パワポケ最大のライバル・天道

あらすじ

北乃を粛正したあと、キャプテンに任命されたパワポケ。
しかし、荷田の話によると星英高校が甲子園の3回戦で負けてしまったらしい。
パワポケはその影響で天道に勝つために努力するしかないと血相を変えた。
パワポケは星英高校に勝つことができるのであろうか?

パワポケは武内ミーナと会った。
そして、グラウンドで越後と練習をこなす。
8月3週、パワポケはミーナに親切高校や車坂監督のことなどについて質問した。

8月4週

荷田「...聞いたでやんすか?」
パワポケ「ああ、星英が3回戦で負けたな。...押し出しで。」
荷田「その前のエラーも痛かったでやんすね。打線の援護もなく...
まあ、自分で打てばよかったんでやんすけどね。」
パワポケ「4番でエースの天才でもなんでもうまくいくわけじゃないよ。」
荷田「あいつ、このまま3年間優勝できないといい気味でやんす!」
パワポケ「この大バカ野郎!」
荷田「な、なんでやんす?」
パワポケ「いいか、大事なのは星英が負けたってことなんだ。
天道は無敵じゃない。俺たちにだって、倒せるはずだ!」
荷田「そんなこと言ったって、あっちは才能に加えて、
最初っから高度な練習をやらせてもらってるんでやんす!
オイラたち凡人は、来る日も来る日も球みがきにグラウンド整備でやんすよ!
ますます差が広がってるんでやんす! エリート様にはかなわないんでやんす!」
パワポケ「...それなら、あいつよりも努力するまでだ! 監督が去年言ってただろ!
俺たちの価値を、世間に認めてもらいたきゃ...勝つしかないんだよ!」

(スタスタ...)
(ざわざわ)

荷田「ふ、ふん! 言うだけならだれでもできるでやんす!」

(そして...)

パワポケ「やれやれ、急がないと学校に戻る前に日が暮れちゃうよ。
他校の偵察は大事かもしれないけど。あ!?」
「.........。」
パワポケ「また天道とマネージャーか。」
「.........。」
パワポケ「おいおい、無視かよ!?」
天道「え? あんた誰だっけ。」
パワポケ「お前のライバルだよ。ほら、練習試合でお前に勝っただろ!」
天道「...覚えてないなぁ。練習試合なんて、勝ち負けよりも調整みたいなもんだし。」
パワポケ「...お前が覚えてなくても、俺は覚えてるんだよ。」
若菜「放っておきましょうよ。ほら、天道君!」
天道「あ、ああ、そうだな。」
パワポケ「...甲子園、残念だったな。」
天道「! だまれ! お前みたいなヤツに何がわかる!」
若菜「天道君、やめてってば!」
天道「...若菜。」
若菜「はいはい、ミットね?」
天道「いや、バットだ。」
若菜「え?」
天道「さっきライバルだって言ったな。オレの球、打てるのか?」
パワポケ「おお、打ってやるさ!」
若菜「ちょ、ちょっと! ...まずいわよ。」
天道「うぉおおお!」

(ビシュ!)
(ブーーーーン!)

パワポケ「(! くそ、さらに速くなってやがる!)」
天道「無謀にも、強振した度胸だけはほめてやる。
...かすりもしなかったけどな。せいぜい楽しく野球をやってろ!」

(スタスタ...)

若菜「ちょっと、天道君てばぁ!」

(タタタタタッ...)

パワポケ「くそっ、絶対に負けないぞ!」

(翌日...)

(カキン!)

田島「キャプテン、気合入ってるな。」
荷田「まあ、自称「天道のライバル」でやんすからね。」

パワポケの野球魂に火がつきました!
特別に4週間の間だけケガをしなくなり、経験点を3倍得ることができます!

パワポケは教室に行き、よく眠った。気づくと夜になっていた。
パワポケは急いで練習に行った。そして...

パワポケ「ふう、今日も練習きつかった...」
天月「...」
パワポケ「あれ、天月だ。おーい!」
天月「こんな時間まで練習か。」
パワポケ「うん、天月は今日も崖に?」
天月「そうだ。」
パワポケ「もしかして俺を待ってた?」
天月「うん。」
パワポケ「えっ、本当に!?」
天月「自分で言って何を驚いているんだ? 早く行こう。」
パワポケ「あっ、待ってよ!」

(タタタタタッ...)

