マリアベル

『行こうか〝物語の中心〟にさ―――。 』






―――≪人物≫

革製のトランク一つを持って各地に現れる神出鬼没の旅人。主に遺跡などがある地域をメインに巡っているようである。性格は容姿に似合わず活発かつ好奇心旺盛だが民俗学や魔術などの知識は人並み以上に持ち合わせている。
元々‶図書館〟と呼ばれる場所で様々な記録を管理していたらしいが現段階で詳細は不明。‶外来種〟と呼ばれる太古に外宇宙からきた存在が残した‶宇宙卵〟を探している。
その過程地の国にてイスラフィールという水の国最高議会の議員と出会い、彼女から水の国を取り巻く情勢を聞き興味を示しそのままの流れで彼女の所有する高級マンションを一部屋借り、現在は水の国の中心部を拠点として行動している模様。‶無垢の祈り〟にて虚神ジャ=ロと邂逅し「私達と異なっている様で、何処か近い」と認識されるが‶両極にある〟と答えている。瑠璃との会話では〝宇宙卵〟を用いて自己の〝内宇宙〟の創造について話しており、《〝集合的無意識〟や〝世界〟という枠組みに捕らわれ隷属された次元からの脱却》を述べている。また、虚神ロールシャッハとつながりを持ち、彼から〝深淵渡り〟もしくは〝異形の姫〟と呼ばれている。ロールシャッハの協力を得て〝ムンドゥス〟と呼ばれる〝外宇宙の神話生物〟とその眷属達を〝グランギニョル〟に落とし込もうと画策している。
その正体は外宇宙の異種族/オーバーロード〟と〝ヒトの聖女〟の間に生まれた〝半神〟である。母親は〝教会〟の枢機卿であり聖女だったが、それ故に〝贄〟となったらしい。


―――≪容姿≫


【ストライプの入った赤いスーツに同じ柄のソフト帽、銀色の長髪に赤い瞳といった目立つ風貌の女性】



―――≪異能≫


〝星の悪夢〟

マリアベルの持つ異能。〝ある条件〟を満たすことで〝異界〟及び〝狭間〟へのアクセスが可能となる。その際には〝実体〟と〝アストラル体〟のどちらでも渡航出来るが、〝実体〟のリスクは大きい。また〝観測対象〟の情報を揃えておけばピンポイントで転移できるらしい。

+ 最果ての回廊
瑠璃と共に訪れた場所。異質な石畳で作られた薄暗い建造物内。唯一ある〝窓〟からは不可思議な機械に囲まれた数百メートルもある〝宇宙卵〟が見える。

+ 赤の星庭
ロールシャッハと共に訪れた場所。霧が濃い赤い花畑。実体は空に浮かぶ浮島であり異形の怪物が象られた黒い石板が周囲に浮かんでいる。
+ 灰の都市
ギンプレーンと共に訪れた場所。全てが灰色に染まったビルの立ち並び高速道路の走る都市。風と共に灰のかけらが舞う。閉鎖された次元。



―――≪魔術≫


〝旧界魔術/ロストミーム〟

マリアベル曰く‶失われた古代魔術術式〟であり、‶黒みがかった異質な焔〟を生み出す。
原理と回路が違うだけで普通の魔術と大差はないとの事であるが、詠唱も今の世界では存在しない謎の言語を用いて行われており魔力そのものも‶理の外〟から生じている。
さらに魔力は放たれた後にマリアベルに還るようになっており魔力消耗がほぼ起きていないようである。魔力が還る際には破壊や燃焼した対象の‶成分・魔力〟等を一部削ぎ取る様子も見られた。

