未来から来た男・パワポケ

(........)
(ぐおん、ぐおん、ぐおん...)

空から光が落下して、パワポケが現れた!

(ぶしゅう~~~~~...)

パワポケ「ふう~~、時間をさかのぼるのは何度やってもつらいなあ...
さてと...俺の今回のターゲットはどこにあるんだろう...?」

パワポケは今回のターゲットを探し...

パワポケ「お、あったぞ、ここか...うん、これは...? 野球部か...」

パワポケは野球部に入れてもらうため、会社の社長にたずねた。

パワポケ「あの~~、入れてください。」
社長「え!?」
パワポケ「この会社に入れてください。」
社長「はあ~?」
パワポケ「このチラシを見たんですけど、この会社に入ったら野球ができるんですよね?」
社長「え? このチラシを...う~ん、いいのかい?
会社は遊びじゃないんだよ? ちゃんと働いてくれないと困るんだけど...?」
パワポケ「あ、大丈夫です。まかせてください! 俺、仕事と野球ができるところを探してたんです。」
社長「そうか...それじゃ、山田君、彼に職場を案内してやってくれ。」

山田はパワポケを職場に案内した。

山田「やあ、オイラ、山田でやんす。よろしくでやんす。」
パワポケ「あ、どうも、お世話になります。」
山田「あのチラシ、オイラが作ったんでやんすよ。とにかく、一緒に仲良くするでやんす。」

パワポケ「毎週、日曜が休みであとの6日間が仕事か。」

このゲームは平日6日間と休日1日を交互にプレイしていきます。
それぞれ1コマンドずつ行うことができます。今が平日か休日かは、左上の表示を見てください。

「まあ、仕事のことなんかは現場の人に直接教えてもらってくださいね。」
パワポケ「あの、あなたは?」
「私は、事務を担当している秋本 彩(あきもと あや)です。
それで、あちらが大島 喜美子(おおしま きみこ)さん。」
大島「ぼうや、よろしくね。」
山田「あ、ここにいたんでやんすか。」
パワポケ「ああ、山田さん。」
山田「アンタの方が年上っぽいでやんすから「山田君」でいいでやんすよ。
そんなことより、今日はもう仕事を終わりにするでやんすから、
野球チームのみんなに、あいさつするでやんす。」

(そして...)

「おっ、お前が新入りか。俺は青野 紫夫(あおの しばお)だ。よろしくな。」
「へへ、オレは三船 剛一(みふね ごういち)だぜ。」
「ボクは智林 五郎(ちばやし ごろう)。」
「おれは、村山 はじめ(むらやま はじめ)ッス。
いちばん年下なんで、みんなからはじめって呼ばれてます。」
青野「さて、それじゃあ...」

みんなが練習を始める前に、誰かの呼ぶ声がした。

「コラぁ、お前らぁ!!」
パワポケ「え、なに?」
山田「...取り立てでやんす。」
社長「これはフローラル金融さん。どうも...」
「「どうも」じゃねえよ。ナニのんびり練習なんてやってんだよ。
ええ、オイ! 金を返してねえんだから、もっと仕事しろよ!」
社長「ま、まあまあ...ここではなんですから、こちらへ。」
青野「........。さて、気を取り直して練習といくか!」
パワポケ「アレ、ほっといていいんですか?」
青野「なに、いつものことなんだ。俺たちにはどうしようもないだろ?」
パワポケ「これが原因で、この工場がつぶれるのかな? とりあえず、もう少し様子を見よう。」

練習後...

