あらすじ
裏野球大会に勝利し、ついに100日目を迎えた。
1000ペラを持っているかのチェックを受けた後、パワポケはヘルガの陰謀に気づく。
BB団の真の目的は、しあわせ草を使った人体実験を行っていることだった。
パワポケは島民のバオたちに相談しにいき、バオは「25番」をとしお君に
管理所まで運んでもらえばいいと提案。洞窟の奥に行くと、としお君のうなり声がした!
としお君の口から出たのは、なんと捕食された人間のズボン。
としお君が洞窟から出たとたん、島中で暴れ出して大騒動に。
パワポケは兵器工場で巨大ロボットを見つけたところ、逃げたはずのヘルガと遭遇。
パスワードを教えてもらうが、数少ない神秘に遭遇したと言い返されなかなか教えてくれない。
もめている所にとしお君が工場に侵入! なんとか無事だったパワポケは、
ヘルガにパスワードを教えてもらい、ガンダーロボを起動させた。
果たしてパワポケはとしお君を倒し、その上でBB団を壊滅させられるのか?
......
ヘルガ「裏野球大会の試合、ごくろうだった。」
パワポケ「はい。」
ヘルガ「ところで、お前は1000ペラを獲得できているか?」
パワポケ「もちろんできてますよ。」
ヘルガ「.....そうか。おめでとう。数日後に船が来るから、それに乗って日本へ帰るがいい。」
パワポケ「.....」
ヘルガ「どうした?」
パワポケ「ひょっとして、日本に帰っても
俺は長生きできないんじゃないか? しあわせ草なしだと。」
ヘルガ「.......フム。本当は日本へ帰る船の中で教えることになっているんだが...
貴様は気づいていたか。いかにも、そのとおりだ。
しあわせ草は、人間の肉体能力を大幅に強化する効果がある。
だが、強い習慣性があっていったん中毒になれば...」
パワポケ「それを、この島の食事や飲み水に混ぜていただろう!
俺たちを、みんな中毒にするために。この島は、人体実験が目的なんだ。」
ヘルガ「ははは、正解だ。
しかし、この島のことを黙っていれば定期的にしあわせ草を届けさせるが?
しあわせ草の効果で、スポーツ界で大活躍できるぞ。」
パワポケ「ふざけるな!」
ヘルガ「ふざける? いや、本気なんだが。
船が来るまでじっくり考えるんだな。どう行動するのが得なのか。」
そして...宿舎に戻ったパワポケは、なんとかする方法か考えていた。
パワポケ「うーん............俺はどうするべきなんだろう。」
船が来るまで考えた末...パワポケは島民に相談することにした。
パワポケ「そうだ、バオたちと相談してみよう。」
(そして...)
バオ「どうだ、この爆弾なら一発であいつらをやっつけられるだろ?」
落田「...これは「25番」と言って、日本軍の250キロ爆弾でやんす。
せいぜい建物の1つを吹っ飛ばすのがせいぜいでやんすね。」
パワポケ「それで、管理所をつぶせれば十分じゃないか。」
落田「そこまで運ぶ方法がないでやんす。」
バオ「としおくんに運んでもらうってのは、どうだい?」
パワポケ「誰だ、それは? 怪力自慢の収容者か?」
バオ「前に言わなかったっけ? しあわせ草を食って大きくなったトカゲだよ。」
パワポケ「...トカゲだって? どうしてそんな名前なんだ?」
バオ「日本人が、つけたんだよ。
でも、普通は洞窟のコケを食ってるおとなしいヤツだけど、力持ちなんだ。」
パワポケ「へえ、そんな便利なヤツがいるんなら利用できるかもしれないな。
ちょっと、そいつのところまで案内してくれ。」
(そして...)
パワポケ「ここに、としおくんがいるのか?」
バオ「...なんか、変だな。洞窟の、このあたりのコケがみーんな、なくなってる。」
パワポケ「そのとしおくんとかいうヤツが、子供でも生んだんじゃないのか?」
バオ「まさか。でも、それにしたって...」
落田「もうじき、夜明けでやんす。宿舎にもどって着替えないと、怪しまれるでやんす。」
パワポケ「そうだな。今日はここまでにして...」
(グギャアアアアアン!)
パワポケ「な、なに、今の声?」
(ズシン! ズシン! ズシン!)
