キミテズリ
琉球における王権守護の男神であり、天神。
キンマモンと同一視されることがあった。
概略
キミテズリは「君手摩り」で
三十三君?が手をすり合わせて拝むという意。
王1代につき1度だけ出現し、王を祝福する。
第二尚氏2代目王の尚宣威王は即位のときに、キミテズリが出現したが、東面すべきはずの三十三君らは西面し、尚宣威王が王としてふさわしくない旨を託宣で述べた。これを受けて尚宣威王は半年で退位した。これはキミテズリの加護を受けられなかったためである。
聞得大君が新任したときに「キミテズリの百果報事」という形で出現する。
『琉球神道記』によれば王1代に1度だけ現れるとあるが、尚清王と尚永王の時には2度出現している。これは1度目の百果報事の時に欠けていた君々の1人が改めて王を寿いだことを示すかと言われている。
参考文献
『日本の神々神社と聖地13 南西諸島』 谷川健一・編 白水社 1987
最終更新:2006年06月16日 20:34