甲子園一直線編 THE ORIGIN

ストーリー

小学校から野球を始めたパワポケ。中学校でも活躍したが強豪校から誘いが来るほどの
実績は残せなかった。そんな時、母親から野球部の強い親切高校への入学を勧められ、
パワポケは意を決し親切高校へ進学する。しかしその高校は休日以外は外出禁止、
ボランティア活動の義務化等、厳しい校則が設けられていた。
野球部でも厳格な上下関係や実力主義の徹底が掲げられており、
寮では強制的に部活の先輩との共同生活を送らなければならないなど、
あまりの自由の無さにパワポケは面食らう。
こうしてパワポケの親切高校での恐怖政治に縛られる3年間が始まった。
毎日限界まで行われる車坂のスパルタ教育に日々気力を削り取られていく。
甲子園大会優勝後、車坂からグラウンド20周を言い渡されるが、反抗して仲間とともに反乱を起こす。
親切高校の真の目的は、弱者全てを抹殺し強者のみが生きる世界を創るためだった。
それを知ったパワポケはみんなのために山県と車坂たちに最後の戦いを挑む。

パワポケ、親切高校へ 第一話
パワポケ無惨! 北乃の暴力行為 第二話
厄災者・北乃を粛正! 光の洗礼 第三話
パワポケ最大のライバル・天道 第四話
粉砕! パワポケ怒りの鉄拳 第五話
五十鈴の能力の事実 ~ 高校野球最後の大会 第六話
甲子園大会の死闘! VS天下無双学園 第七話
親切高校の本性 ~ 山県と車坂たちの野望を打ち破れ 最終話


登場人物

親切高校

野球部

主要人物

パワポケ(10表主人公)

親切高校野球部員。分数の足し算ができない、マークシート式のテストで一桁得点を取る等、
学力は歴代パワポケオリジンの主人公の中で最低ランク。
しかし野球のセンスは高いという、文字通りの野球バカ。
物語の序盤で謎の声によりマスターリングをさずかり、適合者となる。
だんだんと過ごしているうちに監督の車坂や監督生、
そして先輩たちからいじめや暴力を受け、親切高校の理不尽な教育環境に強い不満を抱き、
親切高校に不信感を感じる武内ミーナからこの学校の生徒としての潜入調査を依頼される。
2年目で監督生の岩本に嫌がらせで校則違反の罪を着せられて激怒している最中に
指先が突如熱くなり、心で引き金を引く形で岩本に霊丸を放つ。そのきっかけで霊能力に目覚める。
基宗の引退後に北乃を粛正したあとキャプテンとなり、天道にライバルとして認められる。
ポジションはピッチャーで左投左打。終盤でパワプロシリーズの猪狩守に匹敵するエースに成長する。
天月五十鈴との交流の中、絶対に甲子園で優勝すると約束して付き合い始めた。
3年目に桧垣から自身の超能力の事を聞かされた五十鈴が自分の目の前で崖から投身する寸前で
救出した後、甲子園で優勝することを再び誓い、五十鈴が再びこの言葉をよりどころにして
身を持ち直すきっかけを与えた。そして夏の甲子園大会で優勝し、ドラフトで指名された後、
恐怖政治で支配しようとする山県と車坂たちに対して仲間全員で反乱を起こす。
実力主義を完全に叩き潰した後、五十鈴にプロポーズし、高校卒業後、すぐに彼女と結婚した。

荷田 幸浩(にだ ゆきひろ)

親切高校に入学してきた今作の相棒。野球は小学1年生から始めている。細かいニキビが特徴。
パワポケより学力は上で、高校に入学して初めて「頭が良いほうのグループ」に入ったらしい。
ナオからは「ニュダ」と呼ばれる事も。ポジションは捕手で右投両打。

チームメイト

越後 竜太郎(えちご りゅうたろう)