パワポケ「!!! は、ははは...こりゃあすごい。このサイズなら爆弾なんて楽勝だな。」
落田「すごいでやんす! まるで怪獣でやんすね。
これが、おとなしくてコケしか食べないなんて、信じられないでやんす。」
バオ「こ、これ、ちがう! オレの知ってるのより、ずっとずっと大きいよ、コレ!」
パワポケ&落田「はぁ?」
落田「あの...パワポケ君? あいつの口からとび出してるの、なんでやんすかね?」
パワポケ「ああ、ズボンをはいた人間の足みたいに見えるな。」
パワポケ&落田「...........」
一同「冗談じゃない! 逃げろー!!」
そして...管理所にて...
ヘルガ「朝から、なんの騒ぎだ。」
マコンデ「はい。夜中に宿舎を逃げ出した者がいるので、捜索隊を送ったのですが。」
ヘルガ「それにしては、騒々しすぎる。ちょっと見に行こう。」
(そして...)
マコンデ「所長! ...変です。畑の方から収容者たちが逃げてきます。」
ヘルガ「島民と、我が組織の兵士も混じっているようだな。
オイ、そこのお前! 何事か、報告せよ。」
BB団の兵士「かっ、か、怪獣です! 山の向こうから、畑を横切って!」
ヘルガ「.......怪獣、だと? お前、何をわけのわからないこと言ってるんだ!」
(グギャアアアアアン!)
パワポケ「うわあっ?! とうとう基地まで来てしまったぞ!」
ヘルガ「...信じられん...」
マコンデ「しょ、所長?! ど、どうします? 戦うんですか、逃げるんですか!」
ヘルガ「戦う.....アレとか?」
マコンデ「ええ! 早くご命令を!」
ヘルガ「フフフ、あれと戦う? アハハハハハハ!」
ヘルガはどこかへ走り去り...
マコンデ「え? あ、あの、所長、どちらへ!」
落田「大変な騒ぎになったでやんす。早く、オイラたちも逃げないと。」
パワポケ「当然だけど、基地中が大混乱だな。
まてよ、たしか兵器工場に…落田君、俺は行くところがあるから!」
パワポケは兵器工場へ駆け出した。
落田「えっ、ちょっと...じゃあ、オイラは逃げるでやんす!」
工場に着いたパワポケは、超巨大ロボットを発見する。
パワポケ「あった! これが巨大ロボットだな。ええっと操作は...」
そこに、逃げ出したと思われたヘルガが現れる。
ヘルガ「それは動かんよ。パスワードが設定されているからな。」
パワポケ「所長?! あの怪獣をやっつけないと。パスワードを教えてくれ。」
ヘルガ「ハハハ、やっつけるだと? この馬鹿者が!
われらは、この地球に残された数少ない神秘に遭遇したのだ!
その意味に比べれば、人間の命などとるに足らんよ。」
パワポケ「...そういう考え方だから、こんな組織を作ってしまうんだよ。」
ヘルガ「なんだと?」
パワポケ「いいか、よく聞くんだ!
この世界は、あと百年もたっても解明できない謎と神秘に満ちている。
人類は行き詰まってなどいない。キミが、行き詰まっていると思い込んでるだけなんだ。」
ヘルガ「こ、この...見てきたようなことを!」
(ギャアオオオオゥ)
ヘルガ「なに、工場内に?!」
(がらがらがらっ!)
パワポケ「いててて...ひぇー、崩れてきて危なかった。?! お、おい、所長! 大丈夫か?」
ヘルガ「...足を...どうやら、私はここまでの運命らしい。」
パワポケ「バカ、あきらめるな!」
ヘルガ「フ...お前の運命はちがうようだ。パスワードは「ラムセス」だ。」
パワポケ「ありがとう!」
(タタタタタッ...)
ヘルガ「...私に向かって「バカ」か。フ、フフ...」
(バタッ)
パワポケ「...よし、パスワードが通った。」
(ブゥン)
BOOT...............OK
SYSTEM............NORMAL
TYPE―GT.........STANDBY
パワポケ「次は、このスイッチだな。」
(パチン)
(ガクン)
パワポケが乗ったロボット...それは......時空戦士ガンダーロボだった!!!
パワポケ「操縦方法は...
「Aボタンでソード」「Bボタンでバルカン」「LかRでミサイルパンチ」...?
...はは、まるでゲームだな。これなら俺にも動かせるぞ。よ、よ~し。」
(ガキョン、ガキョン)
落田「だれかがガンダーロボを動かしてるでやんす!」
(バババババ...)
