魔人の仲間 ~ デスマスとの決着

あらすじ

二年目の契約更改でうまく問題を先送りし、願い事を来年のナマーズ優勝に変えてもらったパワポケ。
朱里と会いに行くパワポケは修理として黒野博士の所へ行く。そこで立花ボボとたかゆきと会った。
魔人の相手をしようとすると、悪魔が出てきた。悪魔は魔人の知り合いらしい。
ルッカは朱里の始末を企てており、それをデスマスに任せている。

朱里と会いに行くパワポケは修理として黒野博士の所へ行く。
ルッカとデスマスは何をしようとしているのかはまだわからない...
そして...朱里の修理が終わった。次の週、パワポケの目の前に悪魔が。
悪魔は魔人の知り合いらしい。そして春キャンプ。水木は今年から一軍のコーチとなる。
ジャジメントは夏に球場の改装工事で、地下にサイボーグの修理設備を作る予定だと言うルッカ。
3月1週...パワポケは朱里に会いに行き、ボタンつきの箱を渡され、「俺が持ってていいのか?」と問う。
突然、パワポケは彼女にキスをされ、朱里がパワポケの彼女となった。一方、その頃...ルッカは朱里の始末を企てている。

3月2週

パワポケは朱里に会いに行った。

朱里「あ、パワポケ! すぐにカズやブラックたちのところへ行くわよ。
黒野博士、この前会ったでしょ? ジャジメントに捕まったわ。」
パワポケ「ええっ、そりゃ大変だ!」

(...そのころ...)

「アメリカ本部から特殊部隊が到着しました。
しかし、正義の味方気どりの連中を一掃するにしては、大げさでは?」
ルッカ「急ぐ必要が出てきました。ヒーローたちはミス紫杏、
ジャジメント日本の勢力拡大に利用されている疑いがあります。」
「え?」
ルッカ「そもそもオオガミの本拠地の日本ということで、
日本支社には非常に大きな資金と戦力が与えられています。そこへヒーローたちの破壊活動です。
これを名目にして、ミス紫杏は日本支社の戦力増強の許可と資金援助をとりつけているのです。」
「それで本社から部隊をわざわざ...しかし、ワナと知って来ますかね?」
ルッカ「来ますよ。ヒーローとは、そういう連中です。」

(そして...)

ブラック「...敵の数は100前後。」
パワポケ「こっちの人数は?」
立花「ああ、いいニュースがあるバッタ。サイボーグ同盟が協力してくれることになったでバッタ。」
ブラック「...これで全部あわせて30人。」
パワポケ「それでも3分の1以下なのか。」

(ハァーイ、正義の味方気取りのおバカさんたち、聞いてますかぁ?
こちらには十分な戦力があります。博士はあきらめて、引き上げなさい♪)

パワポケ「この声はデスマスだな。」
朱里「なんとしても、ここで戦って決着をつけたいみたいね。」
パワポケ「なあ、俺 隠れていてもいいかな? さすがに今回は力になれそうにない。」
たかゆき「心配すんなって! 弱いやつにはそれなりの仕事があるぜ。チーム間の伝令だ。」
パワポケ「え?」
朱里「電話とか無線とか、すぐに相手に解読されちゃうでしょ?
それにあんたらがウロチョロすれば相手の混乱するってわけ。」
たかゆき「カカカ、まあそういうわけだ。ほら、オレについてこい相棒!」

(そして...)

パワポケ「しかし、君らも戦力外なのか。
ロボットとかバッタ男とかカニとか結構強そうに見えるのにな。」
たかゆき「そういうことは、まずあれを見てから言えよ。」

(バババッ)

パワポケ「わっ、みるみるうちにカベが穴だらけになったぞ?」
たかゆき「レーザーガンで撃たれてんだよ。
どっかのおっさんが変なバッテリーを発明したおかげで、今じゃそこらのザコまで振り回してやがる。」
パワポケ「えっと、撃たれたら?」
たかゆき「カカカ、イチコロに決まってんだろ?」

(ドカーン! ドガーン!)

たかゆき「おっ、サイボーグ同盟の連中おっぱじめやがったな。」
パワポケ「まるで戦争だな。」
たかゆき「このあたり一般人がいねえからな。おたがい手加減なしってコトよ。」

(...ギュオオオォーン...)

