物語を完結させる

 最終的に読者が物語に求めるのは「結末」である。さまざまな過程を経た上で、作中の登場人物たちがどのような結末を迎えるのか、それを知りたいのである。
 また、物語を完結させなければ、作者は本当に自分が書きたかったこと、伝えたかったことを、読者に提示することはできないだろう。
 導入部がどれほど素晴らしくても、中盤がどれほど盛り上がったとしても、エンドマークが打たれない限りは、それは完成した物語とは認めてもらえない、ということは肝に銘じておくべきである。
 また、多数ある小説大賞の全てで、募集要項に「完結した作品であること」という一文が記載されていることからも、そのことをうかがうことができる。
最終更新:2007年04月21日 10:11