...成長を続ける大都会。
ここではまばゆい人口の光が一晩中輝き続けている。
しかし、どんなに光が増えようと闇が消えてしまうことはない。
その闇の中に人間以外の者がひそむようになったのはいつからのことだろうか...
パワポケ「とうとう追い詰めたぞ、サイボーグめ!」
サイボーグ「くそー! これでも食らえ!」
(バン!)
(ボン!)
パワポケ「よし! 容疑者を確保! 至急、救急班をよこしてくれ。.....ん?」
パワポケがサイボーグから拾ったものはカプセルらしきものだった。
パワポケ「なんだ、これは。.....情報カプセルか?」
パワポケは早速情報カプセルを捜査官に届けに行った。
「君の持ち帰ったカプセルから、ヤツは、大きなサイボーグの組織の一員である事がわかった。
そして、プロ野球球団の
ホッパーズに潜入しようとしていたようだ。」
パワポケ「あのサイボーグが、プロ野球のチームに?」
「ヤツの目的を探るためには、その球団に潜入する必要がある。
そこで、お前にはホッパーズの選手になってもらうことになった。」
パワポケ「野球......ですか? でも、俺は野球のルールすら知らないですよ。」
「心配するな。球団の寮に入るまでの一ヶ月で徹底的に訓練する。」
パワポケ「...わかりました。」
(一ヶ月後)
パワポケ「今日からこちらでお世話になります。湯田(ゆだ)さん、ですね?」
湯田「オイラも今年入団したばかりでやんすから湯田君でいいでやんすよ!」
パワポケ「じゃあ、あらためて。よろしく、湯田君。」
湯田「よろしくでやんす。じゃ、寮の中を案内してやるでやんす!」
こうして俺の野球生活がスタートした。待ち受けるのは果たして.....
パワポケ「ここが俺の部屋か。
しかし、プロの球団に潜入捜査とは妙なことになったな。
ちょっと、今の状況を整理してみるか。」
今の状況を整理した後...
パワポケ「とりあえず、最初のうちは目立たないように練習していよう。」
練習後
「よーし、そろそろ上がるか。」
パワポケ「なあ、湯田君。今年ホッパーズに入団したのは、自主トレをやってるこの4人だけ?」
湯田「そうでやんすよ。
芽舘 秦名(めだち やすな)君と倉刈 明(くらがり あきら)君、そしてオイラとパワポケ君でやんす。
ちなみにアキラ君は昔ホッパーズにいた倉刈選手の息子さんでやんす。」
芽舘「あーあ、早くキャンプに行きたいぜ。そしたらオレの実力も見せられるのに。」
アキラ「...ぼくはなんだか自信がないな。プロでやっていけるのかなぁ。」
湯田「なに弱気なこと言ってるんでやんす!
プロに入った以上は、一軍に上がって活躍するのが目的でやんす。」
アキラ「えっと、それはそうなんだけど。」
湯田「今年入団のこの4人で、ホッパーズを生まれ変わらせるのでやんす!!」
パワポケ「(...見た限りでは、この3人に怪しいヤツはいないな。だが、油断は禁物だ。)」
次の週
(トゥルルル..トゥルルル...)
(ピッ)
パワポケ「はい、こちらパワポケ。」
「こちら、本部の白瀬。どうやら、まだ生きてるみたいね。」
(彼女は白瀬 芙喜子(しらせ ふきこ)。
CCRに属する仲間だ。任務中の俺のサポートをしてくれる。)
パワポケ「おいおい、連絡ならこちらからすることになってるだろ。」
白瀬「でも、まったく連絡がないからちょっと心配になってね。
こっちだって報告書とか、いろいろ作業があるんだから、
進展がなくても一応の報告はしてくれないと。」
パワポケ「...ああ、悪かった。」
白瀬「んで、ぶっちゃけ状況は?」
パワポケ「まったく進展なし、だ。そっちは、なにかわかったか?」
白瀬「目賀は捕まる前に、最近の記憶をあいまいにする薬を飲んだみたい。
おかげで、なんにも聞き出せてないよ。」
パワポケ「なんだそりゃ?」
白瀬「そんな薬があるんだってさ!
それで、こっちはその薬の出所を追いかけてるところ。じゃ、なにかわかったら連絡するね。」
パワポケ「よろしくたのむ。」
(ピッ!)