パワポケ「うわっ、あいつらだ! 上空を飛んでやがる。」
たかゆき「頭を下げろ、見つかるなよ! 見つかったらオレたちなんてアリンコみたいなもんだ。」

(バシュ!)

たかゆき「やられた!」
パワポケ「おい、ロボット!」

(バカ...オレにはたかゆきという名前が...)

(ドガッ!)

和那「おおい、大丈夫かそこの2人?」
たかゆき「イテテ...なんとかな。」
和那「よっしゃ! もうチョイきばりや!」

(ヒュン!)

パワポケ「わっ、なんて速度だ?! でも...大丈夫なのかな。生身なんだろ、あの子。」
たかゆき「さあね。だが心配するほど弱かねえよ。
ジャジメントの連中からは「千本槍」って恐れられてるぜ。」
パワポケ「そういえば、真っ黒な棒を持ってるな。あれって槍なのか? いったい何で出来てるんだ。」
たかゆき「博士は、重金属の結晶体...とか言ってたけどな。」

(バシュ! バシュ! バシュ!)

パワポケ「おいおい、あの子 レーザーでめちゃめちゃに撃たれてるぞ!」
たかゆき「心配するな、あの女は死なねえよ。どうせあたりゃしねえから。」
パワポケ「まさか、全部よけてるのか?」
たかゆき「いいや、レーザーの方がよけてる。本人はまだ気づいてねえけどさ、
博士によると重力をあやつる能力の副作用なんだってよ。」
パワポケ「ハ、ハハハ...めちゃくちゃだ。」
たかゆき「ま、そんなレベルでもなきゃ今どき、通用しねえんだ。オレたちゃ二軍よ。」

(...そのころ...)

ルッカ「そろそろ時間ですね。海中の潜水艦2隻に待機中の100名に上陸を命令しなさい。」
「はっ!」
ルッカ「地上の100名でも十分でしょうが、念には念を入れませんとね。これで包囲は完成、やつらは全滅です。」

(...港を見下ろす高台...)

ババヤガン「むっ?」
犬井「.........。」
ババヤガン「...なんだ、お前は? ここで何をしている?
私をジャジメントのSランク能力者ババヤガンと知っているのか? わ、私の護衛たちはどうした?」

(ズバアッ!)

犬井「...全部、答えたぞ。」

(バタッ!)

犬井「任務完了。」
「...あ、あれ? こちらの潜水艦がレーダーに映ってます。」
ルッカ「なんですって? カモフラージュはどうなった?
ヒーローたちに気づかれては台無しだ! ババヤガンめ、何をやっている!」

(ボカーン! ボカーン!)

「あ...潜水艦が2隻とも...沈没しました。オオガミのミサイル攻撃です。」
ルッカ「どうしてこんなにタイミングよくオオガミが攻撃してくる?
まさか、ヒーローとオオガミは通じているのか? ...いや、まさかミス紫杏がその両方となんらかのコネを...」
「ど、どうします局長?! 援軍が全滅してしまってはやつらを包囲できません!」

(バキ!)

ルッカ「ええい、ヒーローどもの始末など最初の地上部隊だけで十分だ!
...いざとなれば私も出る。オオガミの動きは監視し続けろ!」

(そして...)

パワポケ「はぁはぁはぁ...」
ブラック「...ごくろうさま。」
パワポケ「東側はダメだ。進むどころか押されてる。
むこうは戦車を投入してきてこっちには倒す手段がない。」
立花「西も見通しは暗いバッタ。開始10分で半数がリタイアでバッタ。」
パワポケ「それじゃ、あとは中央だけか...」
朱里「中央はカズが暴れまわってる。それでも、一進一退ね。」
パワポケ「そこも戦車が来たらアウトだぞ。」
朱里「戦車なら3台いたけどとっくに全部カズが片付いたわ。
それよりやっかいなのが4人ほど中央にいるけどね。」
パワポケ「戦車よりやっかいな敵?」
朱里「ダメージを相手に反射するヤツとさわったものを爆弾に変えるヤツとエネルギーで体で出来ていて...」
パワポケ「なんだかもう、想像を絶してるな。それより、君はここで何をしてるんだ。」
朱里「あんたたちと同じく戦力外通知。で、通信係をやらされてるのよ。」
パワポケ「まさか君まで... えっ、通信?!
ちょっとまてよ、それじゃ俺たち伝令なんて意味ないじゃないか!」
朱里「たった一つの通信を受けて、たった一種類の通信を送るだけよ。だから、敵に聞かれる心配もない。」
パワポケ「たった一つ?」
朱里「...ちょっと待って...ついに来た、先行したピンクから連絡!
黒野博士の脳波を探知。位置は65637-B2!」
ブラック「...わかった。あとはよろしく。」
パワポケ「いよいよブラックも出撃か。」
朱里「...作戦中の全員に連絡。ただちに後退、逃走せよ。くりかえす、ただちに逃走せよ!」
パワポケ「ええっ?!」
たかゆき「はいはい、おつかれさん。」
立花「さあ、とっとと逃げるでバッタ。」

