ソロモンの小さな鍵(The Lesser Key of Solomon)
『レメゲトン』(Lemegeton)とも。ローズマリ・エレン=グィリー『悪魔と悪魔学の事典』によれば、レメゲトンの原典と意味は不明。
悪霊や精霊を喚起し、使役するための術・儀式などを記した
グリモアの一冊。
全体は四部に分けられており、そのうちの第一部が『ゲーティア』(Goetia)と題された、いわゆる「
ソロモンの72の悪魔」を呼び出すための術を記した部分である。ここには各悪魔の特徴や印形が列記され、続けて儀式に必要な物やその手順が記されている。
もともとカルデア語とヘブライ語で書かれたということになっているがこの説は若干怪しい。
第二部以降の各書については次の通り。
- 第二部 テウルギア・ゲーティア (Theurgia Goetia)
- 31の大精霊と、それに従う数多くの精霊たちを呼び出し従わせるための術について。
精霊の皆さん、Demonは以下。
皇帝
カルネシエル(Carnesiell 東の最高皇帝)
カスピエル (Caspiel 南の最高皇帝) 部下に副司令官ゲディエル(Gediel)など)。
アメナディエル(Amenadiel 西の偉大な皇帝)
デモリエル(Demoriel 北の皇帝)
東、南系の王
パメルシエル(Pamersiel 東の精霊長)
パディエル(Padiel 東の精霊の2番目で南の王)
カムエル(Camuel 東の精霊の3番手で、南東地域の君主)
アセリエル(Aseliel 南と東のカルネシエルの4番手)
バルミエル(Barmielカスピエルの部下 南の王)
アシリエル(Asyriel 南東 カスピエルの部下)
北、西の王
マセリエル(Maserielカスピエルの部下 西を治める)
マルガラス(Malgaras 西を支配する)
ドロティエル(Dorochiel北と西の君主)
ウジエル(Usiel北西 アメナディエルの命令で動く)
カバリエル(cabariel 西と北の君主)
北と東の王
ライシエル(Raysiel北の王)
シミール(Symiel北東の王)
アルマディエル(Armadiel 北東の王)
バルチャス(Baruchas 東と北の王)
彷徨う侯爵
ガラディエル(Garadiel)
ブリエル(Buriel「処女の頭を持つ蛇」の形をし、おっさんの声で喋る)
ヒュドリエル(Hydriel「処女の頭を持つ蛇」の形をとる。水辺と湿ったところを好む)
ピリキエル(Pirichiel)
エモニエル(Emoniel森の中に住む)
イコシエル(Icosiel)
ソレヴィール(Soleviel)
メナディエル(Menadiel)
マカリエル(Macariel 「処女の頭を持つ
ドラゴン」の形をとることが多い)
ウリエル(Uriel
天使でなくて精霊。蛇の体に処女の頭を持つ)
ビディエル(Bidiel)
- 第三部 パウロの書 (Ars Paulina)
- 一日の各時刻に対応する天使について、など。
- 第四部 アルマデルの書 (Ars Almadel)
- 方位を支配する天使について。
最終更新:2021年10月12日 07:08