ギャリーベガー(Galley-Beggar)


イングランドのサマセット州に現れる骸骨の姿をした妖精もしくは精霊。幽霊であるとも。
ギャリーという単語は方言で“脅す”もしくは“吃驚させる”あるいは“幽霊”の意である。
ギャリーベガーは夜になると悪戯をするという。上ストーウィー村(オーヴァーストーウィー)と下ストーウィー村(ネザーストーウィー)の間の丘に現れ、怪しげな光に包まれた姿で自らの頭蓋骨を外して小脇に抱えて編み垣に座り、けたたましい笑い声を上げながら村の本通りへ滑り込んでいくという悪戯が好きだった。ギャリーベガーが滑るのに使用する編み垣は橇の一種でハードル(Hurdle)といい、当時は死刑囚を運ぶために使われていた。イギリスではクリスマスの日になるとありとあらゆる妖精や妖怪の類いが一斉に現れるとされており、その中にはちゃんとギャリーベガーの姿も混ざっている。だが、クリスマスに生まれた者はこのような妖精の類いを見ずに済むとされる。

参考文献

 キャサリン・ブリッグズ/石井美樹子/山内玲子『イギリスの妖精 フォークロアと文学』92頁
 キャロル・ローズ/松村一男『世界の妖精・妖怪事典』
 キャサリン・ブリッグズ/平野敬一/井村君江/三宅忠明/吉田新一『妖精事典』69, 70, 192頁
 テリーザ・ベイン『Encyclopedia of Fairies in World Folklore and Mythology』155頁
 テリーザ・ベイン『Encyclopedia of Spirits and Ghosts in World Mythology』60頁

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最終更新:2023年09月20日 08:46