旧市街
「かくして僕は塔に君臨した。さぁ、角砂糖を献上せよ」
——『Family Record』p.5
written by People In The Box
■CONTENTS
■詳細
≫詳細
水の国の郊外にある、名前さえ忘れられた街。揶揄を込めて旧市街と呼ばれている。
語る者も無い遙か昔は栄えていたらしいが、今ではすっかりと廃れ、暗澹とした雰囲気を宿す。
人口の多くは、表社会では生きられない犯罪者や逃亡者、浮浪者など。
D.R.U.G.S.傘下のマフィアを初めとした反社会的勢力も多く存在し、悪徳の巣窟でもある。
その一方で独自のしきたりや決まりも多く、よそ者はまず歓迎されない。
闇市の出現も多く、奴隷市などの催しが開かれる際は表舞台の人間も出現する。
しかし、『特区』や『魔制法』の影響から、居場所を無くした能力者難民が多く流れ込んできている。
彼らの多くは持ち前の能力により自身の居場所を確立、ある種の勢力を築いている。
他方、能力者の子ども達の多くが棄てられ居着いていると、
リューシオ・エスクリオス等の発言から確認できる。
混沌と悪名の街、それがここ、旧市街であった。
■関連
≫関連施設・関連地名
◇工場
旧市街に存在する工場。かつては精肉工場であった。当時から黒い噂が絶えない場所。
いつの間にか閉鎖しており、話題に出す者も少なかった。
しかし、再び稼働するや否や、旧市街の人物からは入ったら戻れない場所と称される。
主に居場所を無くした子ども達が引き取られていった場所であり、後述する
白神 鈴音の足取りも確認されている。
これはレッド・ヘリングそのものが工場という実体であり、"虚構現実"から転移した際、
より高い<hymn値>にてかつてあった工場を塗りつぶした。
その為、信仰の工場はそっくりそのまま
レッド・ヘリングに取って変わられ、再び稼働を始めた。
子供達をその内部で虐め殺し、自らの存在性を強固にするという所行が内部では行われていた。
レッド・ヘリングと共に転移してきたエージェントが、内部に火を付け炎上させたが
すぐさま回復し、能力者達の出現を待っていた。
インシデントの結果消滅し、内部に閉じこめられていた子供達の魂も浄化された。
◇レテビーチ
旧市街の何処かにあると言われる泉。とある神話では人々は冥府に着くと、このレテの泉の水を飲んで地上の生を忘れ
再生する前にもまたこの水を飲んで、冥府で見たことをすべて忘れるとされた。
インシデント
破水の舞台となる。
アナンタシェーシャが顕現し、能力者達と相対する。
基底現実に於ける
"レテ"と虚構現実に於ける
"Lethe"は非常に
"親和性/神話性"が高かった。
特に後者の
"Lethe"はアナンタシェーシャと強く結びついており、高い<hymn値>を示す。
この際アナンタシェーシャの内部に白神 鈴音を取り込み、彼女の記憶を"Lethe"として分泌した。
死闘の末アナンタシェーシャは消滅、白神 鈴音は精神と肉体が分離し、彷徨う事となった。
◇マルタ
旧市街でかつて起きた大災厄。その結果として、宗教弾圧を受けた
サーペント・カルトの人員が逃げ込んだ土地。
その結果、異端弾圧の手が伸び、多くの信徒が殉教した土地でもある。
現在は荒廃し、殆ど人間の住んでいない土地となっていた。
インシデント
新世界よりの舞台となり、
"オフィウクス"達の率いる
"サーペント・カルト"が、
ウヌクアルハイ顕現の為の儀式の為に使用した。
多数の能力者を巻き込んだ混戦になり、結果としてオフィウクスの大部分が死亡、サーペント・カルトはほぼ壊滅状態となった。
◇スルツェイ
旧市街でかつて起きた大災厄。その後に生まれたとされる土地。
◇ストックホルム
[データ削除済み]
≫関連人物
旧市街を寝床とする病魔。ここでは
スナークではなく此方の名を名乗っている。
ビキニ姿以外にチャイナドレス姿で練り歩いている姿も確認できる。
前述のイルと共に住んでいる為、彼女の情報も幾つか入手できるだろう。
■補遺
最終更新:2018年07月20日 12:10