籬 凌太
本作の主人公。
元籠目高校一年生。
親友である拓未の前向きで楽観的な考え方を羨ましく思っている。
どんなに頑張っても良くて平均点を少し越える成績しか取れない自分を「十把一絡げの凡人」と評し、
「才覚に恵まれた優等生」である須央や理香に対して劣等感と嫉妬心を胸中に募らせていた。
B&Iウイルスに感染して蟷螂の人外になったことで吹っ切れたのか粗暴で天邪鬼な性格に変化し、
安易な同情や理解を露骨に毛嫌いするようになった。
最上 拓未
元籠目高校一年生。
凌太と知り合ったのは高校に入ってからだが、今では親友の間柄となっている。
明るく人当たりの良い性格だが思ったことをストレートに言ってしまう素直さと何か起こると
すぐに大声を出して騒ぐことが災いして他人の怒りを買いやすい。
凌太と同じく「十把一絡げの凡人」であることは気にしていないが、B&Iウイルスに感染して
蜘蛛の人外になった自分の姿が大分気持ち悪いことはかなり気にしている。
加部 大河
元籠目高校一年生。
凌太や拓未とはクラスメイトだが接したことは殆ど無く、従兄である須央を「スオ兄」と呼び
実の兄のように慕っている。
過去に自らの浅慮な行動が原因で大恥をかいた経験から自ら進んで行動することを避けたがる
受身気質となり、何らかの選択を迫られた際は自分以外の誰かに判断を仰ぐようにしている。
B&Iウイルスに感染してクワガタの人外になってもこの気質は変わっていない。
柄木田 須央
元籠目高校二年生。
全教科首位、スポーツ万能、生徒会長、女子から大人気と美点ばかりを兼ね揃えていたため
多くの人から持て囃されると同時に妬まれてもいた。
幼い頃に両親を交通事故で亡くして以来空虚感を抱えるようになり、他者からの賞賛を得ることで
それを紛らわそうと様々なことに挑戦し努力を積み重ねた結果「恵まれた才覚を持つ優等生」と
評されるようになった。
B&Iウイルスに感染して烏の人外となり、アルビノの個体という稀少性もあってか他の人外よりも
一際高い戦闘能力を有している。
古沢 新吾
元籠目高校二年生。
ミサイルが落ちる前は生徒会副会長を務めていた。
無難な選択を好み、流れに身を任せることを由とする事なかれ主義者。
B&Iウイルスに感染して鷲の人外になってからは幼馴染である惇の行く末に不安を抱き、
最悪の事態を回避するために奔走している。
須央に対して悪い感情は抱いていないが惇のこともあるため煮え切らない態度を取っている。
井端 惇
元籠目高校二年生。
ミサイルが落ちる前は生徒会会計を務めていた。
生徒会長になった理香をサポートすることで距離を縮めようという目論見を潰した須央を憎んでおり、
B&Iウイルスに感染して飛蝗の人外になってからは須央への態度を攻撃的なものに切り替えている。
藤枝 源九郎
元籠目高校二年生。
ミサイルが落ちる前は生徒会書記を務めていた。
人柄は良いが無骨な見た目と口数の少なさから怖がられ損をすることが多い。
B&Iウイルスに感染して梟の人外になってからは色々な人から恨み辛みをぶつけられている須央に
憐憫の感情を抱いており、余程のことが無い限りは彼の味方をするようにしている。
安栖 理香
元籠目高校二年生。
品行方正で才色兼備な優等生という仮面の裏に自分以外の他人を徹底的に見下す傲慢な女王のような
本性を隠しており、生徒会選挙で生徒会長の座を争い自分を負かした須央を影でずっと妬んでいた。
B&Iウイルスに感染して蜂の人外になってからは優等生の仮面を捨て、傲慢な本性を剥き出しにしている。
最終更新:2023年06月17日 19:00