小説を書く上で最も基本になることは「文章を書く」ことである。「絵を描くときには、一本たりとも無駄な線を描いてはいけない」という言葉を聞いたことがあるが、同じ言葉はそっくりそのまま、文章を書くことにもあてはめられる。
つまり、小説家たるもの「一文字たりとも無駄な文章を書いてはいけない」のである。地の文で書き込まれる描写。会話で語られる言葉。その他とにかくありとあらゆる文章は、作中で何らかの役割を持っている、ということを意識しながら書かなければならない。自分が書こうとする一文が、一連の文章の流れの中で、あるいは物語全体にとってどのような意味をもっているのかを問いながら文章をつづっていくこと。
最終更新:2007年04月28日 22:59