円珍(814~891)

(1)第五代天台座主で号を『智証大師』といい、空海の実の姪の子であり、幼い頃空海から“文殊菩薩の生まれ変わりである”と言われ、直々に弟子に欲しいと言われたが、長男であることからその申し出を断り、後本人たっての希望で延暦寺の山門を叩き、最澄の直弟子で初代座主であった『義真』の弟子となる。後に唐(中国)にわたり、梵字、密教を学び取り、その後天台座主を任じられた。
(2)円珍は予知能力に優れており、自らの師が無くなる事や、己の死ぬ年までも予知していたとされる。また不動明王に縁のあった人物で、夢枕に黄色い不動明王(黄不動)が現れ、唐に行くようお告げを受けたとされる。

参考

学研 天台密教の本

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2006年06月26日 23:13