パワポケ「練習が終わったし、帰るか。」
「おい、そこの兄さん。」
パワポケ「え、俺のことですか?」
「そうだ。新しく和桐に入った奴だろう。練習は見せてもらったよ。」
「あんなつぶれかけの工場で働こうなんてまったく物好きな奴ですね。」
パワポケ「あ、この前の!」
「俺はフローラル金融の黒松 東児(くろまつ とうじ)だ。
で、そいつはオレの舎弟の奥野 次郎(おくの じろう)のジロー。よろしくな。」
パワポケ「で、なんの用事なんです。」
黒松「お前には、野球の才能がある。工場で働いてるのはもったいない。そこで、どうだ。
好きなだけ野球ができて、あの工場より給料のいいところへ行く気はないか。外国にあるんだがな。」
パワポケ「...遠慮しておきます。」
黒松「そうか、それは残念。だが、あの工場はじきにつぶれるぜ。」
パワポケ「え?」
黒松「ウチの借金を返すアテがないからな。
建物はぶっ壊して機械は外国に売る。あそこは駐車場にする予定だ。」
パワポケ「そ、そんな!」
黒松「だから、早めにさっきの話のこと考えてみないか。前金で、500万払うぜ?」
パワポケ「そんな話は興味ないですね。
プロにスカウトされるんならともかくあんたらじゃ、うさんくさすぎるよ。」
奥野「やめましょうよ、こんな奴。
どうせ野球の腕も大したことなくて島に送っても強制労働させられるのがオチですよ。」
パワポケ「はあ、強制労働!?」
黒松「ま、お前さんに才能がなけりゃあな。俺は、お前の才能を信じているが。」
パワポケ「と、とにかく! そんな話は、お断りします。」

パワポケは黒松の誘いを断り、その場を去った。

黒松「ジロー! 勝手に口をはさむな。」
奥野「へえ、すみません。」
黒松「とにかく、今年中にノルマ分の野球選手を、あの島に送らないといけないんだからな。」
奥野「でも、兄貴。野球なんだぜ? いいのかよ。」
黒松「...これは仕事だ。」

そして次の週で和桐 沙耶(わぎり さや)と出会う。
しばらく数週間が過ぎ、貴田 隆男(たかだ たかお)に会う。

次の週...和桐製作所に危機が訪れる...

パワポケ「社長! 社長はどこですかー?」
山田「パワポケ君、静かにするでやんす。今、親会社の人が来てるでやんす。」
パワポケ「親会社? そういえば、ここの大手メーカーの大帝国工業ってところの
下請けの仕事が中心だったな。...なんの話をしているんだろう。」
和桐社長「え? あの、それはどういう...」
「だから、簡単に言うとこの工場との契約は打ち切りだ。
部品の生産はすべて外国に切り替えることが決定したからな。」
和桐社長「そ、そんな! 今そんなことをされたら、ウチの工場はつぶれてしまう!」
「へえ、そう? それは大変だね。」
和桐社長「あの、なんとかなりませんかね。長いつきあいじゃないですか。」
「価格を今の半分にできるのなら考えてやってもいいがね?」
和桐社長「半分?! 今でさえ原価ギリギリなのに!」
「和桐社長。もう日本でモノを作る時代は終わったんだよ。じゃあ、これで失礼するよ。」
和桐社長「あ、あああああー...」
パワポケ「なんだか、とんでもない場面を見てしまったぞ。」

練習後...

パワポケ「あの社長。昨日のことなんですけど...」
和桐社長「ああ、親会社の契約のことか。
あのときは取り乱してしまったが時代の流れというやつなんだろうね。」
パワポケ「え?」

(そして...)

山田「はじめくん、聞いたでやんすか。この工場も、いよいよ危ないみたいでやんすね。」
村山「困ったッスね。時間作って、次の仕事先を探さないと。」
パワポケ「ちょ、ちょっと...それより、なんとかこの工場を助ける方法はないのかなぁ~?」
三船「そんなもん、したっぱ労働者のオレたちで、どうにかなるもんじゃねえじゃん。」
青野「コラ、作業中にそんなムダ話をしてるんじゃない。
ま、ウチの社長も給料を踏み倒して逃げるような人じゃないからあんまり心配するな。」
パワポケ「.........」

(そして...)