(そして...)

天月「...」
パワポケ「... (慣れると確かに見晴らしがよくて気持ちいいかも)」
天月「どうした?」
パワポケ「俺にもここの良さがわかってきたよ。おかげで野球にも集中できそうだ。」
天月「それは良かった。...パワポケはいつも野球のこと考えてるんだな。」
パワポケ「そりゃ野球する為にここに来たわけだし。」
天月「ここは野球は強いが一流というわけではないと聞いたが。」
パワポケ「確かに俺の実力じゃここがギリギリだった。だからこそ、もっともっと頑張らないとね。」
天月「...パワポケはこんな所でも真剣に頑張ってるんだな。」
パワポケ「まあ、俺には野球しかないから。」
天月「......」
パワポケ「......」
天月「......」
パワポケ「(この沈黙にもなんか慣れてきたかも。)」
天月「...そろそろ戻ろう。明日も朝練があるんだろう? 今日もパワポケとこれて楽しかった。」

次の週

パワポケは教室へ向かった。

パワポケ「やあ、天月。」
天月「また君か。」
パワポケ「うん、今日もいいかな。」
天月「今日は私から話がある。」
パワポケ「えっ?」

(そして...)

パワポケ「それで何かな?」
天月「...君には野球というやるべきことがあるのだろう?
私などに構って時間を無駄にしている余裕はないはずだ。なのに何故私に構うんだ?」
パワポケ「何故かわからないけど、天月のことが気になるんだ。なんだかほっとけないんだよ。」
天月「......私のことをか?」
パワポケ「うん。」
天月「......戸惑っている。そんなことを言われたのは久しぶりだから。
......パワポケのことは野球に真剣なことくらいしか知らない。
パワポケも私のことをまだよく知らないはずだ。
だから、お互いのことをもっと知る必要があると思う。」
パワポケ「つまり、まずは友達からってことだね。」
天月「...うん、それなら問題ない。」
パワポケ「じゃあ、これからは名前で呼んでいいかな。友達なんだし。」
天月「......パワポケがそう呼びたいなら。」
パワポケ「よかった。じゃあ五十鈴、今日はもう戻ろうか。」
五十鈴「......うん!」

(今度は女の子に会いに行くコマンドで五十鈴と会って話ができます。)

パワポケは五十鈴に会って会話を楽しんだ。
そして、体育祭。五十鈴と二人三脚に参加し、1位で勝利した。
その次の週、グラウンドで越後が数百回の素振りをしているのを見たパワポケは、
一緒に素振りをし、越後は真の野球バカとなりパワーアップした!
その後、車坂監督に頼まれたパワポケは星英に練習試合の交渉に行くが断られる。
そこで天下無双学園の岡田威蔵と出会った。
そして次に、五十鈴に会い、「自分のために頑張らないと」とはげました。
10月1週、パワポケは音楽室へ行き、田島から11月にコンクールに出ることを告げられた。
そしていよいよ秋季大会。パワポケは1回戦を勝ち抜いた。
10月2週、部室で官取の弟と会った。そして、2回戦の相手であるタクシー高校に勝利した。
10月4週、いよいよ星英高校との試合。

パワポケ「ついに、星英と公式戦で戦うことになるのか。」
荷田「ライバル宣言してから、長かったでやんすね。」
パワポケ「いいか、みんな聞いてくれ! 天道は、春の練習試合で一度は打ち崩した相手だ。
もう一度、俺たちの力を思い知らせてやろう!」

(オウッ!)

車坂監督「(............フン。あの野郎、なかなか言うじゃないか。)」
天道「今日勝てば甲子園でしたね。」
羽生「ああ、そうだな。」
天道「相手は親切高校って学校ですか。」
羽生「お前は、相手のチームのことなど気にしなくていい。
キャッチャーのサインどおりにやっていれば間違いはない。」
天道「はい、わかりました。要するに、いつもどおりですね。」
パワポケ「おい、天道! ...ようやく勝負できるな。」
天道「.........? どこかで会ったっけ。」
パワポケ「...覚えてなくていいよ。帰るときには忘れられなくなっているからな!」

(スタスタ...)

パワポケと天道は全力の勝負を繰り広げたが、力及ばず星英高校に負けてしまった...

