エル・ブ・カアニャ


概要

始原十二災群が一。不変のもの。普遍のもの。変化を拒む者。変化を操る者。
種族は半神半脳(デミゴッド・アンド・ブレイン)。彼女の本質は逆説の不変。自らは変わらず、他者を変える。

「諸行は無常、栄枯は必衰。何れは誰しも一つの屍。生命は途絶えて死に満ちて、通う者無き無縁の仏」
「過たぬ永続、真なる無窮。何れは全てが荒廃の先。終焉は無、無は不変、不変は即ち真なる永久」
「夢は夢、空想は空想、魔法は魔法、希望は希望。ただそれ以外の何でも無い。逃れえぬ終わりも、たったのひとつ」
「やがては尽きる。何もかもが」


始原十二災群

値する災厄は患害。


詳細

催眠(ヒュプノ)再構成(メタモルフォシス)の混合による究極の世界改竄能力者。
究極の単一。自己完結の果て。共同体の破壊者。作られたスーパーエゴ。
乖離(アナロギア)を体現し、模倣(ミメーシス)を愛し、諧謔(パロディア)を虐げる者。


経歴

かつて哲学者エルナだった存在。
「エルナ」を名付けられて零落した後の存在にグァウリアが目を付け、かつての夜の神ブカアニャの躯体と記憶を与えられた。
果たして目論見通りにエルナは神の自我という器に収まった形で顕在し、
その後は、現代に生きる神々の集いこと錆神追葬隊【グァウン・リウ】にて経過観察が行われている。


邪視

右の眼に不変《エタニティ》の邪視。
左の眼に普遍《コモン》の邪視。
普遍《コモン》とは、『万物は等しく滅び、劣化し、零落する』という現実的常識の世界観。
万物の価値を等しく貶める夢違の邪視。平等の“目線”による不平等の押し付けであり、『砂玖』の術の拡張。
それは不変の原理の否定でもあるが、音の並びで意味を操るエル・ブ・カアニャにとって『不変性』と『普遍性』は表裏一体である。
両眼を本来の用途で開いたエル・ブ・カアニャは、万物の未来を自在に操れるに等しい。
ただし、その世界観は創造とは程遠く、自力で何かを生み出すことはできない。

『千里眼』と『透視』、『響視』を駆使する彼女の瞳から逃れる術はない。
彼女を定義するなら、それは外宇宙の観測者と言うのが正しいのかもしれない。

普遍《コモン》の邪視は、自己の崩壊にも繋がる諸刃の剣である。
故に原則使用されることはない。


性格

紫宮禍翅音に準ずる。
かつて己の美貌のために他者を蔑ろにし罰せられたブカアニャの経験と記憶を、
聡明にして破綻したエルナの思考が反映した結果、他者を飾り立てその人生の行く末を見守る事に悦を見出した。
難儀なことである。
不変と普遍の二側面を司るにあたって、永劫を望む心と、崩壊を由とする心が同居したことで、
仲睦まじく穏やかな人々の関係性に心癒されつつもそれの破局を望む、二律背反の嗜好に目覚めたらしい。
まこと難儀なことである。
(それはもはや普通の人間とほぼ同じ心理ではないか?とはテルニネアーの談)


関連人物

表向きの名義。

零落前の姿。

今の私にしてくれたことを感謝している。少なくともただの災群であった頃よりは楽しい。

人間社会に溶け込もうとしてる災群なかま!危なっかしいのでちょっと心配。

う~~~ん……ちょっとキてる気がする。気がしない?

  • ディー・ダー・オー
あんまり萌えない。


参照先

最終更新:2025年06月25日 23:03