サイボーグ編 THE ORIGIN 第一章 生きるために働け!

...むかしむかし、あるところに極亜久高校という学校がありました。
そこは大変ガラの悪い学校で、世間の評判もあまり良くありませんでした。
そして そこの野球部は、ろくに練習もしない不真面目な部でした。
ある日、この学校にパワポケという野球の大好きな少年が転校して来ます。
彼は、持ち前の熱意と努力によって親友の亀田君たちとともに野球部を再建し...
最後には、極亜久高校を甲子園優勝にまで導いたのです。...しかし、これが彼の人生の頂点でした。
プロ野球選手になったまではよかったのですが、状況に流されて気が進まないままにのりかと結婚。
そして、のりかという超不幸な状態から抜け出すために事故で自殺を図り、命を落としてしまいました。
...そして3年の歳月が流れました。

亀田「動かないでやんすよ?」
「おかしいのう。うまくいってるはずなんじゃが。」
パワポケ「(...何を話しているんだろう?)」
亀田「あっ、いま何か反応したでやんす!」
「おお、今度こそ成功じゃな!」
パワポケ「(なんだか、なつかしい顔だなぁ...えーと、誰だっけ? ...あれ? そもそも俺は誰なんだ?
それに、どうして動けないのかな......!?)」

気がつくと、パワポケはサイボーグに改造されていた。

パワポケ「な、なんじゃこりゃぁあーーっ!!」

亀田「いやー、パワポケ君。復活できてよかったでやんすね~。」
パワポケ「そのことなんだけど...どうやら俺の名前はパワポケというみたいだけど、
いったいどうしてサイボーグになっているんだい? それに、君たちは誰なんだ?」
亀田「ええっ、パワポケ君はオイラのことを忘れちゃったんでやんすか!」
パワポケ「自分の事も、キレイさっぱりとね。」
「うーむ。まぁ、無理もない。3年間も死んでいたのだから、その間に記憶が失われてしまったのだろう。」
パワポケ「死んでいた? 俺が?」
亀田「本当に何も覚えてないんでやんすか? しょうがないでやんすねー。
ちゃんと今から説明してやるでやんす。オイラはリーダーの亀田でやんす。
オイラたちは、スポーツ界の平和のためプロペラ団と戦っていたのでやんす!」
パワポケ「プロペラ団って何?」
亀田「世界のスポーツ界を支配している悪の組織でやんす。
そして、パワポケ君は3年前にヤツラに殺されてしまったのでやんす。」
パワポケ「悪の組織に殺されたって? 俺が?」
亀田「しかし、正義は負けないのでやんす!
今日、パワポケ君はサイボーグとしてみごとに復活したのでやんす! こちらの唐沢博士の手によって!」
唐沢博士「よろしく。まあ、クローン技術の応用で普通の体に戻すこともできたんじゃが。」
パワポケ「えっ!? じゃあ、こんな変な体はイヤだからすぐに人間に戻...」

(バキ!)

亀田「ぜいたく言うな、でやんす! その体の方がプロペラ団と戦うのに都合がいいのでやんす!」
パワポケ「悪の組織と戦うサイボーグか。まさか、自分がそんな境遇になっているとは思わなかったな。
よーし、こうなったらプロペラ団を倒して人間に戻るぞ! で、最初は何をすればいいんだ?」
亀田「まずは、アルバイトでやんす。」
パワポケ「はぁ?」
亀田「パワポケ君の体には、たくさんお金がかかっているのでやんす。
オイラ達の活動資金も、苦しいのでやんすよ。」
パワポケ「そ、それは....理解できるけど、なんだか想像していたのと違うぞ。」
亀田「ああーん? そんなこと言ってると、一生機械の身体でやんすよ!!」
パワポケ「...がんばるよ。」

アルバイト後...