パワポケと同学年。パワポケと同じく学力は非常に低く、野球センスだけは抜群という本当の意味での野球バカ。
「越後ゾーン」、「FOOLドライブ」、「零式ドロップ」等、「テニスの王子様」のパロディ発言が多い。
名前も同作品の主人公「越前リョーマ」から[要出典]。口癖は「やれやれだぜ」。
『11』では大神ホッパーズに入団して引き続き登場する。
初めは右投げ左打ちだが、パワーアップすると右打ちになる。
その時、仲間評価が高いと他の投手をよせつけないほどの強さに変貌する。
ポジションは外野手で、主にセンターを守っている。

官取 孝弘(かんどり たかひろ)

パワポケと同学年。実家が金持ちである事をやたらと自慢してくる。
しかし本当はものすごく貧乏。兄と弟がいる。後に下位であったが何とかプロ入りし、
『11』ではジャジメントナマーズに入団して引き続き登場する。
嘘つきなことを除けば親切高校の野球部員の中では常識人。
右投げ右打ちで、ポジションは二塁手/遊撃手。

田島 将悟(たじま しょうご)

パワポケと同学年。クセのあるキャラクターの多い
親切高校野球部の中では比較的まともな人物ではあるが若干性格が暗め。
練習熱心で、文武両道を目指しておりピアノが得意(その道ではそれなりに有名らしい)。
右投げ両打ち。ポジションは投手でリリーフエース。

岩田 重機(いわた じゅうき)

吐き気を催す存在を参照

飯占 大介(いいじめ だいすけ)

吐き気を催す存在を参照

北乃 政男(きたの まさお)

吐き気を催す存在を参照

疋田 光司(ひきた こうじ)

吐き気を催す存在を参照

基宗 典弘(きそう のりひろ)

パワポケの1年先輩。飯占の引退後キャプテンとなる。
学業の成績が良く、練習にも独自に開発した数々の理論を取り入れパワポケに勧めてくる。
右投右打でポジションは遊撃手。

真薄 牡丹(まうす ぼたん)

パワポケの2年後輩。『パワポケダッシュ』からの登場。
野球センスはあるがモチベーションがない。
中学の時に入っていた野球同好会でいじめにあって心を閉ざしていたが、
パワポケらに優しく接してもらった事で心を開き、野球を再び好きになっていく。
甲子園に出場し優勝する事でガンバーズの旧友と同窓会を開き、
引きこもりを脱却し、そして自分自身の心も強くなった。
エンディングで親切高校が廃校になった後は地元の高校に転校し、野球をがんばっていく。
左投げ左打ち。ポジションは外野手。

親切高校教師・管理者

山県 剛司郎(やまがた ごうしろう)

親切高校理事長。英国のパブリックスクールを基に親切高校を作った。
自分ではパブリックスクールにいったと思っているが本当は厳しい軍隊経験で記憶が
混乱しパブリックスクールに行ったと思い込んでいる。
堕落に満ちた日本を力と暴力と恐怖で転覆させるための野望を抱いている。
最後は反乱を起こしたパワポケに倒された後、ミーナに逮捕された。

元田 夢二(もとだ ゆめじ)

親切高校校長。温厚で親しみやすい反面、頑固で保守的。最後はミーナに逮捕される。

大河内 将門(おおこうち まさかど)

パワポケの担任。体育系。卒業近くには彼のもとに多くの生徒が集まってお礼参りに来るが、
本人はそれを好意と受け止めている。親切高校が廃校になった時、車坂の理不尽な提案を
阻止するなど、車坂とは対照的に根は優しい熱血教師となっている。最後は自ら御用となり、素直に取り調べに応じた。

車坂 総志(くるまざか そうじ)

