平常であり、寒がりで冷房の風を苦手とし、湿気が多い環境を好む。
- ヒトらしからぬ子供だが、今は人間社会に溶け込む為、頭髪を編んでレオタード状にした衣服を身に纏う。
- 一人称は「ボク」、二人称は「キミ」。
- とりわけ好奇心が旺盛で人懐こい性格。見た目相応に幼く素直でよく笑う。
- 口調は何処か不相応に演技がかっているものの、立ち居振舞いは幼子同然である。
- 基本的に物怖じはしないが、気を許していた相手から無理矢理手を引かれることに恐怖心を見せたことも。
- また、能力のコントロールが上手く出来ず、頭髪の毒で相手を傷付けてしまうことをひどく恐れている。
- 記憶喪失である。最後の記憶は「崖の上から海を眺めていたこと」だけ。
- それ以前とその後の記憶がない。自分自身のことさえ分からない。
- 和泉 文月に助けられて仮の名を授かり、新しく『瑠璃』として再出発。
- 失われた記憶を見つける為に“自分探しの旅”に発つことになる。
- VAARDIGHEID - 能力
- 『銀色の髪を操る能力』
- 自分の銀色の髪を触手のように自由自在に動かす、硬質化させる等の能力、及び体質。
- 出力の調整が可能な「毒」を持ち、毒を孕んだ状態で触れると火傷のような痛みが生じる。
- また、彼らの髪は魔力を通しやすいらしく、能力の媒体に用いられることもあるようだ。
- 瑠璃は幼いが故に度々コントロールを失う為、他の者に痛みを与えてしまうことも少なくはない。
- ARMEN - 武器『ルヴェネイ』
- マリアベルから授かった短剣。文月の刀を真似て、左腰に提げている。
- 鞘は無装飾だが、その刀剣は幾千もの血で磨き続けたかのような真紅色をしている。
- 「ルヴェネイ」という名称は、瑠璃の一族の言葉で『赤い毒』を意味する。
- GESCHIEDENIS - ヒストリー
- 2018年7月某日
場所:水の国/海水浴場近くの海岸 相手:和泉 文月
浜辺に打ち上げられていたところを助けられる。
名前が思い出せない為に仮の名を依頼し、彼女から『瑠璃』という名前を授かる。
秘められた想いの全てを察することは出来なかったが、「綺麗で澄んだ蒼い色」という意味を知り、
その色彩を「澄み渡る空や海のような、世界を抱く素敵な色」だと痛く気に入る。
そうして新しく『瑠璃』として再出発し、失われた記憶を見つける為に“自分探しの旅”に発った。
- 2018年7月某日
場所:水の国/水の国郊外 大通り 相手:リゼ
街中で空腹だったところを助けられ、ファミレスでご馳走になる。
ここで痩せぎすの子供の身体には到底見合わないほどの大食漢ぶりを発揮する。
途中、半ば強引に手を引かれたことに一旦は恐怖心と抵抗を示したものの、
“旋風の用心棒”の力強い助言と抱擁を、瑠璃は追い風として立ち直る。
彼女から頂いたワインレッドのキャスケット帽の御礼として、
銀髪を固めて作った簪を贈り、やがて風と共にその場を後にした。
- 2018年9月某日
場所:水の国/フルーソ 大図書館 相手:マリアベル
調べものをしていたところ、彼女の銀色の長髪を目に留め、同族の一人であるかもしれないと思い声を掛ける。
水の国で制定された〝魔制法〟の説明を聞いた後、彼女が探し求める〝宇宙卵〟とその一端の諸々に触れることになる。
探し物の手伝いとして物語を紡ぐことを約束した瑠璃は、マリアベルから無装飾の鞘に収められた、深紅の刀身の短剣を授かる。
無銘であるとのことから、その短剣に、自らの一族の言葉で『赤い毒』を意味する「ルヴェネイ」と名付けることになった。
最終更新:2018年10月22日 04:02