ボクは、強く生きねばならないんです――――『TRAVIS』の跡取りとして。
≪Person≫
【Name】 |
リチャード・トラヴィス(Richard Travis) |
【Sex】 |
男 |
【Age】 |
17 |
【Race】 |
人間 |
【Job】 |
レイリスフィード学園高等部三年生/『TRAVIS』社長 |
【Body】 |
身長172cm/体重55kg |
【Character】 |
容姿端麗才色兼備、おまけに大企業の若き社長というエリート中のエリート。身なりや挙措にも常に気品が漂う。 性格の方も柔和そのもので、いつも人の良い笑顔を絶やさない。仕事での経験もあってか相手の年齢に関わらず誰とでも仲良くなれる非常に高いコミュニケーション能力も持ち合わせている。 ……ただ逆に言えば、常に浮かんでいる笑顔のせいで本心が全く読めない部分もあり、時折何を考えているのかわからないことも。 |
≪Figure≫
【柔らかな笑顔と気品の漂う挙措、時折細められる宝石のような赤色の瞳が特徴の、落ち着いた雰囲気のある少年だ】
【水色の髪はやや巻き毛気味ではあるものの、一本一本にまでしっかりと手入れが行き届いていて、見ただけで育ちの良さが伺える】
【黒いブレザーに赤いネクタイという学生服を少しも着崩すことなく完璧に着こなして、右手には学生鞄を下げている】
【上質なスーツとロングコートを着て黒色のビジネスバッグを下げた姿は一層大人びて見えて、一見して学生と見抜くのが難しい程だ】
≪Force & Tactics≫
◆能力
無害そうな人柄に反して、『ブラックホールを作り出す』という非常に戦闘に特化した能力を有している。
より厳密には『強い引力を有する〝重力球〟を設置する』能力と言ったところで、本物のブラックホールほど強力なものを作り出せるわけではない。
重力球は指定座標に直接作り出す方法が主だが、そこまで高速ではないものの自在に移動させることも可能。同時に二つ以上作り出すことも出来るようだ。
設置した重力球は周囲の物体を常に強く引き寄せ、更に重力球に物体が吸い込まれた場合、内部でそれを押し潰して〝圧縮〟するという性質を持つ。
大きさもある程度自由に設定可能で、引力は大きさに比例して増大。しかし当然ながら、作り出す重力球が巨大であればあるほど生成には時間が掛かる。
また、リチャードの意志で重力球ごとに「引力を働かせる対象」を細かく設定可能。これを使って普段は自分を対象から外しているようだ。
ターゲットに出来るのは能力発動時点でリチャードが視認出来ているもののみだが、瓦礫のみ・空気のみ・相手の体のみ……など、応用の幅は非常に広い。
また人体に使用した場合、引力で行動を妨害するだけでなく、直接重力球に叩き込めば強烈な圧縮力で骨を粉砕する程度のダメージを与えることが可能である。
ただし全ての重力球には引き込める限界の容量が存在し、一定以上の物体を内部に取り込むと自動的に能力が解除されてしまう。
人体程度の強度だと飲み込んだ瞬間にその部位の骨を砕いて即容量オーバーといったところで、継続してダメージを与えたり拘束し続けたりすることは不可能。
ただ、これはあながち欠点でもない。ある程度内部で物を圧縮した後で能力が解除されると、周囲の大気と内部との圧力差で内容物が一気に爆散するのである。
これを利用し、ある程度まで空気や瓦礫などを吸い込ませた後自身の意思で能力をゆるやかに解除する(重力球の一部に小さな穴を開ける)ことにより、針を刺した風船が破裂するように重力球自体を爆弾として使用するという攻撃方法も多用される。
◆戦法・装備
リチャード本人の実力として、常に護身用の拳銃を常備している上に射撃術や護身術も一通り修めており、能力抜きでもそこそこ戦えるようだ。
また、自分を吸わせることで加速したり、銃弾のみを吸う設定にして軌道を曲げたりと、これらに能力を併用したトリッキーな戦法も得意である。
……そのような戦闘力もさることながら、どんな苦境に置かれても決して冷静さを失わない異常なまでの精神力が何よりも厄介かもしれない。
体も心も、一般人にしてはあまりに戦闘に精通しすぎているような気もするが――――本人は「大企業の御曹司としての嗜み」だと言って憚らない。
≪Background≫
レイリスフィード学園に通う三年生にして、水の国に本社を置く
『TRAVIS』という会社の御曹司。トラヴィス家の
三男にあたる。
この『TRAVIS』は彼の父であるシャルル・トラヴィスが社長を勤める会社で、鉄鋼業やIT産業といった方面に進出する名の知れた大企業である。
