狒々とは、一応日本の妖怪である。

 いわゆるバブーン系のおさるの和名に使われる程度には、全力でおさるを主張している。

 岩見重太郎さんがやっつけたので有名。

 柳田國男は、『言海』の「猿に似たでかい生き物で、性格は獰猛で、人を見ると笑うがその際に唇が目まで被う 別名にヤマワラハ ヤマワロ」をひき、その伝承は中国からきていると言っている。

 南方熊楠は、柳田国男宛書簡で、(やまこ)との関連を指摘し、蟻食べ動物として唇が異常にでかい、あとベアクローがすごいナマケグマに関しての、伝聞が狒々へ影響を与えたんではなかろうかと言っている。

参考文献


柳田國男『妖怪談義
南方熊楠『南方熊楠全集 第8巻』22~25頁

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最終更新:2021年07月05日 06:59