落田「ヘッタクソな操縦でやんす!! こらーっ! オイラにもやらせるでやんす!」
(ギャオオオオオオオオゥ!)
マコンデ「バ、バケモノめ!」
(ガキョン、ガキョン)
マコンデ「アレが動いている...どこのバカだ! 基本兵装でバッテリーが3分しか持たんのだぞ!!」
ミニゲーム:南海のとしお君対ガンダーロボ
パワポケ「おりゃりゃりゃりゃっ!」
(ババババババ)
(グオオオオッ!)
(ガアッ!)
としお君が体当たりを仕掛けてきた!
パワポケ「!」
ガンダーロボはソードで反撃!
(グゥウウウ...ギャオオオオオオオオオオオオオオ!!!)
としお君は理性を失った!
(グアアアアアアアアアア!!!)
としお君は、尻尾を振り回したり岩を投げつけてきたりともう滅茶苦茶に暴れまわる。
パワポケ「ぐわあぁっ!」
(ウゥゥゥゥゥゥゥゥ!!)
(ガン! ガン! ガン!)
パワポケ「わあぁっ!!」
(ドーン!!)
パワポケ「ぐ..くぅ....まだ...まだ...!」
ガンダーロボはとしお君の攻撃をかわしながらパンチ攻撃を加える。
(グオオオオォォォォ...!)
(ズズーン!)
としお君は激しいパンチを食らい気絶。
ガンダーロボはとしお君の尻尾をつかみ、ジャイアントスイングした後、地面に叩きつけた!
(ドーーーーーン!!)
としお君はまだまだ立ち上がる!
(ギャオオオオオオオオオ!!)
としお君の突進攻撃!
敵が目の前に来た時にAボタンを押せ!
パワポケ「よし、受け止めるぞ」
ガンダーロボはとしお君の突進攻撃を受け止めた!
Aボタンを連打しろ!
パワポケ「ぐぐぐぐぐ...」
(グウウウゥゥゥゥ.....)
パワポケ「おぉうりゃあぁっ!!!」
(グアァッ!!)
ガンダーロボはとしお君を押し流した!
パワポケ「今だっ!! ガンダーバーン!!」
パワポケはガンダーバーンを発射した!!
(グギャアアアアアアアァ!!!)
(ドガーーーーーーーン!!!)
としお君は大爆発した!!
としお君撃破後
パワポケ「やった、やっつけたぞ!」
マコンデ「おお、でかした! さあ、出てきて英雄が誰なのか見せてくれ。」
パワポケ「.........ええと、一番強い武器はどれかな?」
マコンデ「...どうした? なぜ出てこない?」
BB団の兵士「あの...副所長。中にいるのは、ひょっとしたら収容者なのでは?」
マコンデ「なに?! そ、それはまずいぞ。」
(ドカーン!)
マコンデ「うわぁ、司令部が!」
パワポケ「おまえたち、降服しろ!」
マコンデ「あわわ....」
落田「ククク、立場逆転でやんす!」
一方その頃...謎の部屋でBB団の団長らしき男が言った...
団長「...さすがに、オイラでもアレと戦うのは避けたいでやんす。
しかたないから、データだけ持って逃げるとするでやんすか。」
(タタタタタタッ...)
小杉「やったー、自由だ!」
布具里「これで日本に帰れるぞー!!」
3ヶ月後...パワポケは、人体実験を行った罪に問われたヘルガがいる刑務所に行った。
パワポケ「やあ、意外に元気そうだね?」
ヘルガ「フフ、この刑務所でしょぼくれてる姿でも、想像していたか?」
パワポケ「いや、どうかな...