パワポケ「困ったな。工場がつぶれそうなのに、
みんなあきらめムードだもんな。このままじゃ任務が...」
さや「パワポケさん、どうしたの?」
パワポケ「実は...」

パワポケは工場の現状をさやに話した。

さや「あはは、それ気にしすぎ。
最近、そういうの流行んないよ。さらっと、あきらめなきゃ。」
パワポケ「ええっ?」
さや「どうしようもないことで悩むなんて時間のムダムダ。」
パワポケ「君は...さやちゃんはそれでいいのか?
こんな親会社の勝手でみんなの工場がつぶれても平気なのか?」
さや「だって、よくあることじゃない。じたばたしたって、みっともないし。」
パワポケ「それでいいわけないだろ! どうして、そんなにあっさりあきらめられるんだ!
任務と無関係にムカついてきたぞ。こうなったら、意地でも工場はつぶさせないぞ!」

(タッタッタッ...)

さや「...え、えーと、びっくりした。」

そして休日...

黒松「野球の勝負だぁ? お前さん、頭は大丈夫か?
和桐の工場が、親会社に契約を打ち切られて、もうダメだってこたぁとっくに知ってるんだぜ。」
パワポケ「でも、工場がダメになるまで待っていたら、
手に入るものも少なくなるんじゃないのか。それに、俺も手に入らないぞ。」
黒松「............」
パワポケ「............」
黒松「ふん。お前さん、カタギにしとくにゃもったいねぇな。」

(そして...)

和桐社長「ええと、お話がいまひとつよくわからないんですが...」
黒松「なに、ここの野球チームは強いと評判だったじゃねえか。
それなら、戦って生き残るチャンスを与えるべきだろ?
ウチの用意したチームと試合して勝つことができたら、借金の返済を3ヶ月延長してやろう。」
和桐社長「あの、ウチが負けた場合には?」
黒松「借金をチャラにする代わりに即座に工場を引き渡せ。
そしてパワポケの身柄をいただく。しあわせ島というところで働いてもらうことになるな。」
和桐社長「パワポケですって?」
黒松「本人は了解済みだ。な?」
パワポケ「ええ。」
和桐社長「どうしてキミが?」
パワポケ「社長。野球の試合と同じで、あっさりあきらめたくないだけです。」
黒松「...............」
和桐社長「どのみち引き渡す時期が早くてもこちらに大差はない。
いいでしょう。その勝負、受けましょう!」
黒松「よし、話はついたな。この契約書にサインしろ。試合は2週間後だ。」
パワポケ「念のために言っておくけど、プロの選手を使ったりするのはナシだぞ。」
黒松「ふん、その契約書にも書いてあるだろ。
元プロの選手も、高校時代に甲子園に行った奴も使わねえよ。」
パワポケ「.........」
和桐社長「この工場と野球のチームは、私のこれまでの人生そのものだ。
最後に戦うチャンスを作ってくれてうれしいよ。」
パワポケ「最後じゃないですよ。試合に勝てば、まだ挽回できます。絶対に勝ちましょう!」

その後パワポケは、警察の守田に野球の試合の審判をやってくれるよう頼んだ。
そして2週間後...

パワポケ「今日は、フローラルローンズとの試合の日だ!」
奥野「へっ、逃げずに来るとはいい度胸だ。」
パワポケ「そっちこそ、なにか卑怯な手を打ってくると思ったのに、
まともに試合をしてくれるんだな。」
奥野「まあ、強力な助っ人がいるんでね。さあ、先生! お願いします。」
アルベルト「ハーイ、私アルベルトでーす。もと大リーガーでオリンピックのアスリートでーす。」
パワポケ「もと大リーガー!? そんなのアリか?!」
奥野「契約書、よく読めよ。大リーガーはダメって書いてないだろ。」
山田「あ、アルベルト先生でやんす。久しぶりでやんすねー。」
アルベルト「おお、あなたヒノデ島のベースボールボーイですね。」
パワポケ「山田君と知り合い? あれって本当に大リーガーなの?」
奥野「え、本人はそう言ってたんだが。」
アルベルト「今日は、久しぶりに本気だしマース。これが、新開発の魔球でーす。」

(ゴウッ!!)