(タタタタタッ...)

パワポケ「おい、ちょっと待てよ! 博士の救出はどうなった?」
朱里「ブラックが行ったわ。この作戦のかなめは、博士の居場所をつきとめること。
だから、あたしらの仕事はおしまい。」
パワポケ「ブラックに助けはいらないのか?」
朱里「他の誰が行っても、足手まといね。彼女一人なら姿も消せるし。」
パワポケ「そ、それでも、こんな...途中で逃げ出すなんて。」
朱里「パワポケ。あなたも野球選手ならわかるはずよ。
エースはチームに一人、レギュラーになれるのは一部のとんでもないスターだけ。
あたしやあなたのような人間はベンチや観客席で応援するのがせめてもの仕事なの。」
パワポケ「...わかったよ。」

(ざざざざっ!)

パワポケ「わっ、敵がもう来た!」
朱里「くっ、のんびり話なんてしてるから!」
デスマス「ようやく会えましたね、ミス浜野。さあ、みなさん攻撃しなさい!」
「え、ええっ?!」
「うわっ、攻撃できない!」

(ドカ! バキ!)

朱里「...あんた、いつからこっちの味方になったわけ?」
デスマス「ははは、ご冗談を。
あなたと決着をつけるのは、この私。他の連中はジャマじゃないですか。」
朱里「...ふーん、そう。じゃあ、さっさと始めましょうか。」
デスマス「あなたが死ぬ前に、どんな踊りを舞っていただけるのか楽しみです。」
朱里「それは残念ね。今回、こっちはアンタの能力を封じる方法を用意してきてるのよ。」
デスマス「ああ、言っておきますが私の声が聞こえなくなる装備なら意味がありませんよ。」
朱里「え?」
デスマス「...ミス浜野。あなた、たしか戦闘用高速言語は使えませんよね。キュルリ!」

(バタッ!)

朱里「な、なにをした...の?」
デスマス「戦闘用高速言語で「立っていろ」と言ったんですよ。
私の能力は暗示能力なんかじゃない。肉体操作なんです。相手が命令を理解する必要はない。
キュキュギガガピポ」
朱里「ぐっ、あああああっ!! (か、体中が痛い!? 全身がまひして息が出来ない!)」
デスマス「あはははははっ! 何を命令されたのかわからないから抵抗するのも難しいでしょう?
このSランク能力者を、なめてもらっては困ります! その気になれば、すぐにでも心臓を止めて差し上げますよ?」
朱里「ガハッ、うぷっ、ハァハァハァ... (こ、声が、声が出せない!)」
パワポケ「朱里ッ! (そっちのスイッチを入れてくれないとこっちのリモコンが使えない!)」
デスマス「さあ、のたうちまわりなさい♪ さあ、はいずりまわりなさい♪
そして、私に感動を与えてくださァイ! さあ! さあ! さあ!」

(バシ!)
(ドガッ!)

デスマス「超能力に加えて、あなたの攻撃パターンすべてに対応済みなのをお忘れですか?」
朱里「はぁはぁ...よ、ようし...うまくいった...声が、出る。」
パワポケ「(あいつ、一瞬意識を失うためにわざとまともに殴られたな!)」
朱里「(さっき、あいつが味方に能力を使ったときに確信した。
あいつの能力はあいつの意図した相手にしか効かない!
そして、意識がなくなれば効果が切れるということは、肉体ではなくやはり精神をあやつる能力!
行動の判断をパワポケに任せればあいつの能力を回避できるはず!) いくわよ...スイッチカット!!」
デスマス「はあ? なんのおまじないです?」
朱里「必殺パーンチ!」
デスマス「キュルリ!」

パワポケはパンチボタンを押した。

(バキッ!)