親切高校の野球部の監督。野球に対しての熱意がありすぎて、
指導が少々いきすぎてしまうこともある。花丸高校のOB(当時のポジションは遊撃手)であり、
花丸高校を甲子園に導いた佐和田監督のことを尊敬している。
老けて見えるが、これは辛い生活をしている事が原因で鉄砂高校の監督であるようこ先生より若い。
閉鎖され外部に情報の漏れない親切高校だからこそ許されるようなスパルタ練習を繰り返すなど、
勝利のためなら選手に暴行を加えたり、暴言を吐いたりして力と暴力で支配することもいとわない。
選手達が試合で勝利しても決して褒める事が無く、むしろ逆に責める事が多い。
しかも、部員の失敗やチームの敗北も勝利した時に優越感に浸らせることも決して許さず、
それまでに功績を挙げて貢献してきた場合でも容赦無く死刑を宣告するという、
悪意のある人間としても極めて稀なほど狭量で冷酷・暴力的・残忍な監督である。
そのため、パワポケやマスターリング、そして武内ミーナからは不信感を抱かれている。
二年目には天道が属する星英高校への敗北がきっかけで疋田を除いて有望な一年生が入部せず、
このままでは親切高校は星英高校の「引き立て役」になってしまうことを予見し、
野球部OBを動かして有望な選手たちをスカウトするなど冷静にチーム・選手の実力を
判断して対策を練るなど、彼なりのチームの配慮はしている優秀な指揮官でもある。
しかし、実際は一年目では秋の大会で星英高校に負けた際、昏倒するまで繰り返される無限ノックをさせる、
パワポケに対してはしくじれば「ボールが捕れないなら死んじまえ! 野球ができなきゃ
お前なんて生きてる価値はないんだ!!」と暴言を吐いたり、頭を地面にぶつけたり、
バットで体や腕、足などを殴り続けて体罰を与える、指示に従わなかったり、
試合に負ければ指導と称して部員全員に暴力を振るったり、暴言を吐いたり、
活躍できなければ試合にも出さない、さらにパワポケの付き人である
天月五十鈴を人質に取り、甲子園に優勝できなかったら天月を殺すなど、恐怖政治を強いた理不尽なパワハラ行為を働く。
甲子園に優勝した後も褒めずに責める上、体罰・1000本ノックなどその本性は黒く、
その上に部員全員に大観衆の所で体罰と称して暴行を加えようとするも、
パワポケから「殴りたければ殴ればいい! この何万人もの観客の前で!」と厳しく咎められる。
ドラフトに選ばれたパワポケたちの優越感に逆上し、「なにじじくさい干渉にひたってやがるんだ!!
全員、体罰後、グラウンド20周!!」などと暴力的な態度をとり続けた為、
激怒したパワポケによってマスターソードに貫かれ「もはや貴様は心の無い男だ、死ね!!」と吐き捨てられた後、
「これが、日本が腐っていく堕落の始まりと思え!」という呪詛の言葉を吐きながら果てた。

桧垣 東児(ひがき とうじ)

保健室の変人名物教師。だがそれは表向きで正体はジャジメントの研究者。
しあわせ草のエキスが入った薬品の研究をしている。
今は左遷されて保健室の教師をしているが、追放後に彼の研究の成果が出てくる。
展開で別人のような性格に変貌する事も。ジャジメントの研究者だが、根っからの悪党ではない。

陸手 舞耶(りくて まいや)

女子寮の管理をしている教師。

生徒

浜野 朱里(はまの あかり)

2年からクラスメイト。男嫌い。自治会に所属しており、紫杏とは友達だが、
和那とはあまり仲がよくない。一人オカリナを吹くのが趣味。

監督生

吐き気を催す存在を参照

岩本

吐き気を催す存在を参照

明石

吐き気を催す存在を参照

ライバル・他校関係者

天道 翔馬(てんどう しょうま)

