マジュ・マディナ


概要

始原十二災群が一。万象を呑み込む天。たたきつけるもの。
種族は水霊(ウンディーネ)。散発的に到来する大雨。まったくの前兆なしに現れ、命を浚っていく。


引用

「不用意に波に身を任せて、藻屑になっても知りませんよ」


始原十二災群

値する災厄は水害。

現象

蒼き驟雨(しゅうう)のマジュ・マディナ。
前触れなく海上に出現し、大嵐にて命を浚う水霊(ウンディーネ)。
雨は水害へ発展し、住処や食物をも洗い流し、土塊の家を水滴が撃ち貫く。
季節、時間、場所を選ばず出現するそれは、ディー・ダー・オーの呪いの中でも特に恐れられた。

水霊

意思を持った水が人の形を為したもの。
目に見える姿は、宙を揺蕩う水の塊に過ぎない。

代替わり

マジュ・マディナは84年周期で『核』の洗浄を行うことで代替わりをする不死の生命体である。
代替わりの度に全てを忘れ、目覚めた後にディー・ダー・オーの残滓によって人間への憎悪を育み災厄へと成長する。

戦技

  • Gleichwie der Regen und Schnee vom Himmel fällt(天より雨と雪の降るごとく)
槍のように鋭く、触れたものを穿つ水滴を無数に発射する。
方位自由自在の全方位レーザー。

  • Ich steh mit einem Fuß im Grabe(片足は墓穴にありてわれは立つ)
巨大な水のベール(壁)を招来する。ベールは一切を分断し、決して崩れることはない。

  • Komm, du süße Todesstunde(来たれ、汝甘き死の時よ)
濁流の渦。奔る水流は一切を押し流し粉砕する。

  • Ein Herz, das seinen Jesum lebend weiß(時は日と年を作り)
水を離散させ、霧状の幕を作り出す幻術。
対象の前後感覚を狂わせ、偽りの景色を作り出す。

  • Mein Herze schwimmt im Blut(わが心は血の海に泳ぐ)
自身の分身を水で作り出す。分身は本体と同程度の力を持つ。

零落

先代が猛威を振るっていた頃、クテルヴィアメッテルフによって討伐され、『名付け』によって零落した。
現在の代では、クテルヴィアの計画した教育アプローチにより害意を取り除かんとして、人間社会の中に紛れて生活している。
計画が功を為したのが、現在のマジュ・マディナは人間へ危害を加える意思は見受けられない。
しかし、依然予断を許さない状態ではある。

交戦記録

ヒュミル海にて交戦。先代マジュ・マディナは激戦の末に敗れた。

関連人物

現在は親とも言える存在。基本的に言うことは聞く。

視線を感じる…

正直一緒にしてほしくはない。

  • 先代マジュ・マディナ
何を考えていたのかよくわからない。

うざい。かなり。

  • ディー・ダー・オー
たまに声が聞こえる。

出張先

  • フタハナ
2020年ホワハナに出張。
殺し合いの島、大規模魔術を唱えた者への私刑、それを平然と見守る群衆、ばら撒かれる殺人ウィルスといった血腥い光景を見て精神に異常をきたし、自らもまた大規模魔術を唱え、やがて海の藻屑と消えた。

モチーフ

外見は「東方project」のエリー、「幻想再帰のアリュージョニスト」のコルセスカ、「キン肉マン」のサイコマン。
イメソンは「追想のディスペア」。
コンセプトは「人外の生物が並の人間よりも人間らしい情緒を抱えていたらかわいくない?」。

参照先

最終更新:2025年02月17日 22:47
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