尻尾
【趣品評舞踏会】
杏子様、新卒社会人様、今晩は。
杏子様、新卒社会人様、今晩は。
今宵語らせていただきます趣は「しっぽ」で御座います。
しっぽ、主として脊椎動物の体幹後方に付属する、ふさふさだったりモフモフだったりしゅっとしたりするアレ。
時に揺れ、時に逆立ち、時に縮こまり、時にぶんぶん振り回されると様々な表情を魅せるそれが、我々の心を引き付けてやまないことは論を俟ちません。
しかし敢えて論じてみましょう。そもしっぽとは何であるか?
生物の歴史を紐解いてみれば、それは魚類に端を発します。
魚類にとっての尾は運動器官。すなわち餌の索敵や外敵からの逃亡など、生命維持に不可欠なもの。
ところが、彼らが四肢を得て陸上に進出した瞬間、しっぽはその重要性を一気に減じました。
運動推進器官としての役目は四肢に移り、後方に長く伸びたしっぽは時に邪魔にすらなりえます。
結果、我々ヒトや、ゴリラなどの類人猿、カエルの類など一部の生物においてはしっぽを殆ど退化させるに至りました。
いわゆる『とかげの尻尾切り』も、尻尾が本質的には不要な器官であればこそ。
時に揺れ、時に逆立ち、時に縮こまり、時にぶんぶん振り回されると様々な表情を魅せるそれが、我々の心を引き付けてやまないことは論を俟ちません。
しかし敢えて論じてみましょう。そもしっぽとは何であるか?
生物の歴史を紐解いてみれば、それは魚類に端を発します。
魚類にとっての尾は運動器官。すなわち餌の索敵や外敵からの逃亡など、生命維持に不可欠なもの。
ところが、彼らが四肢を得て陸上に進出した瞬間、しっぽはその重要性を一気に減じました。
運動推進器官としての役目は四肢に移り、後方に長く伸びたしっぽは時に邪魔にすらなりえます。
結果、我々ヒトや、ゴリラなどの類人猿、カエルの類など一部の生物においてはしっぽを殆ど退化させるに至りました。
いわゆる『とかげの尻尾切り』も、尻尾が本質的には不要な器官であればこそ。
そう、しっぽは一度「いらない子」になってしまったのです。
ところが、生物の多種多様な進化は「いらない子」になったしっぽに新たな役割を獲得させてもいます。
猫ヤリスなどはしっぽでバランスをとり、カンガルーは身体の支えにも。サルの一種は枝を掴むのに用い、シマウマはしっぽで虫を追い払い、ワニは攻撃のための武器として活用します。
鳥類においては尾骨こそ短くなっているものの、尾羽を発達させて飛行中の舵の役割や、あるいは孔雀のように異性へのアピールに使うものもいます。
犬はしっぽを感情表現の道具として活用し、結果としてしっぽの魅力をわかりやすく伝えています。
猫ヤリスなどはしっぽでバランスをとり、カンガルーは身体の支えにも。サルの一種は枝を掴むのに用い、シマウマはしっぽで虫を追い払い、ワニは攻撃のための武器として活用します。
鳥類においては尾骨こそ短くなっているものの、尾羽を発達させて飛行中の舵の役割や、あるいは孔雀のように異性へのアピールに使うものもいます。
犬はしっぽを感情表現の道具として活用し、結果としてしっぽの魅力をわかりやすく伝えています。
こうした点を踏まえると、実在動物のしっぽから獣人型キャラクターのしっぽに至るまで、それらを観察する時に新たな感情が湧いてきます。
「しっぽ、今日も頑張ってるな……!」
挫折あるいは不遇を経てなお頑張ってる子、応援したくなりますよね。
一度不要となってしまった身から、新たな活躍の場を得て様々な表情を魅せるしっぽ。改めてじっくり観察し、その活躍に思いを馳せるのもまた一興ではないでしょうか。
一度不要となってしまった身から、新たな活躍の場を得て様々な表情を魅せるしっぽ。改めてじっくり観察し、その活躍に思いを馳せるのもまた一興ではないでしょうか。
01:53:45頃より
補足やコメント等、語りたいことがあればどうぞコメントください