・《―――〝����������〟 》

自身の両脇から火柱を放ち、同時に超高密度に圧縮された〝黒い焔弾〟を生み出し相手へと放つ。
黒い焔弾は着弾すれば周囲の空間ごと全てを焼き払う。

・《―――〝縺ゅ>縺・∴縺� ・撰シ托シ抵シ�〟》

自身の両脇から黒みを帯びた焔で造られた狼を生み出す。黒焔の狼には下半身がなく浮遊しながら相手へと襲い掛かる。迎撃されれば大きな爆炎となる。

・《―――〝鐔�鐔�鐔� 鐚醐執鐚�〟》

黒く光りながら回転する火球を生み出し、それが着弾した地点から巨大な火柱を発生させる。


―――関連用語


〝ムンドゥス〟

マリアベルが追い求める〝外宇宙の神話生物〟。その名が示す通り〝深淵の闇〟というべき存在であり〝観測者〟の主観によって様々な形を為す、。表現することの叶わない〝思念体〟



〝大いなる異種族/オーバーロード〟

遥か昔に外宇宙より飛来した‶外来種〟。善性であったか悪性であったかは不明だが当時の人類に拒絶され各地に建造物を作ってそこに引きこもり、‶宇宙卵〟を創り出していたらしい。新世界に現れた以外の個体も存在する。その正体は〝ムンドゥス〟を伝聞するための〝分霊〟

+ 彼岸のツァラトゥストラ
瑠璃と共に訪れた最果ての回廊で観測した存在。巨大な黒い肉塊のような姿で表面は常に動き回っており三つのブラックホールのような目がある。

+ 灰の柱アポレイア
ギンプレーンと共に訪れた灰の都市で観測した存在。
数百メートルはありそうな巨大な灰色の〝枯れ木〟。でありじわりと淡く光っているのが見える。〝6本〟しか生えていない枝に葉はなく、どこか無機質な印象を与える。6本の枝が裂けるとそこから異形が出現する。〝新世界〟に出現した可能性がある
  • 〝粘土で作られたような灰色の巨大な赤子〟
最初に出現した異形。口から無数の枝を吐き出して攻撃してくる。
  • 〝巨大な長髪の女〟
二本目から出現した異形。口から灰色の光弾を吐き出す。着弾した場所は物理的ダメージはないが〝灰色〟になる。


〝宇宙卵〟

上記の大いなる異種族が生み出したモノ。詳細は不明。地の国の遺跡内部地下にそれらしきものがあったが、既に化石化してしまっていた。マリアベル曰く万象を司りあらゆる可能性を内包しているらしい。形は一定ではなく〝最果ての回廊〟では数百メートル規模のものが観測されている。

〝図書館〟

マリアベルが以前いたという場所。様々な記録が保管されているらしくマリアベルはそれの管理者だった。マリアベル曰く‶二度と戻りたくない〟

〝黒の大聖堂/ブラックロッジ〟

旧市街の隅、鬱蒼と生い茂る雑木林の中にあるすべてが黒く塗りつぶされた巨大な廃教会。邪教の本部だったとか、教会が表に出せない闇の儀式を行う実験棟だったとか、とにかく噂の絶えない場所であり市街地だった場所からは雑木林に囲まれたこの建物の中心にある〝尖塔〟の先端部分しか見えない。内部にある祭壇の奥から螺旋階段を通じて尖塔へ登れる。

〝処理落ち〟

マリアベルが〝ロールシャッハ〟との邂逅の最後のやりとりやストックホルムで〝偽書-Psychosocial-〟を読んだ際に起きた異変。自己認識の防壁作用。






―――対人


イスラフィール

‶美しい物語〟を紡ぐ人物であり、色々と世話をしてもらっている間柄。何か協力要請されれば応える。
隠し事はお互いさま―――みたいだねェ。

ジャ=ロ

‶祈りの物語〟。そこにあったのはただ純粋なる‶祈り〟。しかしこれはなんとまぁ―――。

瑠璃

‶探求の物語〟。水の国大図書館で出会う。共に〝夢〟を見たあと短剣を授ける。見つかるといいね、本当の自分。

ロールシャッハ

‶恐怖の物語〟。互いに協力関係にあるようだが………「さよなら私の神様」

ギンプレーン&ディー

〝裏側の物語〟。ギンプレーンとは割と気が合うし(一方的)今後とも仲良くしたいねぇ

待雪かえで

〝健気な物語〟。大丈夫、悪いようにはしないさ、フフフ。





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最終更新:2019年03月04日 18:13