美の巨人・ヴァルゴ

美しさを支配する力を持った原初の11機/オリジナル・イレブンの一機。名前は乙女座の意。
他の機体と違って明確な属性を持たないが、敵味方を問わず人の目を惹く美しさを持つ。
全高は76m。足だけでも車一つを容易に踏み潰せるサイズの〝西洋甲冑〟といった佇まいで
全体的に古びてはいるものの様々な金属的色合いと全身に散りばめられた各種の宝石が荘厳さを醸し出し
また鎧そのものの造形、矛と盾を持った際の凛々しさは宛ら神話の戦乙女にも似ている

近年まで山体そのものを繰り抜いて作られた倉庫の様な場所に封じられていたが
六罪王やその協力者によって始動させられ、ラグナール侵攻に用いられた。
その際には頭部にあたる操縦室にエリザベス・カーライルが搭乗し、彼女の能力も併用することによって
山体が崩壊するレベルの土砂崩れを引き起こしたり、崖そのものを大盾の武装によって吹き飛ばしたりするなど
その巨体に見合った強烈かつ大味な戦いぶりを魅せつけるも、最終的に両足を破損し、ラグナール近郊で活動を停止した。

しかしその後、騎士団長フレデリックの手により再稼働。対石鬼&アンジェル・ベルジュロン戦で使用され
そのままゼン=カイマにて石鬼の遺骸と共に安置されることとなった。
本来人の動かせる機構ではないが、フレデリックの並外れた精神力により今も時折稼働しており
街の復興のために役立てられている他、その壮観さは昼の国屈指の観光産物ともなっている。

ちなみに、そのモチーフカラーは黒鉄、白金、そして黄銅。ヴァルゴは物理・魔法などに対する〝絶対防御〟を有しており
現在どの属性の攻撃を防ぎ得るかをそれらの色で表している。攻略するとすれば其処が狙い目である。
また全身を虹色のオーラで覆うことによって損傷を自己修復する力も備えており、理論的には永久に戦い続けることの出来る力を持つ。
ただし動力源は人の〝心〟であり、常人ではヴァルゴを起動するだけで気絶か、或いは発狂する事となるだろう。

-『ヴァルゴ MK-Ⅱ D.Ver』

六罪王ダグラスが、その能力で"創造"したオリジナル機の強化型。
色合いは鮮やかな虹から白黒のツートンになっており、これは『本家への引け目』が理由だという。
体高はややアップして96m。矛と盾のみであった武装は大幅に近代化されたデザインになっており
メイン武装は剣、大盾、盾に仕込んだ巨大爆弾頭、モノアイからの熱レーザー照射、格納型ミサイルなど。
オリジナル機に比べてよりメカチックな動きをするようになり、ロケットのエンジンに似た機構も兼ね備えている。
これにより高高度、宇宙に近い領域までの飛翔が可能である。

これは紛れも無くダグラス最強の切り札の一つであり、一度呼び出せば周囲の戦場は地形が変わる。
しかしオリジナル機が人間の心を糧として稼働したのに対し、ダグラスのそれは機構が不明である。少なくとも、動かすのに苦労している様子はない

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最終更新:2015年06月09日 03:12