烏枢澁摩明王
○穢れ・不浄を払い清める事を意味する『ウシュシマ』という梵名で、同時に火の神
アグニ(
火天)を意味する言葉である。背、もしくは足元に火をまとい、その炎で穢れや悪を焼き尽くすとされる。
○
天台宗では、
金剛夜叉明王の代わりに、五大明王として数えられることもあり、
金剛夜叉明王と同体、または対となすものとされる事が多い。
金剛夜叉明王が心の不浄を晴らすことに対して、烏枢澁摩明王は物品の不浄を取り除くとされる。
○物の不浄を払うことが転じ、不浄な場所である厠を守る神として祀られるようになった。これは周りをわざと不浄なもので囲み、死に瀕している釈迦の前に現れようとしなかった
梵天を、烏枢澁摩明王が不浄なものを清めて連れてきたという説話に由来している。
○また、出産の際に祀られることも多い。と言うのも、烏枢澁摩明王は女の子を男の子にする『生み分け』の利益があるとされている。
参考
最終更新:2006年12月16日 22:59