デスマス「どうして私に攻撃できるのです? だがしかし、あなたの攻撃パターンはすべてわかっていますよ!」

パワポケはキックボタンを押した。

(ドカッ!)

デスマス「な、なぜだ、パターンがちがう!? キュルリリリロ!」

(ドカ バキ ボコ!)

デスマス「ピゴ...」

(ガス ガス ドガ!)
(ボガーーーン!!)

デスマス「いったい、何がどうなって...ハッ! そっちのお前! ...なにかやってるな! キュルリ!」
パワポケ「やばい、こっちに突っ込んでくる!」

素早くD:「?ボタンを押す」を選んで!
選択肢を間違えたり時間切れになると攻略失敗になってしまいます!!

パワポケ「(俺はこのボタンが何なのか知らない。
だから、押すこと自体をあいつの能力で禁じられてない限り押せるはず!)」

(カチッ)

パワポケ「よし、押せた!」

(ギュオオーン)

デスマス「なん、何の音です?」
朱里「...超音波振動よ。博士に周波数を変えてもらったわ。出力も2倍よ!」
デスマス「うきゃああああああ?!」
朱里「よし...このまま押し切る!」
デスマス「ぐぎゃああああああ!!」
朱里「(くっ、本来の周波数とちがうからこっちの体にもダメージが!)」

(ボン!)

パワポケ「おい、朱里!」
朱里「くっ...超音波振動装置が焼ききれた...くそ、あ、あと一息...ごほっ、ごほっ!」
デスマス「くくく、ざ、残念でしたね。さあ、これで終わりですよ!」
パワポケ「!」

素早くC:「朱里をかばう」を選んで!

パワポケ「そんなことは、させないぞ! (これで一瞬でも時間をかせげれば朱里は回復する!)」
デスマス「どけっ、なぜ かばう!? 自ら命を捨てるなど、まるで...
(まるで、ただ生きるより他に大事なことがあるみたいじゃないか)」
朱里「パワポケ、どいてっ!」

(BANG! BANG!)

デスマス「ぐわあああ!」
朱里「.........。どうして撃たなかったの?」
デスマス「ハハハハ...ついに理解したからですよ。なぜ青年がネコを助けようとしたのか。」
朱里「...何を言ってるの?」
デスマス「生命は弱くてはかない存在だから助けあって、身をよせあう。
私はずっと...ひどいカンチガイをしていました。あのトーナメントであなたを見て
私はあなたに「生き残ってほしい」と願ったのですよ。
あのときのあなたは生きようと必死で...そして、あわれだった。」
朱里「.........。」
デスマス「もっと早くに気づいておけばよかったのに。人生の時間を無駄にしました。」
朱里「何を言ってるんだかよくわからないわ。
一応言っとくけど、さっき撃った所は急所をはずれてるわよ。...長生きしなさい。
何度でもやっつけてあげるから。」
デスマス「それは無理ですね。あなたはもう寿命なんです。
長生きできるようには、最初から作られてないそうですよ?」
朱里「(そういえば、最近体の調子が!)」
デスマス「そして、私も末期ガンです。
全身をサイボーグ化すればあるいは...とも思いましたがムダでした。
フフフ、だから苦しい思いをしてまで自分が生き続ける意味が欲しかった。
...もう終わりにしましょう。さあ、私を見逃しなさい!」
パワポケ「見逃すの反対ってことは...ここから逃がさないってコトだから? えっ!」
「.........。」
パワポケ「やめろ、朱里!」
朱里「.........。」

(スチャッ)

朱里「...デスマス。あなたの能力は、信念をくつがえすほどの力はないようね。
もういっぺん言うわよ。できるだけ、長生きしなさい。のたうちまわり、はいずりまわっても。」

(スタスタ...)