パワポケ「おお、すっげー!!!」
奥野「さすが先生、見たこともない変化をする超魔球だぜ!」
パワポケ「...その先生、マウンドで倒れてるんだけど。」
アルベルト「オーノー! 全身の関節が外れてしまったでーす。救急車よんでくださーい。」
パワポケ「........」
守田「むっ、時間だな。試合開始ーっ!」
奥野「へ? ...え、ええい! こうなったら、この奥野ジローがお前らをやっつけてやるぜ!」

(試合では全選手を操作して、勝利を目指しましょう!)

パワポケはフローラルローンズに勝利した。

フローラルローンズ撃破後

パワポケ「やった、勝ったぞ!」
奥野「チックショー! しかし、借金の返済は待ってやるだけだからな! 3ヶ月後にはしっかり返せよ!」
山田「フフフ、負けイヌがなんだか遠吠えしているでやんす。」
パワポケ「(...でも、あいつの言うとおり返済期日が延びただけなんだよな。)」
アルベルト「救急車、呼んでほしいでーす。ちなみに、救急車は英語でアンビュランスでーす。」
パワポケ「...あんた、まだいたのか。」

そして7月1週...

「黒松~。借金の取り立てのために、野球の試合をしたそうじゃねえか。」
黒松「へい。組...社長のお耳にも入りましたか。」
「どうして、そういう面白いことをオレに黙ってるんだよ! オレが野球好きなの知ってるだろ!」
黒松「は、社長のお手をわずらわすこともないかと思いまして。」
「ラッキーフラワーズを貸してやるよ。ちょうど練習相手を探してたんだ。」
黒松「....」

(そして...)

パワポケ「え、また試合を?!」
黒松「....そうだ。前回と同じく、こっちが勝てば工場とパワポケは差し押さえる。
その代わり、そっちが勝てば借金の返済は1年待ってやろう。」
和桐社長「試合は2週間ですか? また急な話ですね。」
パワポケ「大丈夫、あのチームが相手なら勝てますよ。」
黒松「今回はうちのチームが相手じゃない。ラッキーフラワーズだ。」
パワポケ「え?」
黒松「こっちにもいろいろ事情があってな。嫌なら断ってもらってもいいぜ。」
和桐社長「ラッキーフラワーズ...? なるほど、お受けしましょう。パワポケ君はどうです?」
パワポケ「俺もいいですよ。だって黒松さん、あまり気乗りしていないみたいですからね。」
黒松「ふん、カタギに読まれるようじゃオレもヤキがまわったかな。」
パワポケ「......で、ラッキーフラワーズってどんなチームなんです?」
和桐社長「試合をしたことはないが、ウワサでは中堅どころだな。油断しなければ負ける相手じゃない。」
パワポケ「よーし、試合がんばるぞ!」

勝負は2週間後の休日に決まった。そして2週間後...

パワポケ「今日はラッキーフラワーズとの試合の日だ!
...今日も外国の人があっちのチームにいるみたいだな。また大リーガーじゃないだろうな。」
「アンソンとドナルドのことか? 大リーグにいたことないぜ。」
パワポケ「あれ、アンタだれ? おじさん、これからここで野球の試合をするから出ていって...」

(バキ!)

奥野「ええい、組...いや社長に、失礼な口をきくんじゃねえ!」
「まあまあ、そいつはこれから野球をするんだから、暴力はいかんな。」
黒松「この方はフローラル金融の親会社の黒梅興行の木岡社長だ。」
木岡社長「実はラッキーフラワーズはオレんとこのチームでな。ま、今日は楽しませてもらうわ。」
パワポケ「.........」
山田「なんだか、怖い外見の人たちがたくさん来てるでやんす。」
パワポケ「とにかく、今日の試合で勝てば借金の返済を1年待ってもらえるんだ。がんばろう。」
守田「そろそろ試合開始するであります。選手、整列ーッ!」
パワポケ「いざとなったら、あの人もいるし。」
山田「あてになるんでやんすかね?」
パワポケ「ま、俺たちは全力で戦うだけさ。」