亀田「パワポケ君、こっちでやんす。」
パワポケ「おいおい、どこへ連れて行く気なんだ。」

墓場

パワポケ「あれ? ここは墓場じゃないか。」
亀田「で、これが君の墓でやんす。」
パワポケ「え!? ...あ、俺って死んだことになってるんだっけ。」
亀田「そこが問題なんでやんす。死んだはずのパワポケ君が、ひょっこり出てきたら、大騒ぎでやんす。」
パワポケ「まあ、そうだろうな。」
亀田「というわけで、パワポケ君はこれから「パワポケ君にそっくりなイトコのパワポケ君」でやんす。」
パワポケ「名前は変えなくていいの?」
亀田「そんなのすぐにボロが出るでやんす。イトコなら、そっくりなのも説明できるでやんす。
とにかく! パワポケ君の知り合いに会っても、別人のふりをするんでやんすよ!」
パワポケ「うん、わかったよ。しかし、自分の墓を見るというのも妙な気分だな。
あれ? 花がそなえられてるぞ。いったい誰なんだろう。
...でも、その人と会っても今は誰だか判らないんだろうな。」
亀田「そのうち記憶も戻るでやんすよ。」

次の週...

パワポケ「...ということは、飲み食いしても大丈夫なんですね?」
唐沢博士「そのとおり。食事は生きる気力を生み出すのだ。
昔のサイボーグはよく精神崩壊を起こしとったが、
マネごとでも食事ができるようにしたら問題が起きなくなってな。」
パワポケ「はあ。」
唐沢博士「味もわかるようになっとるから、気がむいたらウマイものを食べるように。
ただし、食べてもエネルギーにはならんぞ。そのあたりの事はこのファイル...お? 家に忘れてきたわい。」

(コンコン)
(ガチャ)

「お父さん忘れ物よ。」
唐沢博士「おお、すまんな。」
パワポケ「え、ダレ?」
唐沢博士「そういえば、紹介がまだだったか。ワシの娘のヒナコだ。事情は知っとるから安心せい。」
パワポケ「(娘...ムスメ? 孫じゃないのか!?)」
ヒナコ「えっと、パワポケさんでしたよね。唐沢ヒナコです。よろしくね。」
パワポケ「よ、よろしく。」

アルバイト後...

パワポケ「仕事から、基地に帰ってきたぞ。しかし、アパートが秘密基地か。」

(ガチャ)

パワポケ「アルバイトの給料、もらって来たよ。」
亀田「おお! じゃ、ネオプロペラ団の運営費用をもらっていくでやんす。」
パワポケ「えっ、何だって?」
亀田「この秘密基地だって、借りるのはタダじゃあないんでやんすよ。」
パワポケ「いや、そうじゃなくて...俺達はネオプロペラ団って組織なのかい?」
亀田「おかしいでやんすか?」
パワポケ「いや...なんだか正義の味方っぽくないから。」
亀田「今さら、なにを言ってるんでやんすか。そんなささいなことを気にしちゃあ、ダメでやんすよ!」
パワポケ「そうかなぁ。...『ネオプロペラ団』? 敵の名前が入ってるなんて...」

亀田はネオプロペラ団の運営費用と称し、意味のない買い物などのため、貯めたお金を勝手に盗んでくるので要注意です。
そしてなんと! 亀田はかさかさ虫や呪いの人形までなどを持ってきたりまでしてくることがあります。
もし亀田の被害に遭ってしまったら、病気をつけられたりしてしまうので気をつけてください!!

唐沢博士「アルバイトの給料が出たんじゃと?」
パワポケ「あ、博士。」
唐沢博士「お前さんのパワーアップは、パーツを購入し、装着する事で行なわれる。
今後は買い物コマンドを使いたまえ。ほら、これがパーツの見本だ。」

『守備セミオート』と『走塁セミオート』を手に入れた!

