サイボーグ編 THE ORIGIN 第二章 命ある限り...

あらすじ

火星オクトパスの入団テストに合格し、ラッキーフラワーズに勝利したパワポケ。
しかし、彼にまたしても新たな危機が迫ってきた!
唐沢博士の言ったことによると部品を良いものに交換してもらわないと
あと1年で死んでしまうらしいのだ。交換してもらうには、300万円が必要。
パワポケは生き延びるためにアルバイトをしてお金を貯める。
そして、亀田は謎の声からダークマスターリングを受け取り、
害悪たちを駆使してプレイヤーたちから負の力を集めていたのだった...

(邪悪に堕ちた者よ...)
亀田「だ、誰でやんす!?」
(そなたの強大な悪の心が強まっている...その願い、我がかなえてやろう...)

謎の腕輪が突然降ってきた。

亀田「これは...」

亀田はダークマスターリングを手に入れ、すぐに腕にはめ込んだ!

(それはダークマスターリング...人間の負の心を力として吸収する...
さあ、そのダークマスターリングを使って心の闇を解放するのだ...今すぐに...)

亀田「夢...? いや、違うでやんす。よし...やってやるでやんす!
これがあれば最強のネオプロペラ団が造れるでやんす!」

採石場探索後...

唐沢博士「うーむ...困ったな。」
パワポケ「あ、博士。どうしたんです? なにか悩みでもあるんですか。」
唐沢博士「いや、ちょっと技術的な問題を抱えているんじゃ。あと1年ぐらいで壊れてしまうんだ。」
パワポケ「へえ。どの機械のことです?」
唐沢博士「お前さんのことだ。」
パワポケ「......はあ?!」
唐沢博士「簡単に言うと、生命維持装置に使用している部品の耐久性が低いので、あと1年程度で脳が栄養障害を...」
パワポケ「あのー、それって簡単に言うと「俺の命はあと1年」ということですか?」
唐沢博士「うむ。そうとも言うな。」
パワポケ「何とかする方法は!!」
唐沢博士「部品を良いのに交換すれば大丈夫。」
パワポケ「なーんだ、それだけでいいんですか。」
唐沢博士「その部品の値段が300万円する。高すぎて買えんのじゃ。」
パワポケ「へ?」
唐沢博士「まあ、一応他の手がないか、こっちでも研究しておくが、
念のために君の方でも300万円を集めておいてくれ。」
パワポケ「.....1年で300万円!? ど、どうしよう?」

そしてパワポケは各所をうろついて服部、立花、たかゆき、ネロを仲間にした。
公園に行ってゆかりたちと野球でもするパワポケだが、
今日は野球をしてないらしい。パワポケは仕方なく散歩でもして帰ることに。

犬「わんわん! (よお、兄ちゃん元気か!)」
パワポケ「やあ、お前か。お前はいつも元気だね。」
ヒナコ「あら、パワポケさん。」
パワポケ「あ、ヒナコちゃん買い物帰り?」
ヒナコ「うん。あら、どこのワンちゃんかしら?」
パワポケ「コイツ野良犬らしいよ。」
犬「わん! (そのとおりや)」
ヒナコ「ふうん。あ、そうだ、さっき買ったタイヤキ。私の食べかけだけど、いかが?」
犬「おん! (すんまへんな、お嬢ちゃん)」

(ムシャムシャ)

ヒナコ「おいしい?」
犬「わう! (こりゃいけますわ!)」
ヒナコ「よかった。...そういえば子供のころ、
捨てられた子犬と子猫をつれて帰った事があったの。お父さんにナイショでね。」
パワポケ「怒られちゃった?」
ヒナコ「朝、起きたら2匹とも改造されてたわ。前半分と後ろ半分つなぎ替えられて
なんだか変な生き物になっててね、お父さんのバカーっ! て大泣き。」
パワポケ「なんだかなあ...。」
ヒナコ「あ、私、晩ゴハン作らなくっちゃ。先に帰るわね。さよなら、ワンちゃん。」

(タッタッタッ...)

犬「くう~ん、くう~ん? (あのお嬢ちゃん、何者ですのん?)」

そして、亀田の話によると火星オクトパスが予選通過をしたということだった。
パワポケはがんばってバイトを重ね、300万円以上を貯めた。そして...

(ガタガタ...ピーッ!!)

