あらすじ
1年目の契約更改を終え、金井を倒したパワポケ。
2年目のペナントレースではホッパーズで爆弾テロが起きたりと様々な事件が起きている。
その後
ホッパーズではサイボーグ検査が定期的に行われることになった。
オフの日、喫茶ロールパンの実態を暴くと、山形は喫茶店を経営する傍らで、
サイボーグ同盟の一員として
ホッパーズ地下工場を破壊するためのロボット軍団を造っていたのだった!
パワポケは芽舘に目立つ方法を指摘し、彼をやる気にさせた。
春キャンプを終えた後、喫茶ロールパンでスペシャルドリンクを飲んだ。
そして4月1週、パワポケは一軍の先発として試合に出場し、大活躍した!
一方、輝は人に度重なる注意をしたり、パワポケに特訓をつき合わせたりして
問題を引き起こしている。芽舘はキャッチャーとして大活躍し、存在感を示した。
白瀬は寺岡と遭遇し、いろいろと話を聞いたりした。
そして...荒井三兄弟とアルベルトが脱獄したという情報が入った。
7月1週、
ホッパーズで爆弾テロが起こるが、
パワポケと湯田はそれに負けずに死ぬ気で試合を戦い、大活躍をした上で勝利。その夜...
小野「わたし、ああいうのはどうかと思いますね。」
「...しかし、効果的な作戦だよ。ケガ人すら出なかった割には。」
小野「ケガした人がいないから、いいってものじゃないですよ。
みんながイヤな気持ちになるような作戦には反対です。」
「気持ちはわかるが...
ホッパーズが常勝の強力なチームならよかったんだが、現実には下位低迷だ。
こうやって世間の注目と同情を集めておかないと、本命の作戦の時に驚きが少ない。」
小野「...やっぱり、やるんですか。」
「すでに2年かけた計画だぞ。今さら、何を言ってるんだ。」
小野「............」
7月3週、
ホッパーズにサイボーグ選手が3人いたらしい。
その影響で
ホッパーズではサイボーグ検査が定期的に行われることに。
8月4週
白瀬「明日、プロ野球選手のサイボーグ検査を全球団で一斉にやるらしいわ。
マスコミ同席で、抜き打ち的にやるんだってさ。」
パワポケ「この前、サイボーグ選手は球界追放って決まったからな。」
白瀬「サイボーグ同盟のテロでサイボーグへの反感が増してる時に、
人気選手にサイボーグがいたことがバレたからね。
球界も、信頼回復のために大胆な対応を迫られたようね。」
パワポケ「まあ、俺たちにとってはいいニュースさ。」
(そして...)
小野「はい、お茶です。」
パワポケ「ありがとう。」
小野「...この前、サイボーグ手術してた選手の人たち、もう試合には出られないらしいですね。」
パワポケ「ええ。まあ、ズルをしてたんだから自業自得ってことでしょう。」
小野「...でも、知らないうちに改造されてたら、怖いですよね。」
パワポケ「寝ているうちに、ですか?
ハハハ、サイボーグ手術なんてそんな簡単なものじゃ....
...............急用を思い出しました!」
(タタタタタッ...)
小野「(...よかった。)」
白瀬「金井のアジトで押収された物品リスト? ちょっと待ってて....はい、これよ。」
パワポケ「............「携帯サイボーグ検査機械」。これだ!」
白瀬「えっ? 携帯型なんてあったんだ。へー、血液検査で結果を出すのね。
でも、これじゃ特定のタイプのサイボーグしか発見できない...」
パワポケ「これを至急、手に入れてくれ。」
白瀬「いつまでに?」
パワポケ「今日中だ!」
(そして...)
アキラ「どうも調子が出ないなぁ。」
(プシュ!)
(バタッ!!)
白瀬「ちょ、ちょっとお...麻酔弾なんて、やりすぎじゃない?」
パワポケ「さあ、その検査機でアキラ君を調べてくれ。」
白瀬「わかったわよ.........」
(ピー!)
