「……で、俺にこの男の代理で子守りをしろ、と?」
資料映像を見終えた柊蓮司は、開口一番に卓の向かいに座るアンゼロットにやや呆れ気味に訊いた。
資料映像を見終えた柊蓮司は、開口一番に卓の向かいに座るアンゼロットにやや呆れ気味に訊いた。
話は約30分前に遡る。
いつもの通りと言えばいつもの通りにアンゼロットに召喚(と言う名目の拉致)
をされて連れて来られた柊は、これまたいつもの紅茶の奨めを無下に躱して
単刀直入に本題に入らさせた。
「━━ 未だ覚醒めてはいませんが、目標の少女には未知で強大な可能性を秘めています。
正しく導けば大いなるものとなりましょうが、一歩間違えれば上位魔王へと堕ちて
このファー=ジ=アースのみならず他の世界すら滅ぼしかねません。
ですが、この少女を導くべき人間がとある手違いで世界結界に因ってその存在を消されてしまいました。
何とかこちらから世界結界に干渉して該当人物の存在のサルベージを試みていますが、
それを終えるまでに件の少女にエミュレイター側からの干渉が無きにしも非ずです。
そこで、主八界のみならず全異世界中から検索して本来の導き役たる人物……青木大介に
その存在性質が最も近い柊さん、貴方に彼女…九重りんさんの護衛及び導き代行を御願いしたいのです。
ハイかYesで答えて下さい?♪」
それは、いつも通りの御願いと言う建前の強制で有った。
いつもの通りと言えばいつもの通りにアンゼロットに召喚(と言う名目の拉致)
をされて連れて来られた柊は、これまたいつもの紅茶の奨めを無下に躱して
単刀直入に本題に入らさせた。
「━━ 未だ覚醒めてはいませんが、目標の少女には未知で強大な可能性を秘めています。
正しく導けば大いなるものとなりましょうが、一歩間違えれば上位魔王へと堕ちて
このファー=ジ=アースのみならず他の世界すら滅ぼしかねません。
ですが、この少女を導くべき人間がとある手違いで世界結界に因ってその存在を消されてしまいました。
何とかこちらから世界結界に干渉して該当人物の存在のサルベージを試みていますが、
それを終えるまでに件の少女にエミュレイター側からの干渉が無きにしも非ずです。
そこで、主八界のみならず全異世界中から検索して本来の導き役たる人物……青木大介に
その存在性質が最も近い柊さん、貴方に彼女…九重りんさんの護衛及び導き代行を御願いしたいのです。
ハイかYesで答えて下さい?♪」
それは、いつも通りの御願いと言う建前の強制で有った。
……そして、冒頭の柊蓮司の台詞に続き、それにアンゼロットが応える。
「有り体に言えばそうです。ですが、一筋縄では有りませんよ?」
「ああ、分かってるよ。この九重りんとかいう女の子、見た感じベルと
同じ気質や性格っぽく見えるかんな。で、俺の今回の立場は?」
柊は真摯を通り越して凝視の眼差しでアンゼロットの眼を見付めて訊いた。
それはそうだろう、もう任務にかこつけて色々下げられるのは御免なのだ。
「安心して下さい、今回は件の青木大介さんの代理なんですから、彼と同じ新任教師という
身分で九重りんさんに接触して貰います」
下がらない! それを聞いて心底安堵した柊に隙が生じたのを誰が責められようか。
アンゼロットが打ち合わせた掌の軽い音と同時に、柊の足下の床が消失した。
「有り体に言えばそうです。ですが、一筋縄では有りませんよ?」
「ああ、分かってるよ。この九重りんとかいう女の子、見た感じベルと
同じ気質や性格っぽく見えるかんな。で、俺の今回の立場は?」
柊は真摯を通り越して凝視の眼差しでアンゼロットの眼を見付めて訊いた。
それはそうだろう、もう任務にかこつけて色々下げられるのは御免なのだ。
「安心して下さい、今回は件の青木大介さんの代理なんですから、彼と同じ新任教師という
身分で九重りんさんに接触して貰います」
下がらない! それを聞いて心底安堵した柊に隙が生じたのを誰が責められようか。
アンゼロットが打ち合わせた掌の軽い音と同時に、柊の足下の床が消失した。
『…ア、アンゼロットオォォォォォォォォォォォォォォォッ!?』
柊はまたもや大気圏に向けてダイブさせられた。
柊はまたもや大気圏に向けてダイブさせられた。
| ← Prev | List | Next → |