ヤクルーナ(Yacuruna)
ペルー、コロンビア、ブラジルに伝わる半魚人。ケチュア語で水の人間を意味する。
水中の美しく神秘的な都市に住むという。水辺の動物たちを自由に操り、人魚を家来にしている。
ヤクルーナの皮膚は灰色っぽい緑色で、手足にはカエルのような水掻きがある。夜行性で昼間は片目だけを閉じて眠っているが、夜になると首に大蛇を巻きつけた姿のヤクルーナがワニに乗ってアマゾン川を移動する。そして若い女性を見つけると男前な優しい人間に変身し、川で泳ごうと誘って、そのまま水中都市へと連れ去ってしまう。女性以外にも若い男性や幼い子が誘拐されることもある。
ヤクルーナに誘拐された者は美しい水中都市で手厚い接待を受ける。世話は全て人魚がしてくれるし、豪華な食事が毎日振る舞われ、宴が開かれる。そして地上に戻りたい気が薄れ、自分が人間であったことすらも忘れ、思考や体が徐々に半魚人ヤクルーナと化し、ついにはヤクルーナになる。
参考文献
ホセ・サナルディ/セーサル・サナルディ/寺井広樹『南米妖怪図鑑』76頁
最終更新:2024年06月04日 23:53