パワポケ「...俺も、そっちの捜査の方がよかったなぁ。」
そしてパワポケは大神 博之(おおがみ ひろゆき)と出会った。
練習後、灰原隊長に会う。そして...キャンプが始まる。
練習中、本田 幸太郎(ほんだ こうたろう)と出会う。そしてパワポケは投球テストで良い成績を残した。
パワポケ「はぁ、やれやれ。なんとかキャンプも無事に終了したか。」
(トゥルルル..トゥルルル...)
(ピッ)
パワポケ「はい、こちらパワポケ。」
白瀬「おかえりなさい。キャンプどうだった?」
パワポケ「いや、もうバレないようにするのと毎日の練習でクタクタだよ...
(あれ、携帯のこの表示...) 本部からの電話じゃないな。外からかけてるのか?」
白瀬「ああ、そうじゃないの。ヒマだから電話しただけ♪」
パワポケ「...なんだって?」
白瀬「なんてね、今のは冗談よ、冗談。
あんたの心理カウンセリングを担当することになったから、その連絡。」
パワポケ「カウンセリング~?」
白瀬「うん、そう。長期の潜入捜査でストレスがたまって任務に支障が出ないようにするの。
だから、悩みがあるんなら、自分の中で抱え込んでないで、何でもこのお姉さんに相談してね。」
パワポケ「(...お前、年下だろ。)」
白瀬「通常連絡時のとはコードが違うからよく憶えていてね。じゃ、お電話待ってまーす。」
(ピッ!)
パワポケ「カウンセリング、ねぇ。本部も何を考えているんだか。」
(電話コマンドが使えるようになりました。)
パワポケ「さて...選手としてチームに溶け込んだし、そろそろ動いてみるか。」
(うろつきコマンドが使えるようになりました! いろんな場所へ行ってみましょう。)
(巨悪と戦いし者よ...我はいつでも見ているぞ...)
パワポケ「これは...?」
パワポケは「マスターリング」を手に入れ、すぐに腕にはめた!
パワポケは石中の所へうろついたりし、情報を集めたりした。
そして芽舘の所へも行ったり、白瀬とデートに付き合ったりした。
その次、石中に震波測定器を見せてもらうパワポケ。
白瀬とデートへ行く途中...
パワポケ「さて、待ち合わせの場所は...あれ?」
灰原「.........」
パワポケ「灰原隊長? 接触はなるべく控えるはずでは。」
灰原「...白瀬とは会っているようだな。」
パワポケ「はい。例のカウンセリングですよ。」
灰原「例の...カウンセリング...?」
パワポケ「はい、現在まだ調査中です。」
灰原「......そうか? なにか進展があったら報告してくれ。」
(スタスタ...)
パワポケ「(なんとかごまかせたな。)」
(そして...)
白瀬「お待たせー。さあ、どこに行く?」
パワポケ「なあ、俺に言うことはないか?」
白瀬「え、なんのこと?」
パワポケ「心理カウンセリングって、ウソだったんだな。」
白瀬「......失礼ねぇ。ウソなんてついてないよ。」
パワポケ「だが、隊長は知らなかったぞ。」
白瀬「サポート役として、あんたの心理状態を検討した結果、
作業の実行に必要と判断いたしました!」
パワポケ「つまり、君から出た命令か。」
白瀬「まあ、そういうことね。...で、どうする? 今日は遊ぶのやめる?」
パワポケ「冗談だろ。今日も、君の判断に従うよ。」
白瀬「......あ、そうなの。..................
..............................ありがと。」
パワポケ「ん?」
白瀬「はいはい、じゃあこの先の店に行きましょうか!」
その次、パワポケは石中の所に行った。
7月1週...パワポケと湯田は一軍に選ばれた。パワポケは試合で大活躍した。
次の週、輝 星也(かがやき せいや)がホッパーズに入団してきた。
パワポケは石中の所へ行き、最新式のノートパソコンの中身を見せてもらうが、
ダメと言われて追い払われてしまう。
8月1週
パワポケ「今日もホッパーズの負けかぁ。寮に帰って練習しよう。」
「!」
(スッ)
パワポケ「あれ? 今、この車のあたりに誰かいたような気がしたけど...
ここは球団関係者の駐車スペースだな。! この車、後ろに変な箱がくっついてる。
ゴムみたいなもので、張りつけて...これは、時限爆弾じゃないか! 後5分で爆発だって?!」
パワポケは急いで爆弾を解体することを試みた。
ミニゲーム:ハラハラウォッチ
ヒント
順番通りに1から16までの数字を押せ! 1から16までの順に押せば爆弾を解除できる
数字の中に漢字が含まれるものもある 間違えないように注意!
