謎のしあわせ島編 THE ORIGIN

ストーリー

和桐製作所の存続を賭けた試合(大帝国キラーズ戦)に敗れ、
パワポケは借金のために、謎の組織「BB(ブラッドバタフライ)団」によって
運営される強制労働施設「しあわせ島」に送られてしまった。
スポーツチームも所有しているBB団で野球班に配置されたパワポケは、
毎日限界まで行われる強制労働に日々気力を削り取られていく。
しかし和桐製作所を再建するため、野球班の仲間と共に島を脱出するための機会、
そしてBB団の秘密に迫る。

漂流! 理不尽と暴力と恐怖のしあわせ島
しあわせ島の最低滞在期間 ~ BB団のボスの正体
班対抗運動会 ~ しあわせ草を食う生物
BB団の真の目的 VSとしお君


登場人物

主要人物

パワポケ(6主人公)

未来からやって来たタイムパトロールの隊員だったが、
大帝国キラーズとの試合に負けたことで和桐製作所の借金の肩代わりをしてしあわせ島に送られた。
しあわせ島の劣悪な労働環境に強い不満を抱いており、短期間での脱出を目論む。
ポジションはピッチャーで、左投左打。
倉刈の反応から、『2』の主人公に似ている設定はある様子。
だが、小杉は特に反応しないことから、『5』の主人公には似ていない。
最後はBB団の秘密を知った後、島民と相談後、暴れ出したとしお君を倒して日本へ帰り、
BB団から奪い取った資金で野球班の仲間たちと和桐製作所を再建した。

落田 太二(おちた たいじ)

しあわせ島編での相棒。25歳。玩具の買いすぎで借金を作り、しあわせ島にやってきた。
パワポケが島にやってきてすぐに出会い、そのまま島での仕事について説明するなど、
パワポケに親切にしてくれる。小杉からはいつも「凡田」と呼ばれている。
連続イベントを進めるとパワポケから山田の話を聞き、展開によってはパワーアップする。
ポジションは遊撃手。2軍の中では一番の俊足。
パワポケがとしお君を倒すためにガンダーロボを操縦していた時はうらやましがっていた。
解放後はパワポケに誘われて和桐製作所に務めることになる。

ブラットバタフライ(BB)ニ軍

小杉 優作(こすぎ ゆうさく)

『5オリジン』の主人公の元の体。
入れ替わった後スター選手の地位を満喫していたが、豪遊の末スランプに陥り、
急降下する成績と世評に耐え切れず野球界から逃げ出すも、
塚本に裏切られて島に売り飛ばされる。基本的に自分勝手でわがままな性格だが、
だんだんパワポケたちと打ち解け、倉刈が日出子に電話をかけるときなどに協力してくれるなど根はいい人である。
倉刈のことを知っている辺りから、入れ替わる前からドリルモグラーズ以前から所属していたことがうかがえる。
ポジションはオリジン基準のため遊撃手。
中盤でパワポケから「小杉は凡田と同じチームに所属していたことがない」と指摘され、
中身が入れ替わったことや成績不振で失踪したことをパワポケに明かす。
終盤では海岸で「日本に戻っても友人や居場所がない」と腐っているところを
「この島で多くの仲間と知り合いになったじゃないか」とパワポケに励まされ、
「元スター選手の実力を見せてやる」と発奮しパワーアップする。
解放後は布具里と共に宝探しをすることになる(当の小杉本人は「和桐に行ったらよかった」と後悔している様子)。

倉刈 仁志(くらがり ひとし)

元モグラーズの選手で、娘の日出子を大学に行かせるため島に来た。
シリーズを通して貧乏である不幸な人。今回では『5』以前に痩せこけている様子。
娘には何も言わず島に来たらしく、娘のことを心配していたが、
中盤でパワポケと小杉に協力してもらい、娘に電話することに成功し
(ただし、電話の履歴がヘルガに気付かれてしまう)、娘の言葉を聞いて発奮する。
ポジションは外野手。
過去作ではポジションはショートだったが、本作では外野手にコンバートしている。
『11オリジン』ではプラス特殊能力を伝授してくれる師匠的な存在として登場。

渡辺 彰俊(わたなべ あきとし)