パワポケ「くそー! まだ、あいつには届かないのか! くっそぉおおおお.....」
荷田「.........。」
車坂監督「......おい、お前たち。なにサボってやがるんだ。」
パワポケ「え?」
車坂監督「全員、来年に向けて徹底的に鍛えなおす。もう次の戦いは始まってるんだ。
...それともなにか? 今日の練習をサボるつもりか? いい根性しとるなぁ、オイ!
帰ったら反省ミーティングだ!! わかったな!!!」
みんな「はいっ!」
若菜「なんか、向こうのチーム騒がしいわねぇ。」
天道「相手のことなんか放っておけよ。それより、これで4回目の甲子園だ。そろそろ日本一にならなきゃ、な。」
若菜「...無理しないでよ。」
天道「言っただろ? 日本一を君にプレゼントするって。」

(スタスタ...)

岡田「パワポケ、おしかったのう。やっぱり、わしが倒さんといかんか。
天道、甲子園で打たれるなよ。イヒヒヒヒヒッ!」

(こうして、秋季大会は終了した...)

学校に帰った後...

車坂監督「おい! てめーら、どうなってんだ? 俺が分かるように説明しろよ!」
パワポケ「天道が、俺たちと同じように実力がついていまして...ぐあっ!」
車坂監督「オレは、そんなくだらねぇこと聞いてんじゃねぇんだよゴミがぁ!」

車坂監督はパワポケの胸を何度も踏みつけた。

パワポケ「ぐおっ」
車坂監督「お前ら! どうすればいいか、わかってんだろうなぁ?!」
部員たち「は、はい! 来年に向けて鍛えなおし、甲子園優勝を目指します!」
車坂監督「オイ! 荷田! 今のお前らじゃラチがあかねぇんじゃねぇのか? あん?」
荷田「大丈夫でやんす。来年こそは必ず甲子園優勝を果たしてご覧に入れますでやんす。」
越後「監督! 一切の心配はご無用だ! 必ず甲子園優勝を...ぐふっ!」
車坂監督「おうこら! この状況で心配いらんだと? てめえなめてんじゃねぇぞ!!
たかが平面などの弱小校ごときを、潰すのに手間掛けて、オレを笑いもんにさせてぇのかっ!? ああ!?」
越後「も...もうしわけ...ございま...せん...」
車坂監督「痛ぇか? おお? 越後! 痛くねぇよな!」
越後「うごぉ」
パワポケ「か、かん...とく...」
車坂監督「甘ったれるな!!!!」
パワポケ「ぐはぁ!」
車坂監督「そんなトコでのんきに寝てる暇あったら、来年に向けてシャキッと練習しろや!!!」

車坂監督は、パワポケをもう一度踏みつけようとするも...

部員A「か、監督! 必ず! 必ず甲子園優勝をします! ですから、もう勘弁してやってください!」
車坂監督「おおう。」

車坂監督は、部員たちに激しい怒りと憎悪で叱り飛ばした。

車坂監督「おい! お前ら! 来年に向けて基本から鍛えなおすぞ!
そして親切高校野球部の力!!! 思い知らせてやれ!!!!」
パワポケ・野球部員たち「はいっ!」

ミーナ「......」

ミーナは静かに影から車坂監督の行状を見ていた...

そして11月1週...

田島「よう、パワポケ。」
パワポケ「田島。今から出発か? がんばれよ。」
田島「ああ、行ってくる。」

田島は音楽コンクールへ向かった。

パワポケ「(......五十鈴と付き合い始めて結構たったよな。そろそろ関係をハッキリさせてもいいんじゃないかな。)」

ここでパワポケがとった決断は...

パワポケ「よし、前はあいまいはまま終わったけど、もう一度ちゃんと告白しよう!」

(そして...)

パワポケ「...」
五十鈴「...」
パワポケ「(よし、行くぞ!) 五十鈴!」
五十鈴「どうしたんだ? 急に大きな声を出して。」
パワポケ「五十鈴と付き合って、もう結構たつよね。だから、そろそろふたりの関係をハッキリさせたいんだ。」
五十鈴「......うん。」
パワポケ「俺はやっぱり五十鈴のことが好きだ!
口下手で、ちょっと変わった所もひっくるめて好きだ! 改めて彼女として付き合ってくれ!」
五十鈴「.........私もパワポケといると楽しい。これからも一緒にいたい。」
パワポケ「なら...。」
五十鈴「だけど...」
パワポケ「だけど?」
五十鈴「私と一緒にいることで、パワポケの野球への夢を妨げることにならないか心配だ。」
パワポケ「...。なら、約束するよ! 野球も両立して、俺は絶対に甲子園で優勝するから!」
五十鈴「......わかった。私もパワポケとなら、頑張れる気がする。これからも一緒にいてくれるか?」
パワポケ「もちろん! 一緒に頑張ろう!」

五十鈴が彼女になった!