パワポケ「なんだか、体の調子がおかしいぞ。まさか、唐沢博士の言っていたように寿命が来たんじゃ.....
幸い、ここに300万円あるな。今のうちに博士に何とかしてもらった方が、いいのかな。」

パワポケはすぐに、なんとかしてもらいにいった。

唐沢博士「よし、これで大丈夫じゃ。」
パワポケ「はーっ! 生き返った心地ですよ。ん? なんだかパーツが増えてますよ。」
唐沢博士「寿命を延ばすパーツの付加作用...オマケじゃよ。」
パワポケ「へぇ。ま、得をしたからいいか。」

『コントロール+30』を手に入れた!
『スタミナ+50』を手に入れた!
お金が¥3000000減った

パワポケは公園に行くが、最近ゆかりたちを全然見かけない。
次の週に病院に行ってみることに。

病院

パワポケ「あれ? あそこにいるのは!?」
ゆかり「.....」
パワポケ「ゆかりちゃんじゃないか! ゆかりちゃん!」
ゆかり「あ、パワポケおにいちゃん!」
パワポケ「どうして、ゆかりちゃんが病院なんかにいるんだい?」
ゆかり「わたしね、ここに入院してるの。
わたしの頭の病気は、ここにしばらくいないと、治らないんだって。」
パワポケ「あ、そうなんだ...」
ゆかり「でもね、まさるくんもたかしくんもよく来てくれるし、ここもけっこう楽しいんだ!」
パワポケ「そうか、それじゃおにいちゃんもときどき遊びに来るよ!」
ゆかり「ほんと!? うれしい! ぜったいに来てよね、おにいちゃん!」
パワポケ「うん! 約束するよ。それじゃ、またね。」

唐沢博士「おーい、パワポケ。こっちにヒナコは来とらんか?」
パワポケ「あ、博士。今日は来てないですよ。」
唐沢博士「そうか、ジャマしたな。」

(バタン)

パワポケ「あれ、なんか落ちてる。古い白黒写真だな。
これ昔の博士だ、髪の毛がまだ黒いや。こっちが奥さんか。ヒナコちゃん、お母さん似なんだな。」

(バッ!)

パワポケ「あれ? 写真が?! あ、博士?!」
唐沢博士「...今...お前さんは...何も見なかった。」
パワポケ「え?」
唐沢博士「...な、そうじゃろ?」
パワポケ「え?! は、はい!」
唐沢博士「それならいい。」

(バタン)

パワポケ「ああ、恐かった。ん? まてよ? さっきの写真...。
...真ん中に写ってたのは、服は違うけどヒナコちゃんだったぞ。なんで、なんで今と同じ姿なんだ?」

病院に行き、ゆかりのお見舞いに行くパワポケ。

(コンコン!)
(ガチャ!)

パワポケ「こんにちわ~。ゆかりちゃん元気にしてるか~?」
ゆかり「あ、パワポケおにいちゃん! ほんとに来てくれたんだ!」
パワポケ「当たり前だろ、約束したんだから! 体の具合はどうだい?」
ゆかり「うん、だいじょうぶよ! おにいちゃんが来てくれたからすごく調子いいわ!」
パワポケ「そうか? 元気そうでなによりだ。今日は、いい天気だし、ちょっと外でも散歩するかい?」
ゆかり「あ、ごめんなさい...あまり、動いちゃいけないってお母さんに言われてるから...」
パワポケ「あ、そうか...ごめんごめん。それじゃ、ここでお話しよう。」

そして...

パワポケ「それじゃ、そろそろおにいちゃんは帰るよ。
良くなって、退院したら、またいっしょに野球しような! 早く良くなれよ!」
ゆかり「ありがとう、おにいちゃん! また、来てよね?」

次の週も病院に行き、ゆかりのお見舞いに行くパワポケ。

(コンコン!)
(ガチャ!)

パワポケ「こんにちわ~。ゆかりちゃん元気にしてるか~?」
ゆかり「あ、パワポケおにいちゃん! また、来てくれたんだ!」
パワポケ「体の具合は、どうだい?」
ゆかり「うん、だいじょうぶよ! おにいちゃんが来てくれるからすごく調子いいわ!」
パワポケ「そうか? 元気そうでなによりだ。
あ、これ、お菓子持ってきたんだ。おいしくないかもしれないけど?」
ゆかり「あ、それ、大好きなんだ! ありがとう、おにいちゃん!」

そして...

パワポケ「それじゃ、そろそろおにいちゃんは帰るよ。早く良くなれよ!」
ゆかり「ありがとう、おにいちゃん! また、来てよね?」

次の週も病院に行き、ゆかりのお見舞いに行くパワポケ。

(コンコン!)
(ガチャ!)

