イヌガメ あるいは犬外道とは、日本の憑き物である。

 これは、わんこ系でなくて、トガリネズミ、ジネズミ系のちっちゃいもふもふのかたちをしていると言われる。でも取り憑かれた人は犬の鳴き声を上げるとかいろんな病気に罹るとかする。

 犬神憑き筋という、代々これにつかれた人は、(21世紀初頭には横溝正史『犬神家の一族』はリメイクされたりしている)ものすごく富むと言われる。

 柳田國男大先生『獅子舞考』などによれば、「の死体から生まれた」伝承がある。また『禁忌習俗事典』によれば、犬神を持つものを大島で「ヨツ」*1と言った。

参考文献


 村上健司『日本妖怪大事典』
 柳田國男『獅子舞考』『禁忌習俗事典』

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最終更新:2021年08月24日 07:07

*1 柳田『禁忌習俗事典』文庫版 河出書房 152頁