家庭事情により大学を中退したフリーターで、親の借金を放棄せず相続したため島に来た。
25歳。落田や江川以外で主人公のことを君付けで呼ぶ数少ない存在。
高校までは野球をしていた。イベントではパワポケと昔の仕事の話や愚痴など、どうでもいい話をすることが多い。
パワポケだけでなく野球班のみんなからペラを借りるなど借金癖があり、親だけでなく彼自身にも借金を作る素質がある。
ポジションは二塁手。これといった特徴のない平凡な選手だが、能力アップすると高いパワーを誇る強打者となる。
解放後は特にすることもなく再びフリーターになる。本人はしあわせ島での暮らしを楽しんでいた様子。

布具里 珠男(ふぐり たまお)

『4』でも登場していた選手。親は大手下着メーカー・フールグーレの社長だったが倒産し、貧乏になる。
だが、しあわせ島には借金のカタで来たわけではなく、宝探しの際に偶然島に流れ着いただけで、
島の存在を知ったために収容者として働かされている。
収容者として生活しながら島の色々な場所で穴を掘って宝を探しており、
BB団からも目をつけられているため、パワポケや江川班長から心配される場面も。
ポジションは投手。小杉と違って、マイナス特殊能力が無く、
制球力も変化球多数で優秀だが、抑え投手故にスタミナが低い。
解放後は小杉と共に宝探しを続けることとなる。

三谷 権造(みたに ごんぞう)

バイク店を経営していたが悪徳金融に引っ掛かって島に来た。
「ビールは酒のうちに入らない」と豪語する酒好きで、それがたたりなかなかペラが貯まらない。
ポジションは捕手。44歳だがパワーはなかなかある頑固な親父。主に兵器工場で働いている。
本人曰く「機械屋のプライド」故に機械の仕事に関しては一切妥協せず、
横着してる収容者に激を飛ばしている(落田曰く「工場での仕事中は江川班長も一切口を出さない」とのこと)。
パワーアップすると二軍1のパワーの持ち主となる。
解放後は廃業したスクラップ業者(和桐社長がパワポケと山田に
スクラップを取りに行かせた場所)の設備を譲り受け、復活させている。

中田 洋一(なかた よういち)

家に帰って親孝行をしたいらしい、農家出身の若きアフロ。中学時代は野球部で活躍していた。
実家に親を残して上京したがギャンブルにハマって借金生活に陥り、島送りにされた。
ポジションは三塁手。能力アップしていない状態では三谷よりもパワーがあり、肩もいい。
解放後は実家に戻るが、無職な上に母親から厄介者扱いされて家を出て行く計画を立てている。

江川 茂(えがわ しげる)

歪んだ性格をしている野球班班長でBBニ軍監督。
パワポケや他の収容者には「江川班長」と呼ばせている。
一流銀行の部長候補だったが、キャバクラの女に入れ込んで借金地獄に陥り、
返済のため島に来た(会社の金も横領していた。パワポケに島に来た理由を聞かれた際は
「自分を妬んだ奴らにハメられた」と嘘を付いた)。
島に来て8年にも及ぶが、今は班長という立場を利用して、良い生活を送っている。
リフレッシュルームでのイベントではさおりちゃん人形を「麗華」と呼んで
コミュニケーションを取っており、未だに未練が残っている様子。
なお、野球班の班長だが選手ではなく、選手としては登録されていない。
試合のスタメンは彼が決めており、彼に気にいられることが重要になる。
解放後はマコンデたちとともに逮捕された。

ブラッドバタフライ(BB)団

メカ亀田(メカかめだ)

BB団団長。プロペラ団が組織を抜けた亀田への報復のために造ったロボット。
「こんな馬鹿なものはいらない」と評され捨てられたが、後にBB団を創設。
捨てられた事を恨み、オリジナル(亀田)を超えようとしている。
マニアな性質を見せており、大量のおまけ付き菓子を船で運ばせたり、
グッズを売り払うために飛行場を作らせようとするなどして、所長と副所長に呆れられている。
しかし「オリジナルを超えることだけが自分の存在意義」との考えから
亀田の収集癖を模倣していただけで、マニア心を理解しているわけではない。
1つの密売ルートが潰されても既に別のルートを確保しておく等、団長としては有能である。
最後はとしお君を倒したパワポケに勝てないと判断し、島を捨てて逃走。再び組織を設立して活動する。