パワポケが野球の練習を人一倍こなして11月4週になり、田島が帰ってきた。

パワポケ「あ、田島、帰ってきたのか。...どうだった?」
田島「そうだな。越後風に言うと...俺も、「まだまだだぜ」って感じだな。」
パワポケ「大体わかった。」
田島「...まあ、俺なりのベストは、出せたからな。結果は、ともかく満足した。今・回・は! だけどな!」
パワポケ「ははは、そうか。次のコンクールにも、出るつもりなのか?」
田島「出られるのなら、すぐにでも出たいけどな。早くても五年後だ。」
パワポケ「五年後...そんなに先なのか。」
田島「ああ。」
パワポケ「これからどうするんだ? ピアノに専念...とか?」
田島「まさか! もちろん、ピアノは続けるけど、俺は、マルチな才能を持つ男だぜ。
明日からは、野球の比重ちょっと多めで目指せ甲子園だな!」
パワポケ「そうか、夏は期待してるよ。」
田島「俺も期待してるぜ、パワポケキャプテン。」

田島がパワーアップした!

そして...監督生が懲りずにパワポケたちに嫌がらせを...

岩本(監督生)「おい、そこのお前たち! 野球部全員 校則違反だ!」
パワポケ「誰も違反していないって言ってるだろうが!」
明石(監督生)「だまれ! 校則違反だ! 全員体罰だ!」
パワポケ「なんだと!?」

大河内は何か胸騒ぎを感じている...

大河内「あいつら...まさか!?」

大河内は野球部内で事件があり、急いでかけつけた!

大河内「こら! 監督生たち! 何をやっておるか!」
パワポケ「大河内先生!」

(ピンポンパンポン)
(教師による批判は認めません。野球部全員は校則違反により、体罰および地面100叩きの刑とします。)

パワポケ「なに...!」
明石(監督生)「くっくっくっ、あんたは教育者失格だとよ。オラァ!」

(バキッ!)

大河内「ぐわっ!」
パワポケ「せ、先生っ!」
岩本(監督生)「次はお前たちにも重い罰を与えてやる。」
荷田「うっ! うぅぅぅぅ...」

岩本は荷田をつかんで顔を殴りつけた!

岩本(監督生)「オラァ!!」

(バキッ!)
(ドカバキボコ)

明石は官取と越後を殴りつけ、地面に叩きつけた!

明石(監督生)「お前たちはバツとして地面100回叩きつけの刑だ!」
越後・官取「ぐあぁーーーーーーーーーっ!!」

(ガン! ガン! ガン!)

パワポケ「いいかげんにしろよコラァ!!」
大河内「お前たち...、それでも監督生なのか...!? ゴフッ!」
パワポケ「先生!」

岩本(監督生)「くっくっく、こいつはいいサンドバッグだぜ! オラッ!」
荷田「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

(バタッ!)

岩本(監督生)「これだけではすまさんぞ。お前はもっとバツを受けるのだ!」

監督生の岩本がダウンした荷田の服をつかみ...なんと背中を連続で殴りつけた!

岩本(監督生)「オラオラオラオラ!!」
荷田「うぎゃあぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
パワポケ「やっ、やめろーーーーーーーー!!!」

絶体絶命の野球部員たち! パワポケはこのままだまって見ているしかないのか?

次回予告 BGM:幽遊白書:次回予告 原曲

パワポケ「監督生ども! 監督生としての権力を振りかざしてよくも荷田君たちをいたぶってくれたな!!
こうなったらそう簡単に許すわけにはいかねえ!! てめえらが俺や荷田君たちにしたこと、
そしてパワポケ10のプレイヤーたちにしたこと、てめえらの体でわからせてやるっ!!
覚悟しやがれ監督生の岩本!! 明石!! てめえらは俺が徹底的にぶちのめす!!!
次回 粉砕! パワポケ怒りの鉄拳 だてにあの世は見てねぇぜ!」

続く


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最終更新:2020年11月13日 19:13