モイラ(moira)
モイラは、運命の女神である。
モイラは分け前を意味する。モイライ(moerae)は複数形。
第一のモイラ、
クロトが紡ぎ、
第二のモイラ、
ラケシスが織り、
第三のモイラ、
アトロポスが切る。
オルペウス教によれば、彼女らは夜の女神
ニクス自身を表す者である。
ヘシオドスの伝承によれば、ニクスの娘たちである。
アポロドーロスによれば、
ゼウスと女神
テミスの娘たちとされる。
彼女らは、天にある池のほとりの洞窟に住んでいて、その池の白い水は、この洞窟からほとばしっていたという。
ローマ神話では、パルカ(「子を生む」の意)という。
参考文献
マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『
ギリシャ・ローマ神話事典』 566
最終更新:2021年05月26日 16:21