ヘルガ

BB団所長。一年前に島に来た、冷静沈着で頭が切れる女性。
修羅場をいくつもくぐり抜けてきた軍人で、以前はコンゴで国連の平和維持活動に従事していた。
規律に厳しく、一見残酷な面もあるが、パワポケに本を貸すなど根は優しい。
BB団の活動の意義や彼女が所属している本心を聞いた時にパワポケは戦慄していた。
運動会の時にフォークダンスやキャンプファイヤーがあると思っていたなどとお茶目な一面もある。
恐怖による正義を目指している。ノルウェー国籍だが、父親がドイツ人のため本人はドイツ人だと主張している。
色々な本を所有しているが、ファンタジー系で登場人物が蘇るような話は嫌っている
(本人いわく、「死は絶対で、安易に打ち消されるようなものであってはならない」)。
事件の終結後、全ての責任を取って死刑に処された。
処刑される寸前にもパワポケのことを思い出そうとする等、
未練があった様子(本人曰く「女々しい」と自虐していた)。
死後は霊界裁判にて、、指導者としての功績、情状酌量の余地もあり軽い地獄の罪で済む筈だったが、
自らの意思で最も過酷な地獄「冥獄界」へと赴き、永遠とも言える苦痛を味わった後の
完全な消滅という罰を以て罪滅ぼしをする事を選択。
冥獄界へ行く途中、パワポケが自分と同じ道を歩まないように祈りながら冥獄界へ去って行った。

マコンデ

BB団副所長でBB団前所長。
半年前までは所長だったが、島で病気が流行して大勢の収容者が死んだために
降格させられた。野球は嫌いだが、ブラッドバタフライの監督でもある。
ヘルガの下で働いている現状に不満を持つが、副所長としての立場上、
逆らう事が出来ず、ヘルガの前では諂っている。
所長に無断でリフレッシュルームのビデオに環境ビデオを混ぜたり、
二軍メンバーの裏野球大会決勝戦前のしあわせ草の摂取量を3倍にするなどの独断行動をとっている。
また中盤で収容者の不満を和らげる為に班対抗の運動会を提案する。
なお、実際はこの運動会でさらに確執を深めさせようとしていたがヘルガに却下されている。
収容者に対しては所長や一般の兵士以上に冷酷な態度を取り、
自分の気に入らない収容者には病人であろうと激しい暴行を加える等、
非常に横暴(イベントで病を患った収容者に嘔吐物をズボンに吐かれた際は激怒して暴行した上に後に処刑した)。
BB団の幹部だが、無能な一面が多くBB団の兵士に時折理不尽な態度を見せる事もあり、
ヘルガと違いBB団の兵士としあわせ島の島民からの人望は薄い。
だが過激化するBB団の活動には躊躇する姿勢も見せる等、
残忍でありながらも僅かながら良心は残っていた模様。ヘルガには裏切りを警戒されていた。
最後は軍隊に逮捕された。

ドクター/ジーラー・ジェンキンス

しあわせ島の収容者で人体実験をしている、しあわせ島で最も幸せな人。
収容者を診察するなど、島での医者の代わりも務めている。
BB団壊滅後は軍隊に逮捕されず逃げ延び、とある大企業に拾われ、
そこの研究室で数々の発見をし名声を得て女優と結婚。裕福で幸福な暮らしを送ったとされる。

BB団の兵士(ビービーだんのへいし)

しあわせ島の警備や管理をしている兵士。
全員同じ顔だが、『1』『3』に登場したプロペラ団工作員同様映像の都合によるもので、
実際はそれぞれ違った過去を持つ普通の人々。基本的に収容者に対し強く当たるが、中には良心を持った者もいる。
自分たちには罪の意識はないが、収容者がバタバタと死んでいく現実に何も感じていないわけではないようで、
パワポケと落田に死者の埋葬作業を指示したBB団兵士はパワポケが死者に対して祈る事を許可し、
同時に牧師を探そうとしていた。この兵士はパワポケに「あれは兵隊じゃなくて人間だったよ」と称され、
パワポケはこの事を小杉に話したが、パワポケが分かりやすく話さなかった為に小杉は意味が分からなかった。
この意味は「兵隊の心でなく人間の心を持ってた」という意味。

BX-A5(ビーエックスエーファイブ)