時間制限ありのミニゲーム 制限時間内に2回爆弾を解除しろ!
ハラハラウォッチクリア後
パワポケ「よし、タイマーが停止したな。なんとか解除できたぞ。!」
(サッ)
大神「...♪ あれ、オレの車に何か変なものがくっついてるぞ。」
パワポケ「(あれは大神選手の車だったのか。)」
(翌日...)
湯田「大神さんの車に爆弾がセットしてあったらしいでやんすね。」
アキラ「爆発はしなかったらしいけど、これって警告なのかな?」
湯田「ああ、怖い時代でやんす。」
パワポケ「(爆弾は解除したけど、みんな恐怖心をあおられてる。くそ、卑劣な奴らめ!)」
パワポケは石中が水木に気の抜けた守備の事を注意されている隙に
例のノートパソコンを調べに行った。プロテクトが厳重だったが、
何とか開くことができ、「Pレポート」を調べると、過激なポルノ画像ばかりだった。
パワポケはミルキー通りでジャンクショップを見に行くと、ある科学者の姿を見かける。
再度ジャンクショップに行くと寺岡博士と遭遇。
パワポケは念のため、寺岡博士のことを白瀬に連絡をした。
そして、ミルキー通りで赤井刑事と会う。今回の試合も大活躍した。
その後白瀬とデートを重ね、仲を深める。秋キャンプのテストで良い成績を残した。
その後、白瀬とデートをして仲を深めた後...
白瀬「...星がきれいね。」
パワポケ「.........」
白瀬「寝ちゃった?」
パワポケ「いや。」
白瀬「実は私、夢があってさ。...ちゃんと聞いてる?」
パワポケ「ああ。」
白瀬「こんな仕事してるとき、いつ死ぬかわからないじゃん。
その時にさ、誰かそばにいて欲しいわけ。」
パワポケ「俺でいいのか?」
白瀬「あ、そうね。...パワポケがいいや。それでね、あたしはこう言うの。
「一足先に天国に行って神様に文句いってやる。お前の手抜き工事のせいでみんな大迷惑だ」ってさ。」」
パワポケ「......今言ってしまうと意味ないんじゃないか? それに、どっかで聞いたような?」
白瀬「うん...本番までには、もっといい台詞を考えとく。今は...そうねぇ。そっちに行っていい?」
...............
そして11月4週は契約更改。
パワポケ「今日は契約更改だ。
なんだか、潜入捜査してるって実感がどんどん薄れていくな。大丈夫かな、俺。」
(そして...)
パワポケ「パワポケです。契約交渉に来ました。」
大神会長「クビだ。」
パワポケ「............え?」
大神会長「聞こえなかったのかね? キミはクビだ。」
パワポケ「いや、あの...急にそんなこと言われても。」
大神会長「今シーズンのキミの成績はまったく問題外だ。
ホッパーズがキミを雇っておくメリットは、何かあるのかね?」
パワポケ「......今年、俺は二軍でしたから。」
大神会長「だが、一軍に上がるための努力が足りなかったのではないのかね?」
パワポケ「うっ...い、いえ、そんなことは...」
大神会長「やっぱりクビかな。」
パワポケ「(あああ、このままクビになったらこれまでの潜入が全部ムダに...)
来年は必ず成果をあげます!」
大神会長「どうだかな。」
パワポケ「いえ、大活躍します!」
大神会長「............ほほう。よし、あと1年だけ様子を見よう。
そこの契約書にサインしたまえ。」
パワポケ「はい、ありがとうございます。」
(バタン)
パワポケ「あれが大神グループの会長か。...とんでもない人だな。」
そしてパワポケは喫茶ロールパンに行き、材料のことを少し聞いた。
次の週でミルキー通りで赤井刑事に会った。
(トゥルルル..トゥルルル...)
(ピッ)
パワポケ「はい、こちらパワポケ。」
白瀬「緊急連絡、容疑者の位置を特定。座標コード90167のB!」
パワポケ「よし、すぐに行く。」
湯田「あれ、こんな時刻なのにどこに行くでやんす?」
パワポケ「すまない、急用なんだ。」
湯田「門限まで、あと1時間...って、人の話は聞くでやんす!」
パワポケ「例の薬のルートから見つけたのか。ずいぶんと時間がかかったな。」
白瀬「おまけに見つかったのも、偶然よ。
警察が別件で逮捕した密輪業者からの情報だってさ。ほら、あれ。」
「.........」
パワポケ「聴力が強化されてるとまずい。もう余計なことはしゃべるなよ。」
白瀬「オッケ。」
「ん? なんだよ、兄さん。オレに何か用かい?」
パワポケ「あんた、金井さんだね? あんた、サイボーグだろ?」
金井「はぁ? なにをいきなり、わけのわかんねえこと言いやがるんですかい?」
(バキ!)