デスマス「ハハハ、やはり、あなたは美しい。」
朱里「ゴホ、ゴホッ!」
パワポケ「おい、大丈夫なのか?」
朱里「そんな顔しないの。自分の体をむりやり動かしたり、超音波振動でムリをしたからね。
寿命の件は、どうせオーバーに言ってるだけよ。それより...アイツに勝ったわね。」
パワポケ「ああ、2人で勝ったんだ。」

(ドサッ)

パワポケ「お、おい!」
朱里「ちょっと気が抜けたみたい。なんだか歩けないみたいだから、また、おんぶしてくれる?」
パワポケ「ああ!」

パワポケさんは『気迫』を身につけました!

(...そのころ...)

和那「...なんや、静かになったな。あらかたやっつけてしもうたんかいな? おっ、リーダー!」
ブラック「...博士の救出は成功。...まさか、ここでずっと戦ってた?」
和那「ああ、めっちゃ楽しかった!
ひさしぶりに能力全開であばれてストレス発散って感じやなあ♪
ホンマ、今夜はええ汗かいたわ。」
ブラック「............。」
和那「...くっくくくククククッ...」
ブラック「...それ、気持ち悪い。」
和那「へ? なにが?」
ブラック「...いま、変な声で笑ってた。」
和那「ウチがぁ? リーダー、変なこと言わんとってえな。」
ブラック「............。」

次の週...シーズンが開幕した。
パワポケは朱里に会いに行った。

パワポケ「おーい、朱里? ...うわっ!」

(ドサッ)

パワポケ「...え? なんだ、こいつ。...誰かに撃たれていたのか。よく見たら、大勢倒れてるじゃないか!」
甲斐「あぶないところでしたね。」
パワポケ「あっ、あなたは!」
甲斐「この連中は、この場所で待ち伏せをしていたようです。」
パワポケ「まさか、あなたが全員を...それより、朱里は?!」
甲斐「ご安心を。この連中が来る前に、ここから別の場所へ行っていたようです。」
パワポケ「そうか、よかった。」
甲斐「...............。いつまで、こんな綱渡りを続けるおつもりですか。」
パワポケ「え?」
甲斐「私がたまたまここへ来ていなければあなたはどうなっていたか。
今まで2人が生きてこられたのは単なる運です。」
パワポケ「う...」
甲斐「もう戦いに関わるのはおやめなさい。
あなたにはプロ野球選手という華やかな人生があるではないですか。」
パワポケ「で、でも俺は朱里と!」
甲斐「彼女はダイヤのように純粋ですね。そして、それゆえにもろい。」
パワポケ「え?」
甲斐「つまり正常なのです、彼女は。
しかし世の中には、戦うこと自体に喜びを見出すけだものがいるのです。
このままあなたがたが戦いの場に身を置くならば、そういう連中とも戦わねばなりません。
そうなれば2人そろって骨のかけらも残さず食い尽くされることでしょう。
その前に戦いから身を引くべきです。」
パワポケ「いや、いまさらそんなわけには!」
甲斐「...ちなみに。私もけだものの一匹ですよ?」
パワポケ「え?」
甲斐「ほうら、いきなり大ピンチです。今からでも、考えを変えた方が良くはありませんか?
あなた方の安全は、私が保証します。ジャジメントもオオガミも、
そして正義も陰謀も戦いも忘れて平和な世界に戻りなさい。」
パワポケ「朱里も助かるんだな?」
甲斐「名誉にかけて、お約束します。すべて、私におまかせください。」

(パシュッ!)

(そして...)

パワポケ「あーあ、よく寝た。さあ、今日も野球がんばるぞ!」
魔人「............。」
パワポケ「どうしたんだ?」
魔人「なんでもないでマジン。」
パワポケ「おかしなヤツだな。まあ、いいか。」

パワポケは朱里のことをすべて忘れた。
アナザーエンドの条件を満たした!

4月1週...ローテーションを発表中に野々村が倒れてしまう。
野々村は現場への復帰が相当かかるらしい。今シーズンを指揮を古沢にまかせた。
パワポケは魔人の相手をしようとすると、また悪魔と遭遇した。
紫杏は古沢に代理の監督として、チームの指揮をまかせる。
4月2週...今シーズン初の試合だが、古沢は決断力がないため、
パワポケは少し不安になってしまう。大丈夫なのだろうか。
しかし、なんとか試合に勝利した。

続く

最終更新:2020年09月07日 21:37