PX-001(たかゆき)の量産型。別名はそのまま「量産型たかゆき」。
自我があるが、戦闘には使えないようになっている。
量産型なのでたかゆきの性格を引き継いではいるが、
たかゆきよりも好感が持てるロボットで非常に人間らしい行動を取る。
パワポケと交流があったのは生産された内の一台。
兵器工場で働き最初はパワポケに高圧的な態度を取り「奴隷3号君」と呼ぶが、
段々とパワポケと打ち解けようとする。最後には鉱山で落盤事故が発生した際、
無断で救助活動を行い、何人もの収容者を救助するも命令違反で廃棄処分にされてしまう。
だが他に用途があるかもしれないという事からヘルガの命令で頭脳部分は保存され、
別の場所で研究される事になったという事が聞かされ、パワポケは安堵していた。

その他

カパリ

しあわせ島の原住民の村長的な人。村一番の年寄り。
島に来た日本兵の世話をしたこともある。

バオ

しあわせ島の原住民。
若者のリーダー格で、BB団を追い出そうと色々な作戦を立てるが、
どれも彼自身の無知や無鉄砲さから非現実的。

インミン

しあわせ島の原住民の女の子。
母親は生まれてすぐに亡くなっており、BB団のせいで寝たきりになった父親がいる。

収容者A(しゅうようしゃエー)

名前が無い顔付きの収容者の1人。
妹が車で交通事故を起こし、賠償金を作るために島に送られた。
日本に結婚を約束した恋人がいたが、とっくに他の男に乗り換えられている(収容者Aはこのことを知らない)。
収容者Cと一緒に登場することが多く、製造している銃に細工をしていることもある。

収容者B(しゅうようしゃビー)

名前が無い顔付き収容者の1人。
ギャンブルにのめり込み、勤め先の売上金に手を出して逮捕され、刑務所に入るよりも島送りを選択した。
重量挙げ班に所属する重量挙げの選手で、150キロ程度なら軽く持ち上げられるというが、本人にスポーツの経験はない。
物語中盤に小杉と設備の扱い方で揉めて喧嘩をする(これがきっかけで班対抗の運動会が開催されることになった)。
物語終盤、洞窟で同僚と仕事をサボっているところを正体不明の生物に食べられて死亡する。

収容者C(しゅうようしゃシー)

名前が無い顔付き収容者の1人。友人の借金の保証人になってしまい、
借金を抱えて島に来た、真面目だけが取り柄のお人よし。日本に妊娠中の妻と子供が二人いる。

収容者D(しゅうようしゃディー)

名前が無い顔付き収容者の1人。
詐欺にかかって多額の借金を作り、自暴自棄になり島に来た。
ストレスからかなりノイローゼ気味。
パワポケと落田が水道管を直している最中に現れ、
意味不明な言動を発しつつ水道管を破壊し始め、兵士に射殺される。

収容者(しゅうようしゃ)

しあわせ島のモブキャラクターの収容者。
目元を隠した茶髪の長髪の男と、帽子を目深に被り髭を生やした男の2種類。
前者は体調を崩した際マコンデのズボンにゲロを吐いて暴行された挙句処刑され、
後者は収容者B共々さぼっている所をしあわせ草のエキスを吸い非常に巨大化したとしおくんに食べられてしまう。
モブキャラクターなので他のイベントでも普通に登場する。
モブキャラクターである為に名前とプロフィールが無い。

まさこ

しあわせ島のリフレッシュルームで飼われているヤギ。
値段は20ペラと高いが回復効果は絶大。一緒にいると癒されるらしい。
段々とパワポケになつき、最後は日本でパワポケと一緒に暮らす。

としお君

カエルとカブトムシとムカデが混じった謎の生物。名前は昔島に来た日本兵がつけたらしい。
元々はしあわせ島に住んでいた普通のトカゲだったがしあわせ草を口にしてしまい、巨大化した。
ルート次第では、ドクターが落としたしあわせ草から抽出したエキスを舐めて更に巨大化してしまい、
洞窟に侵入した人間を捕食するようになるほど狂暴化。巨大化後はしあわせ島の収容所を襲撃し、
甚大な被害を与えるものの、パワポケの乗るガンダーロボに倒される。しかし、その死骸はいつの間にか無くなっていた。
事件後はB級映画のネタにされ、「MONSTER ATTACK」という映画が上映された。
映画自体はそれなりに人気が出たらしいが、結局1発きりで終わり、1年後には見向きもされなかった。
元々は『5裏』で初登場したキャラクターで『パワプロクンポケット』シリーズでは珍しく裏サクセスから
表サクセスに逆輸入された初のキャラクターとなる。

