龍樹(ナーガルジュナ)(紀元前150~250)

(1)龍樹菩薩とも呼ばれ、大乗仏教の第一人者として知られる。もとはバラモンの生まれであったが、同じバラモンの仲間二人と組み、バラモンの術を用いて姿を消し、王宮のハーレムに忍び込み、ハーレムにいた女性を全て犯した。そのことが王にばれ、仲間の二人は捕らえられ殺されてしまう。龍樹は「もし生き残り帰る事が許されたなら、このような事は二度とせず仏法に帰依する」と願をかけ、なんとか無事に王宮から逃げられた。
そして、龍樹は仏法に帰依し老比丘から大乗仏教の教典(般若経ではないかとされる教典)を受け取り、その内容に深く感銘し、多くの大乗教典を編集するようになった。
華厳宗・法相宗・三論宗・律宗・倶舎宗・成実宗の六宗、真言宗天台宗の八宗の祖とされ、浄土宗では七高僧の一人にあげられる。なお伝説によると龍樹は600歳で亡くなったとされる。

○南天の鉄塔
龍樹は真言宗の八祖で記される場合『龍猛』と記される。(龍猛は三蔵法師以降、つまりは新訳表記である。)龍猛は密教の教典である『大日経』をインドの南天の鉄塔から得たとされる。
龍樹は南天の鉄塔に金剛薩埵が居る事を見つけ、入りたいと思ったが鉄塔は固く閉ざされていたため、入る事は出来なかった。そこで龍樹は芥子の実を四方にまき大日如来の真言を唱えたところ、南天の鉄塔は開き、そこで密教の教典を得たとされる。

参考

ナツメ社 図解雑学『仏教』
wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BE%8D%E6%A8%B9

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最終更新:2006年10月29日 11:21