パワポケ「こんにちわ~。ゆかりちゃん元気にしてるか~?」
ゆかり「あ、パワポケおにいちゃん! また、来てくれたんだ!」
パワポケ「体の具合は、どうだい?」
ゆかり「うん、だいじょうぶよ! おにいちゃんがよく来てくれるからすごく調子いいの!」
パワポケ「そうか? 元気そうでなによりだ。」
ゆかり「うん、ほんとに最近はぜんぜん頭が痛くならないの。もうすぐ退院できるかもしれないわ?」
パワポケ「ほんとかい? それじゃ、退院したら、いっしょに遊園地に行こう!」
ゆかり「遊園地も行きたいけど、わたし、やっぱり、おにいちゃんともう一度野球がしたいの。」

そして...

パワポケ「それじゃ、そろそろおにいちゃんは帰るよ。
良くなって、退院したら、またいっしょに野球しような! 早く良くなれよ!」
ゆかり「ありがとう、おにいちゃん! また、来てよね?」

次の週

パワポケ「...そういえば、博士にあの写真の事聞こうと思ってたんだ。どうしようかな?」

A:今から博士の所に行く

パワポケ「思いきって聞いてみよう。」

パワポケは博士の所に行った。

パワポケ「博士、この前の写真の事ですけど...。」
唐沢博士「はて、なんの事かな。」
パワポケ「とぼけないでください! 親子3人で写ってる写真があったじゃないですか?!」
唐沢博士「おお、あれのことか。だが、真ん中の娘はヒナコではないぞ。
ヒナコの姉のハナコだ。もうとっくに結婚して、最近はちっとも顔を見せんでな。」
パワポケ「......。」
唐沢博士「............。」
パワポケ「なあんだ、そうなんですか。」
唐沢博士「そんなんじゃよ。はっはっはっ。
そもそも、30年も前の写真だ。普通の人間が歳もとらずにいるわけがなかろう。」
パワポケ「そうですよね。」
唐沢博士「はっはっはっはっはっ。」

...そして...

パワポケ「絶対ウソだな。何か隠してる。」
唐沢博士「ふん。我ながら、なんという失態。はて、どうしたものか...。」

病院

(コンコン!)
(ガチャ!)

パワポケ「こんにちわ~。ゆかりちゃん元気にしてるか~?」
ゆかり「あ、...おにいちゃん。こんにちは。」
パワポケ「あれ? どうしたんだゆかりちゃん? 元気がないじゃないか?」
ゆかり「え? そんなことないよ! わたし元気だよ! 頭も、ぜんぜん大丈夫だし。」
パワポケ「それなら、いいんだけど?」

そして...

パワポケ「それじゃ、そろそろおにいちゃんは帰るよ。元気出して、早く良くなれよ!」
ゆかり「ありがとう、おにいちゃん。また、来てよね?」
パワポケ「うん、また来るよ。バイバイ!」

(ガチャッ)

パワポケ「どうしたんだろうゆかりちゃん? なにかあったのかな?」

(ぼそぼそぼそ...)

パワポケ「.....あれ? なんか話し声が聞こえるぞ?」

京子「かわいそうよね、ゆかりちゃん?」
理香「そうね...、今のままじゃ、もう助からないらしいから...」
パワポケ「(ええ~~~~!!)」
京子「でもね、手術をすれば、おそらく助かるだろうって、先生は言ってたわ。」
パワポケ「それじゃ、助かるんだね!?」
京子「え!? あなたは、なに?」
ゆかり「だめなの!」
パワポケ「あ、ゆかりちゃん!?」
ゆかり「わたしのおうち 貧乏だから...手術するお金がないからわたし 助からないの。」
パワポケ「ゆかりちゃん、全部知ってたの?」
ゆかり「だって、みんな悲しい顔してて...それに、すごくやさしくなって...おかしいぐらいに...
だから、お医者さんとお母さんの話 かくれて、聞いちゃったの...」
パワポケ「ど、どうして、こんな小さな子が...
こんな小さな子が、こんなひどい目にあわなくちゃいけないんだよ!」
ゆかり「.....」
パワポケ「看護婦さん? いくらいるんですか?」
京子「え...?」
パワポケ「いくらあれば、手術できるんですか?」
京子「さ、300万円ぐらいかかるらしいわ...」
パワポケ「300万あれば...300万円あれば、ゆかりちゃんは助かるんだね?」
ゆかり「おにいちゃん...」

そして次の週...