パワポケ「セミオート....?」
唐沢博士「それを持っていると野球の試合の時 守備や走塁がセミオートになる。
試合での操作に慣れるまでは、持っていた方がいいだろう。」
パワポケ「わかりました。」
唐沢博士「それから、エネルギーの残量に注意して
時々回復で充電コマンドを使わんといかんぞ。0になると、君は動作を停止するからな。」
パワポケ「は? それって、まさか...」
唐沢博士「簡単に言うと、死ぬんだ。お前さんが。
まあ、事故で急激にエネルギーが減らない限り、死ぬ前に動けなくなるから、大丈夫じゃ。
もっとも、エネルギーの足りない状態でアルバイトをすると、
通常の半分しかお金がもらえないから注意しろ。要するに、半分は仕事をサボるハメになるわけじゃ。」
パワポケ「なるほど。」

(買い物コマンドが追加されました!)

2週間後...

パワポケ「博士にパーツを見せてもらったんだけど野球関係のものばかりなんだ。
プロペラ団と戦うための武器は、どこで手に入れるんだい。」
亀田「武器? そんなものはいらないでやんす。パワポケ君の得意な野球で勝負するのでやんす。」
パワポケ「えっ、野球?! どうして?」
亀田「相手はスポーツ界の悪の組織でやんす。武器で倒せるような、相手じゃないのでやんす。」
パワポケ「...なにか作戦でもあるのかい?」
亀田「ふっ、リーダーのオイラに任せておくのでやんす。」

次の週...

唐沢博士「パーツの具合はどうかね。」
パワポケ「はい、大丈夫です。でも、パーツって高いですね。」
唐沢博士「まあ、最先端技術だからな。
じゃが、汎用性は高めてあるから他のマシンのパーツもセットできるぞ。」
パワポケ「えっ、どういうことなんです?」
唐沢博士「つまり、ここでワシから買わなくても形が同じなら、
他所で手に入れたパーツでも装着できる、という事じゃよ。」
パワポケ「サイボーグのパーツなんて、世間にゴロゴロしているんですか?」
唐沢博士「普通の店にはないじゃろうが、プロペラ団から世間に横流しされているパーツがあるからな。」
パワポケ「横流し? さすが悪の組織、部下もロクなことをしませんね。」
唐沢博士「アルバイトばかりしていないで外をうろついてみたらどうだね。特にジャンク屋はおすすめじゃ。
プロペラ団にいたころ、研究費をかせぐため、ワシが大量に横流ししたからな。」
パワポケ「......はぁ?」

(うろつきコマンドが追加されました!)

1年目 2月3週

パワポケ「アルバイトばかりの生活だけど、こんなことで、本当にプロペラ団を倒せるのかな。」

パワポケは亀田に聞きにいった。

パワポケ「あ、ちょうどいいところに...亀田君!」
亀田「なんでやんす?」
パワポケ「前々から気になっていたんだけど、
どうやって悪の組織を野球で倒すんだい。どうも、ピンと来ないんだけど...」
亀田「じゃあ、どういうのがピンと来るんでやんす?」
パワポケ「そりゃあ、本部に乗り込んで、そこを叩きつぶすとか...」
亀田「プロペラ団の本部は、どこにあるかわからないでやんす。
つぶせたとしても、別の基地が次の本部になるだけでやんす。」
パワポケ「じゃあ、ボスをやっつける!」
亀田「ボスの正体も居場所も不明でやんす。
倒したとしても、どうせ次の実力者が新しいボスになるだけでやんす。」
パワポケ「じゃあ、どうするんだい。」
亀田「資金源を断つんでやんす。金がなくなれば、政治家にワイロも贈れないし、
基地は作れないし、戦闘員もリストラでやんす。つまり、世の中すべて金なのでやんす。」
パワポケ「(結論は、それでいいのか?)」
亀田「毎年12月に、プロペラ団は太平洋の真ん中にある人口のプロペラ島に、
世界中の大金持ちを集めて一大スポーツイベントを開くのでやんす。
そこでの収入がヤツラの重要な資金源なのでやんす。」
パワポケ「なるほど。その大会にもぐりこんで、めちゃくちゃにしてしまえば...」
亀田「ついでに、島もぶっ壊して沈めてしまうのでやんす!
そのために、君には野球の腕を上げてもらって、そこの野球大会で優勝する必要があるのでやんす。」
パワポケ「優勝すると、何があるんだい?」
亀田「ここから先は秘密でやんす。」
パワポケ「...ふーん。でも、1つ忘れていないかい? 野球は1人じゃできないよ。」
亀田「クックック、そのためのチームはもう見つけてあるでやんす。そのうちに、紹介するでやんすよ。」
パワポケ「ふーん、ああ見えても亀田君、ちゃんと考えていたんだなぁ。
よーし、俺は今できること...アルバイトをがんばるぞ!」

