ドリルモグラーズ編 THE ORIGIN 第一章 恐怖! 首切り球団

俺はパワポケ。子供の時から、ずっと野球ばかりやってきた。
そして、大学四年の11月、プロ野球のドリルモグラーズにドラフト6位で指名された。

パワポケ「うーん、モグラーズか。本当は、ジャイアンツに行きたかったんだけど...
まぁ、好きな野球ができるんだ。プロになれるチャンスなんて、これっきりかもしれないし。
よし、モグラーズに入団だ!」

凡田「やぁ、パワポケ君。
オイラ、ドラフト7位指名の凡田 大介でやんす。一緒にプロでがんばるでやんす。」
パワポケ「うん、こっちこそよろしくたのむよ。
...あれ? 今年入団したのは、俺たち2人だけなのか?」
凡田「知らなかったでやんすか! 万年Bクラスの
モグラーズはつぶれるというウワサがあるので、みんな断ったでやんす。」
パワポケ「で、でも、ただのウワサなんだろ?」

モグラーズの寮

パワポケ「なんだよ、これ。きったない寮だなぁ。」
凡田「親会社のドリルトーイが『経営不振』で、球団にお金がないのでやんす。
もちろん球団も大赤字でやんす。」
パワポケ「くっそー、こうなったら俺がバリバリ活躍してモグラーズを生まれ変わらせてやる!」
凡田「その前に、一軍へ行かないとダメでやんす...」

モグラーズの球場

「ようこそモグラーズへ! 私は、監督の野々村 耕造だ。...じゃ、後は磯田君、頼んだよ。」
「俺は二軍コーチの磯田 修一だ。」
パワポケ「よろしくお願いします!」
磯田「うむ、なかなかいい返事だ。
お前たちが1日でも早く一軍へ行けるように祈っているぞ。よし、解散!」
パワポケ「......えーと、あの? まず、何をすればいいんでしょう。」
磯田「お前たちはプロだろ? それぐらい自分で考えろ。」
パワポケ「......」
凡田「オイラは、アレコレ言われるよりこのほうが、いいでやんす。
とりあえず練習で、ランニングでもするでやんすか?
ケガをしないように体をタフにしておくのは大事でやんすよ。」
パワポケ「よーし、がんばるぞ!」

パワポケは練習をこなし、そして2月2週...

パワポケ「うー、ハラ減った。食堂で何か食べよう。」
「よぉ。お前、今年入ったヤツだな?」
パワポケ「はい、水木先輩。よろしくお願いします。」
水木「...しかし、なんだね。どうしてまたこんな球団に入る気になったんだい?」
パワポケ「えっ?」
水木「優勝どころか、Aクラスだって夢のまた夢。マスコミだって無視しやがる。
開幕の試合だって、テレビに映ることなんて、滅多に...」

(バシッ!)

「水木さん! あなたにやる気がないのは勝手だけど、他の人まで巻き込まないでよ。」
パワポケ「あの、君は?」
「私、ここで働いてる野々村 愛よ。会ったことなかったかしら?」
パワポケ「ここにはあまり来ないから...」
愛「じゃ、これからはひいきにしてね。」
パワポケ「う、うん...」
愛「よろしくね。」
パワポケ「こちらこそ。」
水木「イテテ...チェッ、まったくひどいところだよ、ここは!」

そして練習をこなし、2月4週

「パワポケさん、練習になれましたか。」
パワポケ「あ、倉刈さん。やっぱり、プロの練習は厳しいですね。」
倉刈「そうですねえ、私も入団したときは、そう思いましたよ。
10年も、前のことですけどね。...あれから、私の年俸はちっとも上がってないんですよ。
子供は2人も増えたのに...」

(ガチャ)

「おい、この辺でミチコを見かけなかったか?」
凡田「どうしたでやんす、畑山さん。ミチコって誰でやんす?」
畑山「この間から、この辺りに住み着いているネコだよ。」
凡田「さては、寮に連れて帰ろうと思っているんでやんすね。」
畑山「ハハ、もうネコなら8匹も飼っているんだ。あと1匹ぐらいどうってことないだろ?
そうそう、ミチコを連れて帰るのは今度にするとして、お前ら、今からメシでも一緒にどうだ?」
凡田「え、おごってくれるでやんすか!」
倉刈「いやー、すみませんねぇ。私のほうが先輩なのに。」
畑山「え? いや、オレは新人の2人だけを....」
凡田「なんでもいいから、さっさと行くでやんす!!」

(そして...)