用語

和桐製作所

社会人野球編の舞台となる小さな町工場。大帝国電機の子会社であるが、営業不振気味。
後に歴史を変える発明と呼ばれたバッテリーが誕生する会社であり、
時間犯罪者によって潰されかけていた。パワポケはその犯罪を阻止し、
バッテリーを無事に誕生させるため奔走することになる。
社会人野球チーム和桐バブルスを所有しており、
かつては強豪と呼ばれたが現在は弱小チームに成り下がっている。
和桐バブルスが大帝国キラーズに敗北後、一度倒産するもしあわせ島から脱出したパワポケによって再建される。
そして後に『8』で寺岡薫がワギリバッテリーを開発、後のパワポケシリーズの世界に大きな影響を与えることとなる。
『10』で大神電機に買収され、更に『12』ではツナミの子会社となり和桐株式会社となっている。

タイムパトロール

遥か未来の時代に存在する時空警察組織。
時間犯罪を止めることが目的であり、タイムマシンを用いてエージェントを過去に派遣する。

タイムマシン

未来人が用いる時間を移動するための装置。具体的には人間を過去に送る装置であり、
未来に戻るためには使用者が冷凍睡眠をした後実際の歴史を経由しなければならない。
本作以降シリーズの登場はしばらく無かったが、『11』でさらに詳細な説明がなされ、
以後のシリーズの根幹に関わっていくこととなる。

フローラル金融

和桐製作所に金を貸している町金融。社長は黒松。
木岡が経営する黒梅興業は親会社にあたる。
「しあわせ島」に送る労働者を探しており、BB団と何らかの契約を結んでいる事が伺える。

しあわせ島

BB団が運営する、多額の負債を抱えた人間たちに強制労働を行わせる施設。
労働内容は作中で語られているものでは、鉱山での採掘、兵器の製作、しあわせ草の栽培など。
労働者は労働に従事すると「ペラ」と呼ばれる疑似通貨を渡され、島の中ではペラを使って食事などをする。
100日ごとに規定量のペラを持っているかチェックされ、ペラをノルマ分集めていると島を出ることが許される。
収容環境は劣悪であり、死者や病人が多数出ている。
南洋にある孤島であり、施設から離れた地域には原住民たちが暮らしている。
原住民たちは島の外に出ることができないが、BB団と物々交換などをしている他、
BB団から砂糖や衣類など島で作れない物で手なずけられている。
なお、『10』の表サクセスの舞台である親切高校の通貨も本作と同様「ペラ」という券がある。

BB団

しあわせ島を管理する武装組織で、正式名称は「ブラッドバタフライ団」。団長はメカ亀田。
その目的は兵器を過激派などの表だって武器を買えない組織に安価で売ることで「世界に悪を広める」こと。
その理由は明らかになっていない。
収容者で構成された野球チームであるブラッドバタフライを始め、様々なスポーツチームを所有。
収容者を使ったしあわせ草の人体実験も行っているが、これもしあわせ草の軍事転用を目的としたもの。
BB団のスポーツチームを所有と、裏野球大会の参加した原因もこのためである。
後に収容者たちが反乱を起こしたことで基地は壊滅、組織も事実上滅びたが、
同様の施設が存在し続けていることが『10』で示唆されている。
また同時にBB団の正体はある組織の下部組織であったことが語られた。

しあわせ草

しあわせ島で栽培されている薬草。
元は太平洋戦争中にしあわせ島を占拠していた旧日本軍が発見したものであり、
人間の潜在能力を飛躍的に向上させることができるが、
服用を続けすぎると中毒症状に陥り、最悪の場合死に至る。
旧日本軍はこの草を用いた人体実験を行うが中毒患者を生み出してしまい、
戦況の悪化もあり患者を島に残し島を去ることを決意、
その際データを独断で当時同盟関係にあったドイツに流している。
BB団は「ドクター」こと、ジーラー・ジェンキンスの主導の下、
しあわせ草の軍事転用を目的とした実験を繰り返しており、
収容者の食事や飲み水にしあわせ草のエキスを混ぜることによって
本人たちも気付かぬままに全員を中毒患者にしていた。
ジェンキンスの研究はBB団の壊滅により一旦終息したが、
後にある人物に引き継がれ、『10』にて完成を迎えることとなり、
以後も幾度となく物語に深く関わるキーアイテムとなる。
最終更新:2023年12月24日 15:01