パワポケ「マスターリング、頼む! ゆかりちゃんを助けるにはどうしても300万円が必要なんだ。」
マスターリング「うむ...そういうことか。
わかった、大宮 由佳里を救いたいというお前のその強き心に免じて、300万円を授けよう。
これで病院に手術代を渡し、大宮 由佳里の命を救うのだ。」
パワポケ「ありがとう!」

パワポケはマスターリングに出してもらった300万円の手術代を渡しに急いで病院に向かった。

パワポケ「よし! 確かに、300万円あるよな! これで、ゆかりちゃんは助かるんだよな。
よし、先生に、手術してもらえるようにお願いをしに行こう!」

そしてゆかりの手術は無事終わった。
その次の週、パワポケはゆかりのお見舞いに向かう。

(コンコン!)
(ガチャ!)

ゆかり「あ、パワポケおにいちゃん! ありがとう!」
パワポケ「ゆかりちゃん、元気そうだね?」
ゆかり「まだ、退院までは、だいぶかかるみたいだけど先生は、もうだいじょうぶだって!」
パワポケ「ほんと? よかったなあ~!」
ゆかり「これで、またおにいちゃんと野球ができるんだ!」
パワポケ「ああ、早く退院できるといいな!」
ゆかり「おにいちゃん、ほんとにありがとう!」
京子「あ、パワポケさん、手術のお金、そんなにかからなかったので、病院の方から残りはお返ししますから。」
ゆかり「あ、それでね、お母さんが、これおにいちゃんが来たら、お礼に渡して欲しいって。」

『高価なプレゼント』を手に入れた!

ゆかり「あ、そうだ、おにいちゃん!
これ、となりの部屋の患者さんからもらった物なんだけど...
わたし、今は、こんなものでしかお礼できないから...おにいちゃん、もらってくれる?」
パワポケ「変わった患者さんがいるんだね? こんなものくれるなんて? 喜んでもらっておくよ! ありがとう!
それじゃ、おにいちゃん そろそろ帰るよ。」
ゆかり「うん、さよなら、また、来てね!」

お金が¥2000000増えた
『球速+5』を2個手に入れた!
『コントロール+50』を2個手に入れた!
『スタミナ+50』を2個手に入れた!
『フォーク+2』を手に入れた!

ヒナコ「あら、パワポケさん、おでかけ?」
パワポケ「...。」

パワポケはヒナコにお姉さんのことを聞いた。

パワポケ「ヒナコちゃんのお姉さんてさあ...」
ヒナコ「えっ、私、ひとりっ子よ。」
パワポケ「...。ああ、ごめん、俺のカンちがい。これからバイトがあるから、じゃあね。」
ヒナコ「...。」

公園

パワポケ「...やっぱり何か隠してる。」

その次...

そしてパワポケはラッキーフラワーズとの練習試合に勝った。

2年目 9月1週

ヒナコ「あ、パワポケさん、お父さんが研究室で待ってるって。」
パワポケ「うん、わかったよ。」

パワポケは研究室へ向かった。

パワポケ「何ですか博士。」
唐沢博士「おう、来たか。チョット気になることがあるんでな、点検させてくれんか。」
パワポケ「はい。」

(ガチャン!)

パワポケ「あの、はかせ?! 別に手足をロックしなくても...。」
唐沢博士「やめておけ。」
パワポケ「は?」
唐沢博士「ヒナコのことだ。これ以上、あの子の事を詮索するな。」
パワポケ「(どうしよう)」

ここでわかりましたを選択

パワポケ「わかりました。なにかワケありのようですね。」
唐沢博士「ああ、すまんな。では、点検を始めるぞ。(悪く思うな、あの子のためだ。)」

...そして...

唐沢博士「よし、点検が終わったぞ。」
パワポケ「はっ。あ、れ?」
唐沢博士「...どうかしたか?」
パワポケ「う~ん。えっと、なんだっけ。
なにか大切なことを忘れているような? いえ、なんでもないです。」

そしてパワポケはバイトでお金を貯めたり、ヒナコとデートを重ねて交流を深めた...
亀田はプレイヤーたちをイライラさせたりストレスを溜めさせたりして大量の負の力をダークリングに吸収させた。
火星カンパニーに倉刈が来た。娘のひでこに「日本一の選手になれ」と叱咤され、
彼は火星オクトパスのチームに入った。

第二章クリア!