パワポケと同学年で、星英高校のエースで4番。肩に爆弾を抱える。
パワポケを含めた大勢の選手にライバル意識を持たれているが、本人は気にしていない。
野球に対する情熱は人一倍。2年目の秋の地区予選大会でパワポケと対決して
勝利し春の甲子園出場を決めた後、彼を自分のライバルとして認めた。
最後の地区予選大会では、既に爆弾が爆発してボロボロになっている肩を引きずりながらも、
チームを引っ張っていくが決勝戦でパワポケ率いる親切高校に破れ、
彼の高校野球は幕を閉じた。典型的な直球型投手で変化球は並以下。
投手だが、野手能力も非常に高い。後にプロ入りし、『パワポケ11』で大神ホッパーズ
投手として再登場するも、学生時代の無理により、実力は数段落ちた。

御室 若菜(みむろ わかな)

星英高校のマネージャー。天道が野球に専念できるようにとの羽生の指示により、
天道とは一応付き合っていることになっている。

羽生 亮一(はぶ りょういち)

星英高校の監督。天道の肩を心配している。
監督としての能力は高くないとプロフィールに書かれており、
実際作中の星英高校は地区大会に優勝できても甲子園では優勝できないでいる。

岡田 威蔵(おかだ いぞう)

夏の甲子園大会決勝戦で戦う天下無双学園最強打者で
4番(実力は同チームの5番打者である近藤の方が上という人も多い)。
夏の大会で打率6割ホームラン24本を量産する怪物。天道翔馬が原因で野球を苦痛に思っているという。
展開によってはパワポケと知り合いになり、パワポケに勝ったら
自分の腕を折り野球を即辞めるとまでの歪んだ根性でパワポケに挑む。
敗北後は、「結局お前は野球が好きなんだ」とパワポケに諭され、
その後のエンディングでは好き嫌いを超えた真理を野球に見出した模様。
名前は岡田以蔵から。天下無双学園のチームメイトも剣の達人の名前から取られている。
荷田曰く「連続殺人犯みたいなやつ」。実はパワポケより一歳年下なため、
パワポケの代のドラフトには現れなかった。非常に巨大な人物に見えるが、
これは威圧感のせいで大きいと見えるだけらしく、身長は181センチで後述の大江和那より低い。

ようこ

鉄砂高校の監督で『1』で登場した極亜久高校の元監督「沢井ようこ」と同一人物。
極亜久高校を辞めて以来、優秀な監督に成長した。ノックが非常に上手。
現在は結婚して子供もおり、苗字も変わっているとの事。
その為に苗字が不明な為にプロフィールと公式攻略本では「ようこ先生」と表記される。
2年目夏の地区大会において奇策で親切高校を降し、3年目夏の地区大会の2戦目で戦うことになる。

佐藤 正(さとう ただし)

平面高校のエース。顔が平べったい。個々の選手の能力はサクセス中で弱い部類に入る。

桜庭(さくらば)

栽培高校のエース。性格はマイペース。
彼曰く、親切高校野球部は名前の割に殺伐としているとのこと。
チームメイトの名には植物に関連した漢字が一字入っている。

タクシー高校(タクシーこうこう)

タクシー関連の就職率が高い高校。部員は外見が全員同じである。俊足の選手が多い。
なお部員の名前は実在するタクシー会社のパロディが多い。

佐藤 純一(さとう じゅんいち)

名前は公式Q&Aより。鉄砂高校のエースで『パワポケ1』に登場した極亜久高校野球部の元選手の佐藤勇太の子供。
最速100キロのストレートとスローカーブ、パームが持ち味。また、多種多様な特殊能力を持つ。
打球はかなり飛びにくく、なかなかの強敵。

来世(らいせ)

夏の甲子園大会一回戦で戦うオリエント高校のキャプテン。奇妙な顔をしている。
荷田には外国人と間違われた。ポジションはピッチャーで6種類の多彩な変化球が特徴。
野手能力も高く(特にミートカーソル)、打順は3番である。
なおオリエント高校は『パワポケ7』の甲子園でも登場している。

スクール学園高校学院の人(スクールがくえんこうこうがくいんのひと)

夏の甲子園大会二回戦の相手。『パワポケ4』に登場した「スクール学園高校」が
さらに名前を変更。実写に近い風体をしている。
デフォルメキャラであるパワポケたちから見ると非常に不自然な存在に見えるらしい。