1年目 3月1週

プロペラ団 日本支部

智美「...報告は以上です、ビッグボス。」
ビッグボス「うむ。いつもながら、日本支部の働きは見事だな。ほめてやろう。」
智美「ありがとうございます。」
ビッグボス「南米もヨーロッパもアフリカも、どこの支部も金もない、
人が足りないと泣き言ばかり言いおる。支部の中では日本だけじゃ。
ちゃーんと、ワシの言うとおりにできているのは。」
智美「はい。」
ビッグボス「...しかし、国技の獲得をあきらめたのは、イカン。イカンなぁ。」
智美「しかし先の報告通り、獲得に要する資金と、その後の利益を考えてますとまったく...」
ビッグボス「ワシがやれと言っておるんじゃ! 我がプロペラ団の理念はすべての娯楽スポーツの支配じゃ!
たった1つの例外も認められん! 支部長 四路智美(よみち さとみ)、期待しておるぞ。」
智美「はっ! 「すべてのスポーツを我らに!」」

(プチン)

智美「......。」
小林「どうします?」
智美「まあ、命令には従いましょ。せいぜい、ゆっくり時間をかけてね。それより、プロペラ島の方はどうなの?」
小林「準備は順調で、問題ありません。
これで、今年もプロペラ団には巨額の資金が保証されたことになりますね。」
智美「あのジジイがムダにしなけりゃね。」
小林「ボス! めったなことは...」
智美「わかってるわよ、小林さん。で、亀田と唐沢博士の行方は?」
小林「いえ、まだ...気になりますか?」
智美「たいしたことはできないと思うけど、プロペラ団のことを知り過ぎているからね。」

1年目 4月1週

亀田「ここが前に言っていた「こころあたり」でやんす。」
パワポケ「なになに...火星カンパニー?」
亀田「火星の開拓を目的にしている...ことになっている会社でやんす。
まあ、プロペラ団のイベントに参加するチームは、どこも普通のチームじゃないでやんすからね。」
「おお、亀田じゃねえか。うちのチームの助っ人って奴を連れてきたのか?」
パワポケ「(もしかして、ギャング?) 亀田君、俺の入るチームって、こういう人たちのチームなのかい?」
亀田「機械のくせに、ワガママ言うんじゃないでやんす!」
「何をコソコソしゃべってんだよ。んー? なんだそいつは。やたら貧弱なヤローじゃねーか。」
亀田「彼はプロ野球選手だったパワポケの親戚なんでやんすよ。」
パワポケ「(本人なんだけどな)」
「ああー、あのパッとしなかった奴か! 確かいたよな、そんなの。」
パワポケ「(...俺の印象って...)」
「でもよ、親戚って言ったって別人だろ。野球の腕はどうなんでえ?」

(そして...)

「おい、投げてみな!」

(ビュッ!)

「なんだあ? ハエカが止まるぞ! これでも投手かよ。冗談じゃねえ、出直して来い!」

秘密基地

亀田「不合格になったのはパーツが足りないからでやんす。
パーツさえそろえば、パワポケ君の野球センスが生かせるでやんす!
元プロで、甲子園優勝キャプテンの力を見せるのでやんす!」
パワポケ「俺のセンス...そうか。
これは、俺が自分を取り戻すための戦いなんだな。よーし、アルバイトがんばるぞ!」
亀田「その意気でやんす! ちなみに必要な能力は、球速130、コントロール110、スタミナ35でやんす!」

パワポケは入団テストに合格するために、パーツを買うためにアルバイトを決意した...

