ヒュドラ(Hydrā、Ύδρα)

ヒドラやハイドラとも言われる。ギリシャ神話に登場するドラゴンあるいは化け蛇の一種で、頭が九つあり中央の頭は不死身とも言われていた。

海神ポセイドンの娘アミモーネがレルネ沼に生み出した泉にいつの頃からか住み着き、水を汲みに来た人々に毒気を吐きかけ殺していた。

第二の冒険としてやってきたヘラクレスとその甥イオーラオスと戦った。
ヘラクレスの放つ矢にはびくともせず、棍棒で頭を殴り落とされても一つ落とされてはその傷口から新たに頭を二つ生やし、二つ落とされると今度は四つ生やすなど怪物振りを遺憾なく発揮するも、イオーラオスの機転により頭が生える前の傷をたいまつで焼かれ再生不能に。

それでも、不死身の頭は何度叩かれても死なずヘラクレスと戦い続けたが最後には大岩の下敷きにされ、退治されてしまった。
この戦いの後、ヘラクレスはこの毒蛇の毒を矢につけ毒矢としその後も使用している。しかし、ヘラクレス自身もこの毒のせいで死んだとも言われる。

なお、同じく泉に潜んでいた大蟹カルキノス?は、戦闘時にヒュドラに加勢するも早々にヘラクレスに踏み潰され死亡してしまっている。

ヘラクレスを倒す事は女神ヘラの望みだったため、女神のために戦った者として死後は「獅子」「蟹」と共に「海蛇」として星座に加えられた。

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最終更新:2005年07月16日 10:37