ファウスト(Faust)

ドイツに伝わる、悪魔に魂を売った男。ドクトル・ファウストゥス。
16世紀後半に、その伝説が流布した。

物語

当時の民衆本、『ドクトル・ヨーハン・ファウストの物語』(シェピース著)によると

老学者ファウスト博士は神学、医学を究め、その旺盛な知識欲から、天文学、魔術にまで手を出した。

そして、悪魔を召喚し「24年間、地上のあらゆる知識と快楽を得る代わりに、約束の時間の後は魂と肉体を悪魔に捧げる」という契約を結ぶ。

若さを得たファウストは、悪魔メフィストーフェレスを使役し、地上や宇宙、地獄を訪れたり、古代ギリシアの美女ヘレネを蘇らせたり、ありとあらゆる悪戯・神の冒涜をする。

24年の契約期間が終わった時、一瞬にしてファウストは無惨な肉片となり、魂は地獄に堕ちた。

正体

当時の実在する同姓の奇術師(自称魔術師) がモデルとされるが、その詳細は不明。この人物に魔術師伝説が付加されたものだと考えられる。

ファウストを扱った著作

『ドクトル・ヨーハン・ファウストの物語』シェピース
『フォースタス博士』マーロウ
『ドクトル・ファウスト』レッシング
『ファウスト』ゲーテ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2005年09月24日 05:25