金井「な、なにしやがんでぇ!」
パワポケ「強化骨格だな。殴ったこっちの方が痛かったよ。」
金井「! てめぇえええ!」
白瀬「金井、動くなっ!」
(バン! バン!)
白瀬「えっ、効いてない?!」
パワポケ「いや、ダメージは受けてる。おそらく防弾処理なんだろう。」
金井「いてて...こんちくしょうっ!」
(タタタタタッ...)
パワポケ「あ、車に乗って逃げる気だ! よし、俺も車で追うぞ!」
(タタタタタッ...)
白瀬「え?! ちょっと、私も乗せてってよ!」
ミニゲーム:くるまでぶぅ~ん3D
操作方法
AorB:アクセル XorYorR:ジャンプ
ヒント
金井の車をゴールするまでにぶつけて倒せ!
ガソリンがなくなったらアウト! 道中にあるガソリンを取って補充しろ!
くるまでぶぅ~ん3Dクリア後
パワポケ「さあ、観念しろ!」
金井「ちっ、ちっきしょう...あ!」
「えっ?」
金井「ボウヤ、ちょっとおじさんの盾になってもらうぜ!」
パワポケ「なっ!? 人質を取るとは卑怯だぞ!」
金井「うるせえ! 作ってもらった恩はあっても実験動物扱いはごめんだ。」
パワポケ「...何を言ってるんだ?」
金井「大神のところのイヌのくせに何をとぼけてやがる! おれは工場には戻らねえぞ。
さあ、武器を捨てないとこの子供がどうなっても...」
(ドン!)
金井「あ...れ?」
(ドサッ!)
「わーん、こわかったよう。」
子供は急いでこの場から逃げ出した。
パワポケ「金井?!」
(タタタタタッ...)
パワポケ「誰だ、今撃ったのは!」
灰原「......」
パワポケ「えっ、隊長?」
灰原「急所を外すつもりだったが...どうだ?」
パワポケ「残念ながら、死んでます。」
灰原「こいつからイモヅル式にサイボーグたちを見つけられると思ってたんだが、失敗したな。」
パワポケ「(サイボーグたち?) そういえば、さっき金井は変なことを言ってました。」
灰原「オレの位置からはよく聞こえなかった。後で報告書に書いておいてくれ。」
(スタスタ...)
パワポケ「.........(どうも、俺の知らない事情がありそうだ。)」
そして次の週の練習後...
(トゥルルル..トゥルルル...)
(ピッ)
パワポケ「はい、こちらパワポケ。」
白瀬「大ニュースよ。金井のアジトがわかったわ。」
パワポケ「えっ? じゃあ、俺も調査に...」
白瀬「残念、もう調査は終わっちゃったよ。
で、サイボーグのパーツと薬の他に大量の武器が出てきたって。」
パワポケ「じゃあ、そういうものもあいつは売っていたのか?」
白瀬「「大量に」って言ったでしょ? 買う相手がいるとは思えないわね。
自分で使うつもりだったんじゃないかしら?」
パワポケ「なんのために?」
白瀬「さあ? でもホッパーズのバス爆破事件の爆弾は、金井から流れた可能性大よ。」
パワポケ「じゃあ、目賀は破壊工作のためにホッパーズに潜入してたのか?」
白瀬「考えられるわね。」
パワポケ「なあ、複数のサイボーグたちが手を組んでるって事はないかな。
大神グループに改造された連中が。」
白瀬「えっ?」
パワポケ「金井を追い詰めた時、あいつがそれらしいことを言ってたんでね。
ひょっとして無理に改造されて、その恨みでホッパーズを...」
白瀬「だったら、身を隠す必要ないでしょ。堂々と事情を公表すればいいじゃない。」
パワポケ「...うん、そうなんだよな。ありがとう、また何かわかったら連絡を頼む。」
白瀬「ええ、もちろんよ。じゃあね!」
(ピッ)
パワポケ「大神グループ、か。」
パワポケは白瀬と一緒にクリスマス過ごした。
その後、正月のおみくじで大吉を当てた。
続く
最終更新:2022年04月24日 18:53