白瀬「ええ? この人、サイボーグなの?」
パワポケ「...違う。ちょっと貸してくれ。」
(ピー!)
白瀬「ええ?! あなたにも反応したわよ?」
パワポケ「くそっ、やっぱりだ!」
(そして...)
黒駒「なんだって? サイボーグ検査を中止させろ?」
パワポケ「おそらく、
ホッパーズのほとんどの選手が、検査に引っかかります。
原因はまだわかりませんが、マスコミ同席でのサイボーグ検査はパニックを引き起こします!」
灰原「...真相がどうであっても、サイボーグ開発をやっている大神の球団には疑惑が残る、か。」
黒駒「だ、だが、今さら中止にしてもあらぬ疑惑をまねくぞ。」
パワポケ「もし実行されれば、もっとひどいことになります!」
白瀬「大神グループと
ホッパーズの大幅なイメージダウンは免れないでしょうね。」
パワポケ「いや、プロスポーツそのものへ強烈な不信感を抱かせることになる。
ドーピングどころの話じゃないんだ。」
灰原「わかった、何とか手を打とう。」
「...う、うむ。」
(そして...)
「...サイボーグ検査が直前に中止。検査機械に重大な欠陥、か。」
小野「残念でしたね。」
「......まあいいさ。次は、力づくで行こう。」
10月4週、パワポケは喫茶ロールパンに行くが、
スペシャルドリンクの材料が不足していると言われ、あきらめて引き上げた。
11月4週
パワポケ「今日は契約更改だ。ついに3年目に突入か...
潜入捜査というよりは、忍者で言う所の「草」みたいだよな俺って。」
(そして...)
パワポケ「パワポケです。契約交渉に来ました。」
大神会長「ああ、キミか。今年はそれなりだったようだな。」
パワポケ「はい、ありがとうございます。」
大神会長「この契約書にハンコを押したまえ。」
パワポケ「はい。」
大神会長「(すんなり終わって、つまらん...)」
(そして...)
パワポケ「(ハァ...なんとか残留できたか。
しかし、そろそろこの検査にもケリをつけないとな。) よーし、がんばるぞ!」
湯田「おお、パワポケ君が気合を入れてるでやんす。」
石中「俺たちも、がんばらないとダメだな!」
そして本田と林はチーム全員にとって邪魔な存在と言われ、球団から解雇された。
12月1週 練習後
パワポケは夜にミルキー通りの喫茶ロールパンを調べてみた。
パワポケ「.........お、店から出てきたぞ。」
(スタスタ...)
パワポケ「(おや、いつもと帰る方向が違うな。どこへ行くつもりだ?)」
(そして...)
パワポケ「(...なんだ、ここは。どうして海岸の倉庫にやってきた?)」
山形「おーい、そこの。つけて来てるんだろ? 出て来いよ。」
パワポケ「.........」
山形「ああ、やっぱり君か。」
パワポケ「あのスペシャルドリンクの成分を調べてみたんです。
強力な常習性と、後遺症のある成分が含まれていますね?」
山形「そうなの? いやあ、気がつかなかったなぁ。」
パワポケ「とぼけるな! あのジュースの主成分の「幸せエキス」
普通の人間じゃ手に入れられない代物じゃないか。
こういう犯罪の取り締まりは本来の任務とは違うけど、
あんたを野放しにしておくわけにはいかない。」
山形「うーん、こっちも本来の任務とは違ったんだけどな。ちょっと調子に乗り過ぎたんだ。」
パワポケ「本来の任務...だって?」
山形「そう。偶然だけど、お互いに本来の任務を立派に果たしていたんだ。」
パワポケ「............あんた、サイボーグだったのか?」
山形「どうして今日、ここに誘い込んだかわかるかい?」
パワポケ「(ワナ...か。) 戦って、俺に勝てる自信があるからか。」
山形「いいや、ついに俺の軍団が完成したからさ。」
パワポケ「軍団?!」
山形「そう、かわいい連中だぜ? あーはっはっはっは!!」
(ガチャ、ガチャ、ガチャ...)
