大元帥明王(だいげんみょうおう・だいげんすいみょうおう)

(1)『広野鬼神』とも呼ばれ、基は子供を食う悪鬼であったが、仏に教化され『国土鎮守』『衆生擁護』の役割を与えられた。毘沙門天の門下とも言われる。一面四臂・六臂、四面八臂、六面八臂と、多くの図像が造られ、忿怒の形相に身体に蛇を絡ませ、怒髪姿に夜叉を踏みつけ、手には供養の印を結び、金剛杵・索・剣・棒・輪・槊を持つ。また、『元帥』の称号はこの大元帥明王から来ている。
(2)この明王を日本にもたらした僧は常曉といい、一説には奈良の秋篠寺にある井戸のそこを常曉が覗き込んだとき、姿を現したと言う伝説がある。

参考

ナツメ社 図解雑学 密教
新紀元社 密教曼荼羅

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最終更新:2007年03月12日 00:11