ジャジメント

ゴルトマン・シャムール

北米資本の集合体ジャジメント会長。
『9』プロフィールで「冷徹で計算高い男だが、法を犯すようなことは好まない。」と紹介されたが、
本作で親切高校で暗躍している本作の黒幕だと判明。老境に達しているが、
その人間を見抜く目と判断力には些かのぶれが無い。戦時中は収容所で過酷な体験をした。
大神グループの台頭により、闇の資本勢力との均衡が崩れ、世界各地で大神グループとジャジメントグループの
抗争が激しくなっており、このとき紫杏と接触を果たす。紫杏の心理テストの答え方から彼女を優秀と評価し、
大神グループとの抗争を10年先までの事を考え彼女を確保しようとする。
ルッカの発言やプロフィールの文章から、本来処分されるはずだった浜野朱里を
気まぐれながらも助けた人物である事が分かっている。
また『9』でキングコブラーズがブギウギビクトリーズに敗北した際や
浜野朱里がトーナメントで優勝した際に大いに喜んだとの記述がある。

ルッカ

ゴルトマンの秘書。大神グループを敵対視している。
全寮制の親切高校を隠れ蓑に生徒達を実験台にした新薬の実験及び
その副産物である超能力者のスカウトを桧垣の報告を元に行っている。
またこれと平行して日本国内の大神勢力への武力攻撃も指揮している。
『9』ではゴルトマン共々日本視察に来ただけだった為に顔見せ程度の
登場だった事からまともな人物のように描写されたが、
本作で本性が非常にレイシストで常に他人を見下す傲慢極まりない性格だと判明。
脅迫まがいの手段で和那を戦闘員に仕立てたり、父の汚職をネタに紫杏をアメリカに
連れ去ろうとしたりと、有無を言わさぬ非情な振る舞いが目立つ。
また非常にレイシスト故にジャジメント離脱した朱里に対し
「東洋のメスザルの分際で」と言う発言も見られた。
自らもサイボーグとしての改造手術を受けており、彼女自身は最新鋭の第4世代サイボーグ。
その為個人としての戦闘能力も非常に高いのだが、予想を超えた和那の超能力の前に撤退を余儀なくされた。
また、彼女に備わった傲慢な性格も自分自身が第4世代サイボーグであるという過剰なプライドから来ている。

その他

徳雄(とくお)

パワポケの父親。株価のチェックを日課のごとく行っているが、肝心の株は面倒だから購入していない模様。

久子(ひさこ)

パワポケの母親。スーパーまる生で働いている。

晴川 夏海(はるかわ なつみ)

『ダッシュ』に登場した元ガンバーズの女性選手。
真薄の友人で、展開によっては甲子園の応援に来てくれる。
野球をやめて、現在はテニスをしている。現在は真薄と羽柴に女性と知られている。

羽柴 秀虫(はしば ひでむし)

『ダッシュ』に登場した元ガンバーズの選手。
真薄の友人で、展開によっては甲子園の応援に来てくれる。
野球をやめて、現在は学問の道を進んでいる。

ドーベルマン

本作のマスコットキャラクターの1匹。親切高校内の森をパトロールしている番犬で複数いる。
和那を「悪魔」と呼んでいる。

パワポケダッシュの主人公(パワポケダッシュの主人公)

真薄のアルバムで登場。1年目の夏で甲子園に出場出来なかった模様。

武内 ミーナ(たけうち ミーナ)

大谷記者を尊敬する謎の記者。ジャーナリストとしては超一流で、
世界各地で数々の有名スクープをモノにしている。格闘技など、職業柄必要な最低限の各種技能は
身につけているが、サイボーグや超能力者相手には無力。
親切高校出身の行方不明者と、それに付随する親切高校の謎を調査しており、
中盤で親切高校の調査をパワポケに生徒としての潜入捜査を依頼する。