畑山「この店は、うちのチームの奴がよく来る場所なんだぜ。」
パワポケ「へえ~。」
「あら、畑山さん。いらっしゃい。」
畑山「紹介するぜ。こちらは山口 幸恵さんだ。」
パワポケ「初めまして。」
「おーい、そんなビンボーなヤツらはほっといて、こっちに来てくれよ幸恵さん!」
幸恵「はいはい。でも、お酒はほどほどにしなさいね。」
パワポケ「ん? あのサングラスの人、どこかで会ったかな。」

3月1週

水木「おい、パワポケ。今日はおごってやるぜ。」
パワポケ「えっ? 水木さん、何かいいことでもあったんですか。」
水木「へへへ。まぁ、ついてきな。」

水木「よお、カケル!」
カケル「おっ、来たな卓。」
パワポケ「卓? 駆?」
水木「オレの名前は水木 卓って言うんだよ。で、こいつが任月 駆な。」
パワポケ「...任月? どこかで聞いたような...」
水木「ああ、ドリル・コーポレーションの会長の息子なんだ、こいつ。」
パワポケ「げっ! それじゃあモグラーズのオーナーのご子息!?」
カケル「おいおい、ボクはパパのおまけか? テーマパーク・ドリルランドの社長と、紹介しろよ。」
水木「ハハハ、すまんすまん。ところで、こいつはパワポケってヤツだ。」
パワポケ「よ、よろしく...」

(そして...)

カケル「..で、ボクは言ってやったんだ。『明日から来なくていいよ』ってな。」
水木「ハハハ、そりゃいいな。おーい、パワポケ。楽しんでるか?」
パワポケ「ハハハ...それはもう。(うー、緊張して全然楽しくないぞ。)」
「あ、社長! ここにおられましたか。明日の会議のことで、政府の方がお話があるとのことです。」
カケル「ちぇっ。」
パワポケ「えっ、弓子?」
弓子「! (パワポケ君?) さあ、社長。行きましょう。」
水木「なんだ、なんだ? あの子と、知り合いか?」
パワポケ「中学のときの野球部のマネージャーです。
そ、それより、カケルさんと水木さんは、一体どういう関係なんです?」
水木「なに、大学からの知り合いさ。で、いろいろとおいしいこともあるってわけよ。
どこで、どういう出会いがあるかわからないんだ。
お前も、練習ばかりじゃなくてあちこちうろついてみたらどうだ?」

(うろつきが、コマンドに追加されました。)

(そして...)

?「プロ野球選手として活躍する者よ...お前たちの力がどれほどのものか、この星を未来を見届けよう...」
パワポケ「未来を...?」
?「マスターリングを与える。これは人類にとっての試練だ。」
パワポケ「試練? わっ!」

(ピカッ!)

パワポケはマスターリングを授かり、すぐに左腕にはめた。

パワポケは実家に戻り、祖母に何度か会った。
3月4週、古沢 小一郎に会う。そして祖母に会った後、グラウンドで荒井三兄弟と会う。
4月1週、シーズン開幕。パワポケは実家に帰り祖母から自分の兄の大鉄のことを聞かされた。
4月2週、小料理屋に向かい、次の週再び向かう。4月4週、園華 霞と出会ったあと、
小料理屋へ向かいジョーと遭遇した。そして、イースタンの試合で大活躍!
6月1週、曽根村と任月はモグラーズをリストラしようとよからうことを起こしているらしい。
そしてイースタンの試合2回目も大活躍。7月3週、野球仙人の存在を知った。
8月2週、任月は曽根村にすぐにマスコミを集めろと伝えた。そのことはテレビでも起こり、
モグラーズの二軍は、来年から人数を半分にすることらしいのだ。
9月1週、パワポケはイースタンの試合で大活躍した。そして、次...
弓子と遭遇して電話番号を入手し、弓子とデートを重ねて彼女との交流を深めた。
10月4週...任月がモグラーズの『契約更改』に出る理由は人の運命を
にぎっているのは実に気持ちがいいらしいとのこと。
そして槌田コーチが現れ、パワポケはうまく実力をアピールできた。

11月1週 契約更改

パワポケ「今日は『契約更改』だ。年俸が上がるといいんだけどクビになるかもしれないんだよな。」

(そして...)

任月「次、入りたまえ!」
パワポケ「はい。」
任月「...パワポケ君だな。やあ、よく来たね。キミは来年何がしたい?」
パワポケ「え? そりゃあもう、モグラーズで野球をバリバリと...」
任月「ほぉー、そうかそうか。だったら、もっとちゃんと練習するんだな!」
パワポケ「す、すいません...」
任月「せめてモグラーズを優勝させるぐらいは、やってくれなきゃ困るよ、まったく。」
パワポケ「(...ムチャクチャ言ってるな...)」

(そして...)

パワポケ「やれやれ、これで来年も野球ができるんだな。よーし、来年こそ一軍へ行くぞ!」

第一章 クリア!

そしてドラフト会議...山ノ宮高校の選手である小角 雄二がジャイアンツで3位指名された。
パワポケは小角 雄二が弓子の弟だったのだ。彼がドラフト指名に成功したお祝いとして弓子に電話で伝えた。
11月4週...任月はなんと二軍を全員クビにしようと企んでいた。
12月3週...弓子と交流を深めた後、告白し、成功。弓子はパワポケの彼女となった。

第二章へ続く...

最終更新:2023年04月02日 17:41