垣内「いよいよ、プロペラ島へ行く時が来た! いいか野郎ども。優勝して賞金をいただくのはどこだ?」
「俺達です、社長!」
垣内「よーし、それじゃ出発!!」

(そして...)

亀田「おっ、見えて来たでやんすよ。」
パワポケ「....あれが、プロペラ島か。」
亀田「プロペラ団が建築した人工島、あらゆる娯楽施設に加えてあらゆるスポーツが行なわれるのでやんす。」
パワポケ「でも、どうしてこんなところに?」
亀田「ここは公海上、つまり、どこの国の法律もおよんでいない場所なのでやんす。
だから、普通の国ではできないようなことが行われているのでやんす!」
パワポケ「....だいたい予想がつくよ。」

プロペラ島 内部

パワポケ「すごいところだなぁ、ここ。」
垣内「おーい、1回戦の組み合わせが発表されたぞ。
この組み合わせによるとだな、火星オクトパスがここだから...
相手はプロペ....プロペラデストロイヤーズ!?」
パワポケ「ひょっとして、プロペラ団のチームですか? よーし、相手にとって不足はなし!」
亀田「何言ってるんでやんす。偶然にしては出来過ぎでやんす!
オイラとパワポケ君がいることがバレているのかもしれないでやんす。」
パワポケ「どうするんだい?」
亀田「試合中、様子を見てくるでやんす。
パワポケ君は、なるべく目立たないように試合がんばるでやんす。」
パワポケ「うん、わかった。」
アルベルト「オー! いよいよ大会なのですね!
ついに私の活躍する時来ました。アンヌ! バットかしてくださーい。」
アンヌ「はい、コレ。でも、何を...」
アルベルト「素振りに決まってまーす!」
アンヌ「え? でもこんな狭い所で...」

(ブン!)
(ガン!)
(ボキャ!)

アルベルト「ノォーーーーーッ! 腕が折れたでーす!!!!」
アンヌ「.......。」

そしてパワポケたちはプロペラデストロイヤーズに勝利した。

プロペラデストロイヤーズに勝利後

パワポケ「やったやった、勝ったぞー!」

(そのころ...)

智美「へー、火星オクトパスに負けたの? 大番狂わせね。まあ、いいんじゃないの。」
ビッグボス「おい、日本支部長さとみ! それはいかんぞ。」
智美「どうしました、ビッグボス。」
ビッグボス「デストロイヤーズが決勝まで残らないことには、
野球が盛り上がらないではないか! なんとかして結果を変えるのじゃ!」
智美「...賭けてらっしゃったんですか。」
ビッグボス「わしは賭けておらん! だが、わしの親しい政治家たちが...」
智美「ビッグボス。ギャンブルは公正だから成り立つのです。イカサマはいずれバレます!」
「貴様、ビッグボスになんという口をきくのだ!」
ビッグボス「まあまあ、怒るなイワノフ。それに、イカサマでなくとも
試合結果を変える方法はあるのではないかな? のう、さとみちゃん?」
智美「.....わかりました。火星オクトパスと、交渉してみます。」

(そして...)

パワポケ「やったやった、2回戦進出だ!」
亀田「どうやら、オイラ達のことにも気づいてなかったようでやんすね。」
パワポケ「あ、社長が帰ってきたぞ。」
垣内「.....帰るぞ。2回戦は辞退した。」
パワポケ「へ?」

(そして...)

パワポケ「帰ってはきたけど....いったい、どういうことなんです。やっぱり説明して下さいよ。」
垣内「......。主催者から申し入れがあってな。
優勝賞金の半分と同じ額を出すから、2回戦進出を辞退してくれと。」
パワポケ「それを受けちゃったんですか?」
垣内「いい話じゃねえか。次の試合だって勝てる保証がないのに大金をくれるっていうんだぜ。
そもそも、火星行きのために金をもうける手段として野球をやっていたんだ。金さえもらえれば、文句はねえ!」
パワポケ「だったら、どうして今まで黙っていたんです。後ろめたいからじゃないんですか!」
垣内「......まあな。計算の上では、得な話なんだ。だから、その話を飲んだんだ。
だが、お前らが練習していた姿を思い出すと、どうにも....」
パワポケ「.......。」
垣内「悪いことしたな、お前らにも、子分達にも。もう、こんなことはしねえよ。」
パワポケ「来年こそは優勝しましょう! そうすれば、胸をはって火星へ行けますよ。」

第三章へ続く...

最終更新:2023年04月02日 17:18