天月 五十鈴(あまつき いすず)

2年からクラスメイト。陸上部に所属している。学年の上位に入るほどの成績優秀。
一人でいることが多い。「ダッシュ」に登場した南雲瑠璃花の幼馴染。
パワポケとは1年生のとき、女子寮を見ようとして森の中で迷子になっていたところを匿ったことがきっかけで知り合いとなる。
2年生からは同じクラスになり、すでに顔見知りであった事も手伝って仲を深めていくが、
やがて自分のせいで彼が野球の練習に身が入らなくなるのでは、と悩み始める。
思いつめるあまり一時は 別れを切り出すまでに至るが、そうは思っていないパワポケが
「絶対に甲子園で優勝する」という決意を伝えたことで彼と付き合うことにした。
2人が付き合い始めた途端、パワポケの周囲で不可解な事故が起こりはじめるようになる。
桧垣もその事に気づき、五十鈴を精密検査した結果、事故は五十鈴の能力によるものだという仮説に達する。
桧垣の仮説によれば、五十鈴の能力は周囲の「運勢」を操ることであり、
野球よりも自分を優先してもらいたいという彼女の深層心理にこの能力が過敏に反応し、
パワポケの運勢を操作して事故に遭わせようとさせていたのだという。
この事実を桧垣から聞かされた五十鈴は、取り返しのつかない事態に陥ってしまう前にと、
パワポケの目の前で崖から身投げしてしまう。しかし、その場は間一髪で五十鈴の後を追って飛び込んでいった、
パワポケに助けられるものの、未だ心の定まらない五十鈴にパワポケは甲子園で優勝することを再び誓い、
五十鈴も再びこの言葉をよりどころにして身を持ち直す。
しかし、学校へ戻った直後に車坂に人質にされてしまう。
その後の桧垣の検査で、五十鈴の超能力が弱まっていることが分かる。
身投げの一件でパワポケとの仲が深まったことが理由だと桧垣は推測した。
今後も五十鈴の超能力を研究し続けたいと考えた桧垣は「優勝するという約束が果たされなかったとき、
反動でパワポケに大事故が起こる可能性がある。それを防ぎたいなら、私の研究に協力しなさい。」と脅しをかけるが、
五十鈴はパワポケが必ず優勝すると信じ、桧垣の脅しを突っぱねた。
そうしてパワポケが見事甲子園で優勝し、ドラフトで指名された後にプロポーズされ、高校卒業後すぐに彼と結婚し子供も授かる。
この時は能力もいつの間にか消滅してしまった。それらは14のオリジンで明らかとなる。

神条 紫杏(しんじょう しあん)

2年からのクラスメイト。監督生で、2年生の時は生徒自治会長を務めた。
成績は中の上。尊大な口調で話す。女子寮の監視もしている。
作中ではしばしば、哲学的な事を語り掛けてきたりする。
幼少時、桃の木の精(「ダッシュ」に登場したモモコ)に会おうとして一日中待った思い出がある。
一人称は普段は「私」だが、慌てた時などは「あたし」になったりする。
彼女は他人の期待する自分を完璧に演じる才能を持っており、普段の傲慢で過激な性格も本当は
何をやっても実力では一番になれない小心者である紫杏が生み出した、皆に注目して欲しい、
認めて欲しいという欲求から演じた「架空の人格」に過ぎない。
しかし、その事を告白した小心者の「あたし」の人格も本来の人格ではなく、
架空の人格であるとプロフィールには書かれている。

大江 和那(おおえ かずな)

2年からのクラスメイト。背が非常に高く握力も強いがかなりの童顔。関西弁を話す。

吐き気を催す存在

岩田 重機(いわた じゅうき)

パワポケと同学年。常におなかをすかせている大男。
もの忘れが激しく学力はパワポケや越後と同レベル。
やる気を下げてきたり、マイナス特殊能力をつけてくるなど、北乃同様害悪。
右投げ右打ち。ポジションは一塁手/三塁手。