1年目 4月3週

「ねぇねぇ、今年はどこが優勝すると思うでしゅ?」
パワポケ「あ、プロ野球の話題か。いつになっても子供の話題は変わらないなぁ。」
「モグラーズはひっかけだよな。首位打者とホームラン王と最多勝が2人ずつなんてさ。」
パワポケ「......はぁ?! ちょっと、君たち。「2人ずつ」ってどういう意味?」
「えー、そんなことも知らないの? トレードしたに決まってるじゃん。」
パワポケ「じゃあ「ひっかけ」っていうのは?」
「だから、今年の優勝するチームはモグラーズと見せかけて、違うところに決まってるってことだよ。」
パワポケ「決まっている...?」
「スポーツって、どこが優勝するかあらかじめ決まってるでしゅ。」
「優勝しそうなとこって、ぜったい事故がおこるんだよなー。」
「あとねー、突然トレードとかしちゃうんでしゅー。」

(そして...)

亀田「へ? 何をいまさら...今は、どのスポーツもプロペラ団が
ある程度勝ち負けをコントロールしているんでやんすよ。」
パワポケ「ど、どうしてそんなことを?!」
亀田「どこかのチームが勝ち過ぎると、そのリーグがつまらなくなるでやんす。
そうなると、プロペラ団の収入が不安定になるでやんすからね。」
パワポケ「そんなの、スポーツとして許されないぞ!」
亀田「まあ、演出ってことでやんすね。バレなきゃ、大丈夫なのでやんす。」
パワポケ「子供は、しっかり気づいていたけど?」
亀田「金を出すのは、おとなでやんす。そして、おとなの方がダマされやすいのでやんす。」
パワポケ「くそー、プロペラ団を倒して、スポーツをまともな状態に戻すぞ!」

パワポケは火星カンパニーで福田に会い、一緒に酒を飲みに行くと鋼と出会った。

1年目 5月1週

(コンコン!)
(ガチャ!)

ヒナコ「こんにちは、パワポケさん。」
パワポケ「あ、ヒナコちゃん!? どうしたの?」
ヒナコ「なんかパワポケさん仕事ばっかりで大変そうだなあって思って...
こんどヒマだったらいっしょにどこかに行きましょ!」
パワポケ「え...? ほんと? ほんとにいいの?」
ヒナコ「うん、気が向いたらさそってね?」

(デートコマンドが使えるようになりました!)

そして...謎の声がパワポケに語りかけてきた...

(悪を打ち払う者よ...)
パワポケ「だ、誰だ!!」
(この星にはより大きな悪の力が渦巻いている。そなたの強き心で大いなる悪を打ち倒すのだ。)

腕輪が突然降ってきた。

パワポケ「これは...」

マスターリングを手に入れた!
パワポケはマスターリングをすぐに腕にはめ込んだ。

(その腕輪を受け継ぐのだ...そして大いなる悪を打ち倒すのだ...それがお前に課せられた試練だ...)
パワポケ「気配が遠のいていく...いったい誰なんだろう?
考えてもわかるもんじゃないし...今は入団テストに合格しなくちゃな!」

パワポケは福田が調べた鋼に会い説得するが、まだ入団テストに合格していないというと
鋼は怒って帰ってしまった。説得するためにはまず、入団テストに合格しないとダメなようだ。
その後貯めたお金でパーツを買い、野球能力を強化後、火星カンパニーへ向かった。

「ん? なんだお前。またテストを受けに来たのか?」
パワポケ「はい。」

(そして...)

「ちったあ、マシになったんだろうな? おい、投げてみな!」

(ビュッ!)