パワポケ「な、なんだこいつらは?! 戦闘用ロボットの大群じゃないか!」
山形「お前一人倒すのに、ちょっと大げさすぎたかな?」
パワポケ「くそっ、やるしかないか!」
ミニゲーム:くるくるバキューン
操作方法
Y:弾を撃つ B:ジャンプ X:ダッシュ LR:武器の切り替え
ヒント
一度でもダメージを受けると自分の残り数が減る! うまくよけろ!
ステージ奥にいるボスを倒せ!
くるくるバキューンクリア後
(どがーーーん!)
山形「あああ、オレのロボット軍団が...」
パワポケ「...結構手強かったが、あとはお前だけだ。」
山形「工場破壊用の戦力だったのに...くそ、こうなったらオレが!」
(バキ!)
パワポケ「銃を使うまでもないな。
あの数のロボットを操っていたということは、お前自身は戦闘向きじゃないということだ。
ところで、工場ってなんのことだ? 金井も同じ事を言ってたが。」
山形「大神の地下工場に決まってるだろ。」
パワポケ「...大神の? どうやら、じっくり話を聞かせてもらう必要がありそうだな。」
山形「フン、お前にゃ無理だね!」
白瀬「伏せてっ!」
(ダン! ダン! ダン!)
山形「ぐわぁあああ...」
(バタッ!)
パワポケ「白瀬!? なぜ撃った!」
白瀬「えっ? ごめんなさい! そいつの言動に危険を感じたから。」
パワポケ「...............! こいつ、起爆装置らしきものを持ってる。
道連れに自爆するつもりだったか? (...ただのハッタリだったかもしれないが。)」
白瀬「あ~、良かった。助けに来たつもりで、大チョンボと思ったじゃない。」
パワポケ「(しかし、確信があったとしても俺は、さっきの白瀬のようにためらわずに撃てたかな。)」
白瀬「どうしたの、深刻な顔をして。さっさと応援を呼んで、現場の調査をしてもらいましょ。」
パワポケ「あ、ああ。そうだな、それがいい。」
(そして...)
「...山形の部隊が全滅した。」
小野「ええっ?! それじゃ、もうネタ切れじゃないですか。」
「............」
小野「も、もう、逃げましょうよ。どうせなら、逃走先は南の島で!」
「...いや、まだだ。半数以上の同志を失ったのに、あそこをあのままにはできない。」
そして3年目の正月...おみくじで大吉を当てた。
1月2週 練習後
白瀬「どうしたの、いきなり呼び出して。」
パワポケ「ほら、この本のこと憶えてる?」
白瀬「
ホッパーズ球場周辺の開発記録? ああ、図書館で借りたけどあまり参考にならなかったね。」
パワポケ「...ここに、球場が作られたときに運び出された土の量が書かれてる。
海岸の埋め立てに使われたからなんだけど、その量が多すぎるんだ。
計算してみたら、球場サイズなら深さ15m以上の縦穴になる。」
白瀬「ふーん。それで?」
パワポケ「山形が言っていた「地下工場」、そして地下の定期的な震動...」
白瀬「それって何の話? 私は聞いてないよ。」
パワポケ「...俺の結論は、球場の地下に大神のサイボーグ工場がある、ということなんだ。」
白瀬「でも、町の真ん中よ? 秘密工場なら山の中とかにしないの?」
パワポケ「ここに作る理由はいくつかある。
まず、資材を運ぶための交通の便がいいということ。
大規模な工事をしていても、球場とその関連施設の改装ということで世間の目があざむけたこと。
最後に大勢の人間が出入りしても不思議がないということだ。」
白瀬「球場に地下工場への出入り口があるということ?
