バニップ(Bunyip)


オーストラリアの怪物。

類似の皆さん


  • Mulgewanke 南方熊楠は「モルゲワンケ」と書く*1が、藤川隆男によれば「ムルヤウォンク」*2「頭に水草を纏わりつかせた人魚」と言った形をしている。

  • Toorroodun トゥルーダン 「前足のあるエミュー」の様な形をしているとされる。 ウェスタンポートの辺に住む。南方熊楠によれば、「Toorroo dun」(ツルルドン)はそこの辺にある「盛夏も乾く能わざる淵」の名前でその主がそう呼称され、深淵底の泥の中に住み、先住民がそこに入ると「死ぬまで抱く」という*3。ただ南方によればこの怪物は人食べないが、藤川隆男によれば人を食うという*4


参考文献

 池田まき子『オーストラリア先住民 アボリジニのむかしばなし』51頁
 バーバラ・コックス/スコット・フォーブス/ナカイサヤカ『世界恐怖図鑑2吸血鬼モンスタードラゴン』23頁
 フィリップ・ウィルキンソン/林啓恵/飯原裕美『世界の神話大図鑑』343頁
藤川隆男『妖獣バニヤップの歴史 オーストラリア先住民と白人侵略者のあいだで』

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最終更新:2025年01月17日 16:31

*1 南方『南方熊楠全集第8巻』103頁

*2 藤川48頁

*3 南方熊楠『南方熊楠全集第8巻』102頁

*4 藤川155頁