盗作・パクリは厳禁
今さらいうまでもないことだとは思うが、盗作・盗用・パクリは絶対にやってはいけない。以前、ある少女漫画家が大量の盗用(トレース)をしたとして、その作品が全て絶版になった、というニュースを耳にされた方も多いだろう(その後、この少女漫画家は別系統の漫画家として復帰したらしい)。
インターネットが発達した現在、盗作や盗用、パクリはまず間違いなくバレてしまう。そもそも、バレるとかバレないとかそういう以前の問題として、他の作家が文字通り骨身を削って創りあげた作品を拝借して、お手軽に物語を作ってしまおうなどと虫のいいことを考えているようでは、決していい作品を創ることはできないだろう。
また、盗作などとはニュアンスが違うものの、他の人(友人・読者など)のアイディアを自作に持ち込む場合は、注意した方がよい。たとえそれがどれほど良いアイディアでも、「それいただきです」などといってそっくりそのまま作中で使用してはいけない。アイディアを提供した側からしてみれば、「自分のアイディアを使ってもらって嬉しい」という思いもあるかもしれないが、それが自分のアイディアの丸写しであれば、むしろ「この人は本当に『創作』をしているのだろうか」と失望してしまうことだろう。ことによっては、「他のものも全部他人からの借用ではないのか」などと、痛くもない腹を探られることになってしまう可能性だってある。
創作家としての矜持、という面もあるが、アイディアの提供を受ける場合には、まず提供されたアイディアをきちんと吟味、咀嚼して自分のものとすること。その上で物語を構築し、「さすがに違うね」といわれる小説を書きたい。
最終更新:2007年04月21日 10:12