飯占 大介(いいじめ だいすけ)

パワポケの2年先輩。野球部キャプテン。暴力的で精神主義。
やる気低下とホームシック付加などの害悪行為を仕掛けてくる。
引退時に怒ったパワポケに殴られ、負けた後、自分の非を悔い改め、
野球道具を買ってくると偽って奪ったペラを返した。
右投右打でポジションは二塁手/遊撃手。
最後はパワポケがミーナに自分をいじめたりするなどの
パワハラ行為をしてきたことを告発したため、車坂共々逮捕された。

北乃 政男(きたの まさお)

パワポケの1年先輩。実家が金持ちで、性格は非常に我儘で粗暴。
ペラ徴収・いびきで不眠症に陥れる・ホームシックや水虫をつけてくるなどでパワポケを苦しめる。
2年目の試合でパワポケの足を踏みつけたり、ベンチ入りした場面でレギュラー入りを妬み、
自分が試合に出たいがためにパワポケに片付けをやらせて大きなケガを負わせた。
だが今までの行為の罰が当たったのか、追い詰められてしあわせ草の薬で巨大化するが、
パワポケ10のプレイヤーたちの分、荷田の分、越後の分、上空に投げ飛ばされた後、
自分自身の分を込めたパワポケの怒りの天焦がす滅亡の光によって完全に消滅した。
最終的にはエンディングで地獄行きの判決を下され、地獄に落ちた。
右投右打で、ポジションは三塁手/一塁手。

疋田 光司(ひきた こうじ)

パワポケの1年後輩。野球センスは良いが、
自分勝手で雑用をしようとしない上にケンカになると手が付けられない。ポジションは外野手/捕手(右投左打)。
いびきで不眠症をつけてきたり、定期イベントでマイナス特殊能力をつけて嫌がらせをしてくる上に、わがままである。
その行為に怒ったパワポケにケンカで倒されて明日、退学処分となった。

監督生

親切高校自治会に所属して居る男子生徒達。神条紫杏の手足となって動いている。
全員が陰湿かつ腹黒い性格で、少しでも逆らった場合は集団で長期的に嫌がらせに
近い形で目を付けられてしまう為に生徒達からの評判は良いとは言えない。
やる気・野球魂・さらに仲間・監督評価を下げてくる害悪行為を2年間の間繰り返す。
特に教師批判をしたパワポケに対してねちねちと嫌がらせを行い、
激怒したパワポケが校内暴力に発展してでも殴ろうとしていたことで、
大河内に「お前たちの指導には行き過ぎている所がある!」と注意された。
荷田たちや他の生徒たちにも同様の嫌がらせを行った上で暴力をふるうなどで
監督生としての権力を振りかざすような行為を繰り返したことでパワポケの更なる怒りを買い、
全身を滅多打ちにされ体中の骨を砕かれた状態となって殴り飛ばされた後、
監督生全員が大河内に校長の元田の所まで連行され、
退学処分となって警察に逮捕されて刑務所行きという末路を辿る。

岩本

男子監督生の一人。陰湿かつ腹黒い性格で、パワポケを「クズ」「不必要な膿」と
非常に忌み嫌っており、やる気と野球魂を下げるなどの害悪行為でどんな手を
使ってでも彼を学校から追い出そうとする。官取たち生徒からも良く思われていない。
パワポケが初めて霊丸を使用した相手でもある。
監督生としての権力を振りかざすような行為を繰り返したことでパワポケの更なる怒りを買い、
全身を滅多打ちにされ体中の骨を砕かれた状態となって殴り飛ばされた後、
明石たち監督生とともに大河内に校長の元田の所まで連行され、
退学処分となって警察に逮捕されて刑務所行きという末路を辿る。

明石

男子監督生の一人。
監督生としての権力を振りかざすような行為を繰り返したことでパワポケの更なる怒りを買い、
全身を滅多打ちにされ体中の骨を砕かれた状態となって殴り飛ばされた後、
岩田たち監督生とともに大河内に校長の元田の所まで連行され、
退学処分となって警察に逮捕されて刑務所行きという末路を辿る。