キミの場合は、あまり想像できそうにないね。愚問とか、されてるのかい?」
ヘルガ「当然だろう。裁判にかけられることだしな。ところで、しあわせ草の中毒は?」
パワポケ「ああ、ひどい目にあったけど俺も含めて全員が快方に向かってるよ。」
ヘルガ「そうか...悪いことをしたな。」
パワポケ「今日はお別れを言いに来たんだ。」
ヘルガ「なんだ? 私の処刑は、もっと先だと思ってたが。」
パワポケ「ああ、そうじゃないんだ。こっちの仕事がなんとか終わったんで、
元の...その、故郷に帰るんだ。まちがいなく、2度と会えない。」
ヘルガ「...そう、か。事情は知らないが、
やはりお前にはなにか任務があったのだな。他のやつらとは、違うと思っていたよ。」
パワポケ「それで、以前あの島で話したときに言ってなかったことを言っておこうと思ってね。
人類はまだまだ滅んだりしないよ。ずっと、ずうっと長く続くんだ。」
ヘルガ「どうして、そう言い切れる?」
パワポケ「さあね。ただ、キミが考えている以上に神秘は身近なものかもしれないよ。」
ヘルガ「...たわごとだな。」
パワポケ「ハハハ、まあそう言うとは思ったけどね。じゃあ、さようなら!」
ヘルガ「あ? おい、ちょっと待て!」
立ち去るパワポケを、ヘルガが呼び止める。
パワポケ「え?」
ヘルガ「最初に貸した本を覚えているか?」
パワポケは、収容者だった頃に、ヘルガが貸してくれた本を思い出す。
パワポケ「ファンタジーの冒険小説だったね。」
ヘルガ「私はあの話が嫌いだ。死んだはずのヒロインが、あっさりと結末でよみがえるからな。」
パワポケ「......。」
ヘルガ「死は絶対だ。安易に打ち消されるようなものであってはならない。そう思うんだ。」
パワポケ「...裁判で、助かる可能性はないのかい?」
ヘルガ「誰かがこの事件の責任を取らねばならんのだ。納得は、している。だが...死ぬのは怖い。
なにも感じられず、思い出せず、なにも考えられない、暗黒。とても、怖い...な。」
パワポケ「...君は...」
ヘルガ「ハハ、実のところこの恐怖を楽しんでる所もある。...では、さらばだ、パワポケ。」
パワポケ「あ、ああ。」
(バタン!)
パワポケは立ち去った。この2人が再び会う事はもうないだろう...
外では落田が待っていた。
落田「あ、パワポケ君。所長はどうだったでやんす?」
パワポケ「最期まで、彼女は軍人さ。そうだ、落田君。
俺は和桐っていう会社を作ったんだけどそこに入社する気はないか? きっと気に入ると思うよ。」
落田「野球部があるんなら、考えてやってもいいでやんす。」
パワポケ「よし! それじゃ、決まりだな。」
落田「パワポケ君、気が早いでやんすねぇ。そこで、オイラはなにをすればいいんでやんす?」
パワポケ「未来を作るんだ。自分達の手で、明るい未来をね。」
エンディング
パワポケのおかげで和桐製作所は復活。
後ろには感動を分かち合う和桐社長と山田と落田の姿が...
日本に帰った俺たちは、和桐製作所を復活させた。
かつての仲間たちも呼び集め、元の場所に工場を建て直した。
こうしてなんとか歴史を修復する俺の努力は成功しつつある。
...長い任務になっちゃったなぁ。
そして、ヘルガの最期がやってきた...
ヘルガ「いや、目隠しは必要ない。最期まで風景を見ていたい。
...不思議なものだ。思えば、こうして物を考え、景色を見ることのできる「私」の存在こそ、神秘かもしれん。
...そういえば、あの男の名前はいったいなんだったかな。...ククッ...女々しいことだ。」
兵士「くたばれ、この魔女め!」
(ズダダダーーーン!)
BB団の生き残りが会議を行っている...
団長「我々はしあわせ島を失ったでやんす。
これは敗北を意味するのでやんすか? 否、始まりなのでやんす!」
BB団は今も世界のどこかで活動し世界中の犯罪者たちに、武器を流しつづけているという。
その執念はどこから来るのか、俺にはわからない...
部下を叱る三谷、でもそれと同時に娘に叱られている。
三谷さんは廃業になったスクラップ業者
(俺が和桐社長のおつかいに行かされた所だ)の設備を譲り受け、復活させた。
島にいたときのように、元気に若手を叱り飛ばしたりしているのだろうか。
三谷「なにチンタラやってんだコラーッ!」
三谷の娘「ちょっとお父さん! 夜中に冷蔵庫のビール飲んだでしょ?!
ちゃんと数えてあるんですからね! 約束守れないんなら晩酌はヌキよ!」
三谷「うぐっ! ...ああ、わかったよ。
(やれやれ、これじゃあ島にいるときとあんまり変わんねーな。)
三谷の娘「それからハイ! 忘れ物のお弁当!」
三谷「...いや、そーでもねーか! わっはははは!」
渡辺はコンビニで働いている。
しあわせ島から戻った渡辺は、特に何も考えず、フリーターに戻った。
渡辺「あーあ、退屈だなぁ。」
「..................。」
渡辺「215円のお返しです。ありがとうございましたー。
.......ふぅ。何か面白い事起こらないかなぁ。しあわせ島も案外よかったかも...
