アスモデウス

 アスモデウスとは、『トビト記』『レメゲトン』などに出て来る悪魔である。
 山北篤ほか『悪魔事典』によれば、これのモデルはゾロアスター教のアエーシュマという悪魔だそうである。
 『レメゲトン』では、雄羊、牡牛、人の頭をもつと言われる。

コラン・ド=プランシー『地獄の事典』において、序列32番の悪魔で、人間の体に雄牛・人間・牡羊の頭を持ち、蝙蝠の翼に尾は蛇、足はガチョウ、手には軍旗と毒槍を持ち地獄の龍に跨って現れると言う。蝙蝠の翼云々は、テトラモルフと呼ばれる「福音書書記」マーク(獅子)とルーク(子牛)とマシュウ(人)とジョン(鷲)
のパロディみたいなものであるらしい。
召喚の際は、幾何学、算術、天文学、工芸術を教えるが、乙女を淫乱にして新婚者を離反させると言う。
また、元は天界の熾天使?で、七つの大罪の内の色欲を司ると言う。


参考資料


山北篤、佐藤俊之『悪魔事典』24頁
コラン・ド・プランシー『地獄の辞典

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最終更新:2021年06月10日 10:34