「ふん。まあ、そこそこか。じゃあ、あそこを狙って投げてみな。」

(びゅっ!)

「当たったか。まあ、このぐらいは当然か。おい、100球ほど投げてみな!」

(そして...)

「スタミナもあるようだな。うーむ。まあ、うちは人数が足りないことでもあるし、使ってみるか。」

(入団テストに合格した!!)

「火星オクトパスの試合の日は連絡するから、期待しているぜ。」
パワポケ「火星オクトパスって...」
「ああ、うちのチームの名前だが?」
パワポケ「火星のタコ...か。」

(翌日...)

亀田「いやー、チームに入れてよかったでやんすね!」
パワポケ「あっ! あれ、なんだ?」
アルベルト「ハッ! ホッ! ウリャ!!」
パワポケ「変な外国人が踊ってるよ。」
亀田「...アルベルトでやんす。」
パワポケ「アルベルト? ...記憶の片隅で、何か警告しているものがあるな。」
アルベルト「...んん? そこのあなたたち! 極亜久高校にいませんでしたか?」
パワポケ「はぁ...」
アルベルト「オウ! やはりそうですか。私もあそこで英語の教師をしていました。
でも、それは仮の姿でーす。実は私、野球選手なのでーす!!」
亀田「自称、大リーグのエースで4番でオリンピックのアスリートだったんでやんすよね。」
アルベルト「イエース! その通りでーす。ところであなた、野球をするつもりはありませんか?」
パワポケ「(関わり合いにならないほうがよさそうだ。) 野球はやりたいんだけど、ちょっと用事が...」
アルベルト「オウ、そうなのですか...では野球が出来るようになったら、ウチに来てくださーい。」
亀田「へー、どこなのでやんす? そんなマヌケ...いや、その野球チームは?」
アルベルト「火星オクトパスでーす!」
パワポケ・亀田「かせいオクトパスぅ~~!!!!!」
アルベルト「イエース。私そこで4番打ってまーす!
私がいるチームは必ず優勝します! それでは、さよならでーす!!」
パワポケ「........おい、亀田君。あんなのが4番を打っているチームなのか?!」
亀田「オイラも聞いてなかったでやんすよ。」

パワポケはアルバイトでお金を貯めたり、ヒナコと交流を深めていった。
記憶喪失のことを病院に話してみると、極亜久高校に行ってみればいいということだった。
鋼を仲間にし、そして外藤とも会った。8月4週、極亜久高校へ行き、平山と会う。
極亜久高校へ行ってみると、バッティングの音が聞こえる。
そこで倉刈と出会い、パワポケはプロペラ団を戦おうと彼を野球チームに誘うが、
倉刈は自分はすごい選手じゃなかった。こうやってグチを聞いてもらえるだけで十分だといい、去ってしまった。
次の週、極亜久高校で倉刈と遭遇。パワポケは「悔しくないのか」と倉刈に言うが、
子供たちにプロで活躍している姿をもう一度見せたいからもうそっとしておいてくれと言われてしまう。

パワポケは公園でひなたぼっこをしている所で野球をしているまさるとゆかりたちと出会う。

そしてゆかりたちが野球をやっているのを見て一緒に遊んであげるが、
ゆかりが突然倒れてしまう。彼女はどうやら頭痛になっているらしいが大丈夫なのだろうか...

公園で散歩しているところ、ゆかりたちが野球をやっている。
パワポケは彼女らと野球を楽しんだが、パワポケはゆかりの安治を心配するが、
治ったといい、パワポケはホッとした。

第一章 クリア!

1年目 12月1週

「いよいよ、プロペラ野球大会の開催も目前に迫った。パワポケ! 助っ人としての活躍を期待しているぜ。」
パワポケ「はい! ...あのー、アルベルトって人のことなんですけど...」
「あー! あいつに会ったのか。あれはオマケだ。うちのエース、アンヌのな。」
亀田「あれ? ピッチャーが女の子でやんす。」

(ピシュッ!)
(ズバン!!)

