プロットを立てる

  プロットというのは、ここでは大まかにその物語の原形、あるいは設計図のようなもの、と定義しておく。
  ここで、素材や主題などから見えてきた大まかなストーリーラインを、より具体的な形へと落とし込んでいく。どの程度まで詳細に決めるかというのは個人差があるとは思うが、最初から最後までの物語の流れ、作中で起きる主要な出来事などは一通り網羅しておきたい。ただし、あまり細部まで詰めてしまっても、実作の段階で変更したくなる場合も出てくるので、ストーリーラインについてはあらすじ程度で留めておく。
  作るものはあくまでもプロットなので、物語の進行順に作っていく必要はないが、最終的には、物語の全体像をある程度俯瞰できるものに仕上げておいた方がよいだろう。
  基本的には紙媒体やワープロ・表計算ソフトなどを使用し、後で参照できるように何らかの形で残しておくが、あまり複雑ではないストーリーを持った小品であれば、それら全てを頭の中でやってしまうことも可能である。ただ、プロットをメモなどでも残しておけば、何かしら理由があって執筆が中断した場合でも、比較的少ない労力で執筆を再開できるといったメリットもあるので、可能であれば、どのような小品でもプロットは残しておきたい。

最終更新:2007年04月29日 11:04