作中用語

ジャジメント

『9』で登場した「ジャジメントスーパー」の母体である北米資本の集合体。
会長はゴルトマン・シャムール。
表向きには世界的な大企業だったが、正体が新興勢力である
大神グループ同様にサイボーグあるいはアンドロイドと超能力者を保有する私兵組織。
世界総資産の12%を保有するという空前の規模と資金力を有しており、
旧支配者グループでも最大の勢力を有するが、サイボーグとアンドロイドの技術力は
大神の後塵を拝しており、全ての技術は大神から盗用したもの。

旧支配者

前述の北米資本ジャジメントと、地中海資本カエサリオン、中華系資本九百龍3つの資本グループの総称。
古くからの経済の支配者であり、新興勢力であるロシア系資本家と繋がりを持つ日系資本大神グループ、
アラブ・南米・東南アジアの資本同盟アジムと対抗するため共同戦線を張る。

親切高校

本作の舞台である全寮制高校。ジャジメントが
(ジャジメントスーパーとして)スポンサーについている。
親切高校の理事長である山県剛司郎が英国のパブリックスクール
(ただし前述の本人の経緯から、実際には旧日本軍の新兵教育要素)を基に作ったものであって劣悪な環境であり、
前述のような休日以外は外出禁止、ボランティア活動の義務化等、厳しい校則が設けられていた。
校長は元田夢二。生徒たちを甘やかさない程度に、という方針で運営している。
なお、当初に男女の校舎が別という実質的な男女別学制だが、
文部科学省からの苦情によりパワポケ入学の2年目から男女共学制を変更した。
その裏側はジャジメントの実験場の一つであり、しあわせ草のエキスなど、
様々な人体実験を行っていた。人体実験による死亡か行方不明になった生徒が何人もいたが、
ジャジメントの裏工作により、家族への記憶操作などでそれは隠蔽され、生徒たちには学校を辞めたとされた。
そして行き過ぎた体罰や暴力など社会問題が起きるほどであり、死者や病人が多数出ている。
その横暴な振る舞いに反感を持っている者も多い。ジャーナリストである武内ミーナが調査していた。
携帯電話の電波すら届かない地域にあり、また警備員やドーベルマンなど侵入・脱走防止手段も
用意されたため、外部から親切高校に関する情報の入手が非常に困難であることを良いことに、
この学校に入った生徒たちはみな恐怖政治によって苦しめられている。
なお、「ペラ」(疑似通貨)と「しあわせ草」など本作中に使用したアイテムは、
パワポケ6のしあわせ島編との共通したものが多い。
身体を壊す等して動けなくなったり、理不尽さに心が折れた人間はお払い箱となり、
また、逆らったり脱走したりすれば死刑になるなど、廃校になってもおかしくない学校になっている。
最終話でパワポケたちが反乱を起こしたことでミーナや警察に踏み込まれ、
山県・車坂・飯占たちがパワポケに倒された事で親切高校は廃校となった。

マスターリング

力・知恵・勇気の3つを持つ腕輪。
パワポケは謎の声により試練と称してこれを与えられることになり、「適合者」となる。
パワポケに霊能力のひとつである霊丸を伝授した。なお、最初にこの技を使用した相手は、
理不尽に校則違反の罪を着せた監督生の岩本に対してであり、マスターリングの了承も得ている。
山県と車坂が倒されたことで親切高校は廃校となり、すべてが終わった後は光の粒子となって消滅した。

霊気、霊力(れいき、れいりょく)

人間や霊界の住人が持つエネルギー。
パワポケはマスターリングに触れた影響で霊力を持つようになった。
試合中に生命力を燃やして能力をアップする事ができる。
しかし、これは使用者の命を削る危険な行為である。
最終更新:2023年04月24日 22:27