パワポケ「彼女がアンヌか。へー、すごい変化球だな。」
亀田「でも女の子でやんすよ! スピードが出ないんじゃ...」

(ピシュッ!)
(ズバン!!)

亀田「ほほ~~う。すごいでやんすねぇ~」
アンヌ「そろそろ終わりにするわ。」
「へい。」
アンヌ「ん? あんた、このあいだ入った...」
パワポケ「はい、パワポケです。」
アンヌ「あっ! あんた今、女のくせになに野球やってるんだ、と思ったろ?」
パワポケ「いや、そんなことは...」
アンヌ「いーや、思った。だいたい、日本人はそういう風に女を低く見るところがあるんだよ。」
亀田「な、なんでやんすか? こいつは? こいつ、殴っていいでやんすか?」
パワポケ「まあまあ亀田君。いや、君がすごいから感心してたんだよ。」
アンヌ「ふう~~~ん? まあ、それほどでもあるけどね。」
亀田「やっぱり殴るでやんす!」
アンヌ「まあ、うちのチームに入ったんならせいぜい足を引っぱらないようにしてくれよ。」
亀田「うおーーーー!! この生意気女ぁ~~!!」

(バキッ!! ドカッ!! ゴキン!!)

アンヌ「ふん、弱いな!」
パワポケ「おい、亀田君...」
亀田「だ、大丈夫でやんす。オイラは、打たれ強いでやんす。」

そして、プロペラ大会へ...

亀田「いよいよ、プロペラ大会が始まるでやんすね。」
パワポケ「よーし、プロペラ島へ乗り込むぞ!」
「おいおい、今年はまだ予選だぜ。」
パワポケ「え、予選?」
「ああ。巨額の賞金に目がくらんで、実力もないくせに
出場するチームが多すぎるんでそういうことになったらしい。」
パワポケ「それで「予選」っていうのはわかりますけど、「今年は」ってのはどういうことなんです?」
「本当に強いチームを決めるために、実績のないチームからは、1年かけて出場チームを選抜するんだとよ。」
亀田「ルールを変えられたでやんす!
今年の大会に参加できないでやんす! さとみちゃん、それはないでやんす!」
パワポケ「「さとみちゃん」?」
亀田「あ、いや、こっちの話でやんす。」
「とにかく! 今日の試合は、その予選の1回目だ。気合い入れていくぞ!」
パワポケ「はい!」
「あ、そうそう。この大会は5点コールド...つまりイニング終了時点で5点差なら試合終了だ。
それとアルベルトはベンチで観戦で。牛乳の飲み過ぎで腹を下したんだとよ。」
パワポケ「(もともと期待してないけどね。)」

(そして...)

パワポケ「相手のチームはラッキーフラワーズか。弱そうな名前だなぁ。」
「なんだとお!」
パワポケ「あの...どちらさまでしょう?」
「ラッキーフラワーズの監督の木岡だ! てめえらの名前こそオクトパス、つまりタコじゃねーか!」
「なんだ、なんだ騒々しい。あ、お前のとこかよ、最初の相手は。こいつは楽勝だな。」
木岡「ああっ、てめえは垣内! 積年のウラミ、この試合ではらしてやる!」
パワポケ「なんだか因縁試合みたいだな。とにかく、久しぶりの試合だ。がんばるぞ!」

ラッキーフラワーズに勝利後

パワポケ「やったー! 復活以来、初勝利!」
木岡「くそー....せっかくライバルのチームをいくつか潰しておいたのに。」
垣内「なんだ、おまえのとこもか?
まったく、マジメに野球だけじゃ、予選なんて通過できねえもんなー!」
パワポケ「.....なんだか、喜びも半減の気がしてきたけど。」
亀田「まあまあ。オイラたちの目的は打倒プロペラ団なのでやんすから。
火星カンパニーからボーナスも出たでやんすよ!」

第二章へ続く...

最終更新:2023年04月02日 17:17