いやいや...そんな事ないか...あ、いらっしゃいませー。」
布具里は小杉を連れて再び宝探しの冒険へと旅立った。
布具里「よーし、この方向でたぶん、間違いないぞ。じゃまなBB団もなくなったし
俺たちとお宝をさえぎるものはもう、ないんだもんなぁ。行くぞ、小杉!」
小杉「....やっぱり、日本の和桐とかいう工場に行った方が良かったかなぁ...」
(パコ~ン!)
中田は母親に蹴り飛ばされている。
中田「いてえなあ、おふくろ!」
中田の母「毎日毎日ブラブラしてないで、さっさと仕事を探しに行きな!」
無事、実家に帰れた中田さんは、島で考えていた、
帰ったら親孝行をしようという気持ちもすっかり忘れ、
今度は、いつ家を出ようかと算段する日々が続いている...
しあわせ島の海岸で、インミンがたそがれている...
インミン「.....あ~あ...あいつ、今頃、どうしてるのかな...
日本は、あっちの方なのかな...? いったい、何時間ぐらい泳いだらたどり着けるのかなあ~...」
巨大怪獣としおくんは、さっそくB級映画のネタになった。
関連グッズもたくさん発売されたが、1年であきられてしまい、いまや誰も見向きもしない。
ところで、不思議なことに俺の倒したとしおくんの死体はいつのまにかなくなっていた。
誰かが隠したか、それとも...
ヤギのまさこは、いつの間にか日本に来てパワポケになついている。
まさこ「メェ~~~」
パワポケ「も、もう、今日はかんべんしてくれよ...」
まさこ「メェ~~~~~」
島での生活が終わったあとも、俺は、まさこさんと離れることができずに、
一緒に暮らし始め、毎日いやされながら暮らしている...
そして...霊界でヘルガの霊界裁判が始まる。果たして、彼女の一番の望みとは...
閻魔大王「ここは審判の門だ。ここでお前の罪を審判するのだ。」
ヘルガ「そんな必要はないと思うのだがな...」
閻魔大王「まあ、聞け。」
ヘルガ「私はもう決めてるんだ。」
閻魔大王「?」
ヘルガ「冥獄界へ行くことだ。」
鬼「冥獄界?!」
閻魔大王「お前は、自ら冥獄界へ行くというのか?!」
ヘルガはうんとうなずいた。
閻魔大王「知っているのか? 地獄の中でもっとも過酷なのが冥獄界なのだぞ。
あらゆる苦痛を一万年かけて与え続け、それを一万回繰り返す。
その後に待っているのは、完全なる無だ。それでも行くのか?」
ヘルガ「...ああ...」
閻魔大王「指導者としての功績を考えれば、お前は軽い地獄の罪ですむのだぞ。」
ヘルガ「.........」
閻魔大王「どうだ? 考える時間は、まだあるぞ。」
ヘルガ「......もう決めたことだ。帰る気はない。」
閻魔大王「...そうか...本当にいいのか?」
ヘルガ「ああ...」
閻魔大王「.....ならば...もうなにも言うまい。」
(バン!)
閻魔大王「連れて行け。」
鬼「はっ!」
冥獄界の門の前...ヘルガはパワポケのことを思っていた...
ヘルガ「.......パワポケ...くれぐれも私のようにはなるな。
もし、一歩でも間違えば私みたいになってしまうだろう...
お前は光の差す方を見ていろ。決して闇に引き込まれるな。さらばだ...」
そういって、ヘルガは冥獄界へ入って行った...
そしてパワポケと一緒にいたマスターリングは、光の粒となって消滅した...
パワポケ「ありがとう、マスターリング...そして、所長...
よし、明るい未来のために、がんばるぞ!」
パワポケは歴史を修復するために日々、和桐の仕事と任務をがんばっていった。
しかし、BB団の邪悪な野望を受け継がんとする者が、
どこかに潜んでいることを、今のパワポケたちは知るよしもなかった...
出演
パワポケ
落田 太二
小杉 優作
倉刈 仁志
渡辺 彰俊
布具里 珠男
三谷 権造
中田 洋一
カパリ
バオ
インミン
収容者A
収容者B
収容者C
収容者D
まさこ
BB団
ヘルガ
マコンデ
ドクター
BB団の兵士
BX-A5
江川 茂
ラストボス
メカ亀田
としおくん
最終更新:2021年10月31日 19:38