でも、人間はそれでいいとしても原料を持ち込んだり製品を出荷するのはちょっと無理なんじゃない?」
パワポケ「たぶん、地下工場から港まで地下通路か鉄道が走ってる。
それが石中さんの部屋で観測された定期的な震動だ。」
白瀬「...十分ありうる話ね。で、出入り口はどうやって探すの?」
パワポケは出入り口を探すため、換気装置を探すと提案した。
白瀬「ああ、なるほどね。
地下で活動するには換気が絶対に必要だし、距離もそんなに延ばせないしね。
で、目星はついてるの?」
パワポケ「ああ、球場周辺の大神所有ビルのどれかだな。
定期的に夜間に地下で働きがあるから、そのときに熱風の出ているビルが
換気装置のつながってるビルだ。」
白瀬「すごーい! そこまでわかってるんなら工場に侵入できるじゃない。」
パワポケ「いや、まずは本部に報告だ。」
白瀬「そうなの? なんだかもったいないなぁ。
ねえねえ、どうせなら私達で大神の工場を抑えて、私たちの手柄にしちゃおうよ。」
パワポケ「そうだな...たしかにこのままだと単なる憶測にすぎないからな。
はっきりした証拠をつかんだ上で報告しよう。」
白瀬「やったあ! 喜んで協力するよ。」
(そして...)
パワポケ「おい、白瀬。こっちの現在位置はわかるか?」
白瀬「安心して。ばっちりモニターしてるから。
(隊長には絶対にバレないようにしないとね...)
ええっと...現在、地下5mね。でも、このルートで侵入して本当に大丈夫なの?」
パワポケ「なにがだ?」
白瀬「途中で、刃のついたファンが回ってるトラップとか...」
パワポケ「おいおい、ゲームじゃあるまいし。換気装置には補修点検が必要だ。
人間が通れないようにはなってるはずがない。」
白瀬「なるほど、それもそうね...おっと、そこでストップ!」
パワポケ「どうした?」
白瀬「そこから下2mのところに動体センサーの反応があるわ。」
パワポケ「ちぇっ、トラップはなくても警報装置はついてるのか。」
白瀬「ちょっと待ってて。
ちょいと変電所にハッキングかけて、その辺に大規模停電を起こさせるから。」
パワポケ「...............な、なにぃ?! 本部の許可なしに、それはやりすぎだ!」
白瀬「はい、完了。予備電源が作動する前に降下してね。」
パワポケ「......了解。」
(そして...)
パワポケ「これが地下工場か。.........?
サイボーグの改造工場にしては、なんだか様子がおかしいぞ。こっ、これは?!」
(ヴィーン、ヴィーン!)
(侵入者、侵入者!)
パワポケ「くそっ、こうなったら!」
(そして...)
白瀬「へえ。それで、よく生きて帰ってこられたね。」
パワポケ「う、うん、まあね。」
白瀬「それで、工場で何を見たの?」
パワポケ「...胎児がいっぱいいた。」
白瀬「胎児...えっ、生まれる前の赤ちゃん?」
パワポケ「あれはサイボーグ工場じゃない。アンドロイド工場だ。」
白瀬「それって、どう違うんだっけ。」
パワポケ「人間を改造したらサイボーグ。強化した人間を人工的に作ったらアンドロイドだ。」
黒駒「おいパワポケ! 例のビルだがな、テロで爆破されたぞ。」
パワポケ「ええっ?! それはテロじゃなくて、きっと大神グループが証拠を消したんですよ!」
黒駒「地下工場はどうなったかわからんが、
とにかくお前のやったルートからの侵入はもう不可能だ。
どうして先走って単独で調査したんだ。本格的なチームなら、こんなことにはならなかったのに!」
パワポケ「すみません。」
白瀬「.........」
大神会長「地下工場への侵入者を逃した、だと?
...どういうことだ。防衛体制は完璧ではなかったのか!」
イワノフ「それが、侵入者がCCRの者だったので担当者が対処に迷ったようです。」
大神会長「CCRの? フン......なるほど。」
その後大神会長は準備のため、大地監督に
ホッパーズの解散をすると宣言した。
その理由とは、工場はロシアに移転先が完成しており、
ホッパーズ球場の地下工場はその役割を終えたということらしい。
これから
ホッパーズはどうなってしまうのか?
続く
最終更新:2022年04月24日 18:53