以前は工業資材や電化製品といった分野の経営が主だったが、最近は裾野を広げ、新たに兵器開発の分野に進出し始めており、着実に事業を拡大している模様。
彼もまたその跡継ぎとして、学生の身ながら既にいくつかの仕事を任されている立場にあり、その都合で
風の国から
水の国へ移住することになったらしい。
その際に父親から「能力などに頼らず自らの力を磨け」とのお達しで
レイリスフィード学園を推薦され、本人もそれを了承してこちらに転校してきたようだ。
ちなみに
幸徳井佳乃とは同じクラス。容姿や性格、それに御曹司という立場もあって転校するや否や一瞬で人気者になり、現在は
鳴子一颯と同じく生徒会役員にまで上り詰めている(その辺りの話は
こちらに)。
そして先日、父親であるシャルル・トラヴィスが病死したことにより、リチャードは名実共に"新社長"として就任したが……。
緊急会見の席で、彼は現社長であったシャルル・トラヴィスが病死した事実と共に、自らが元GIFT構成員であることを暴露した。
本人の言によれば、トラヴィス家は完全な実力主義の家系であり、二年前までは自分ではなく長兄と次兄が次期社長の座を争っていたのだという。
その裏で、シャルルは落ちこぼれの"三男"であるリチャードをとことんまで冷遇。メディアへの露出を一切させないどころか完全に居ないものとして迫害し、最終的には邪魔になったために実子をGIFTに売り払って金に替えるという、父親として最低最悪の行為に手を染めていた、というのだ……。
しかし二年前、飛行機事故によって二人の兄が他界。一気に跡継ぎを失ってしまい焦ったシャルルは、今更になってGIFTからリチャードを買い戻す。
その後すべての事実を隠蔽し、改めてリチャードを"次期社長"として鍛え上げ、推挙した……というのが、リチャードの口から語られた一連の流れであった。
リチャードは、敢えてトラヴィス家の闇を晒したのは自身の覚悟の表れだといい、今後は自分が新しくクリーンな『TRAVIS』を作り上げていくと宣誓。
かつてGIFTに居たからこそ正義の尊さがわかると述べ、今後はより一層各治安維持組織への支援に努めていく、と宣言した。
≪Memory≫
+
|
2014年2・3月 |
2月2日
「フフッ、なかなか美味しいコーヒーでしたよ」
〝仕事〟が一段落して暇になり、何か暇を潰せるものはないかと公園内を見渡していたリチャード。
そこへ偶然 谷山基樹が通りかかり、互いに自販機の安いコーヒーを飲みつつ少々雑談をする流れに。
大企業の御曹司という立場に縛られる自分と違って世界を駆けるジャーナリストだという彼の話を、リチャードは興味深そうに聞いた。
ちなみに彼が飲んでいたコーヒーは、どう考えてもリチャードの肥えた舌には合わなさそうなシロモノだったが……甘党だったことが幸いして意外と気に入ったようだ。
2月7日
「イスカーチェリ学園ですか……一度覗きに行ってみたいですね」
再び仕事帰りの公園にて。今度は同じ学生の身分である アグアニエベ・アウラという少女から〝取材〟の依頼を受ける。
彼女が通っているのは、自分の通う レイリスフィード学園とはまた違った『イスカーチェリ学園』という学校であった。
『TRAVIS』の跡取りとして質問に答えつつ、お互い間逆とも言える校風を教えあったり 同級生の話をしたりと盛り上がる二人。
……しかしアウラは学園の風紀委員に追われ、リチャードもまた迎えの車が来てしまった為、頃合を見て別れることに。
最後はアウラに能力を見せてもらったお礼にリチャードもまた能力を披露し、再会を祈る言葉を交えてその場を去るのだった。
3月8日(イベント)
「――――お二人とも、中々に面白い方でしたね」
この日、『TRAVIS』の昼の国支部へ視察にやってきていたリチャードだったが……そこでカノッサ機関員NO.29、 カニバディールが起こしたテロに巻き込まれてしまう。
街の交通網が破壊された影響で電車も止まり、困り果てたリチャードはとにかく駅を襲撃していた カーディ・スクワーマを追い払うことに。
その場に居合わせた 『UT』出身の ミハエル・ガーナランドとも共闘し、彼女と彼女の操る〝蟲〟達を辛くも撃退することに成功するのだった。
……ミハエルにもカーディにも笑顔を向け、まるで商談でもするかのように戦っていた彼の本心は、やはり読み難いものがある。
|
ボクのページはここまで - 回閲覧されているようですね。本社の方へご連絡下されば、いつでも対応致しますよ。
最終更新:2015年06月21日 23:33