パワポケはラッキーフラワーズ戦にサヨナラで勝利した。

ラッキーフラワーズ撃破後

パワポケ「やった、勝ったぞ! これで1年間、返済を待ってもらえる!」
木岡社長「なんだ、負けかよ! 垣内のバカんとこ以外に負けるとはな。....黒松よぉ。」
黒松「はい。」
木岡社長「このチームの選手、欲しいな。
何人かは例の島に売ってもいいが、来年には、例の裏野球大会もあるし。」
黒松「ああ、なるほど。工場解体後、有望なヤツは引き抜くことにしましょう。
(しかし、そうなると...借金の返済が延びてしまったのが痛いな。)」

和桐社長は、シブリ銀行支店長に野球の試合で勝てばお金を貸してほしいと頼みこんだ。
その話を聞いた鷹森は勝負を引き受ける。
2週間後、パワポケはシブリーズの鷹森の言動に怒りを覚え、徹底的に叩き潰した。
シブリ銀行は約束通り、和桐製作所にお金を貸すことにした。

10月3週の平日...

和桐社長「さあ、いよいよ新工場の稼働だな。」
パワポケ「とりあえず、前祝いでもしましょうか。」
山田「たたた、大変でやんす!」
パワポケ「なんだよ、山田君。」
山田「役所が新工場の操業許可が出せない、と言ってきたでやんす。」
パワポケ「はあ?!」

市役所

和桐社長「.........」
パワポケ「結局どういうことなんです?」
和桐社長「ああいう機械を作る生産ラインは一度、
国の指定した業者に検査をやってもらわないとダメらしいんだ。」
パワポケ「そんな法律があったんですか?」
和桐社長「いや、環境省からの通達らしい。」
パワポケ「でも、前からある工場は別に検査しなくていいんでしょう?
じゃあ、あまり意味がないんじゃ?」
和桐社長「まあ、国のやることだからねぇ。」
パワポケ「ハァ、しかたないですね。じゃあ、すぐにその指定の業者に連絡して...」
和桐社長「それがな、指定された業者が足りなくて、3ヶ月は順番待ちだそうだ。」
パワポケ「3ヶ月も!?
その間、工場が動かないんだったら銀行の借金に利子がついて...わあ、ダメじゃないですか!」
黒松「フフフ、お困りのようだな。」
パワポケ「黒松、どうしてここに!?」
黒松「なに、お前たちのあわてる姿を見物にな。」
パワポケ「え、どうしてそれを? ...待てよ。さては、違反があると通報したのはお前なんだな!」
黒松「フッ、不正を見逃すわけにはいかないからな!」
パワポケ「くそー、こうなったら今回も野球でなんとか...」
黒松「おいおい、役所が相手じゃいくら野球が強くても無理だろう。そろそろ、あきらめて...」
「いえ、なんとかなりますよ。」
黒松「ええ?!」
「悪質な違反ではないですし事情があるのもわかる。
3ヶ月後にきちんと検査するというのなら、特に問題は...」
黒松「だめだ、だめだ! 善良な市民であるこの俺が、そういう例外は認めん。」
パワポケ「お前のどこが善良な市民だ!」
黒松「人を外見で判断するな!」
「まあまあ。じゃあ、こうしましょう。
和桐バブルスと、我々市役所のチームが勝負して、そちらが勝てば、今回の新工場の件は不問に。」
黒松「オイ、ちょっと待て。どうしてそうなる?」
「ははは、高名な和桐バブルスとは一度、勝負をしてみたかったのですよ。」
黒松「いや、そうじゃなくて!」
「勝負は2週間後の休日でいかが?」
黒松「話を勝手に進めるなぁー!」
パワポケ「あ、ああ...こっちはいいけど。」
「いい試合をしましょうね。」
黒松「...どうなってるんだ。くそっ、これだからお上は信用できないんだ!」

そして2週間後...

パワポケ「今日は市役所市民課のチームとの試合の日だ!」
「はっはっは、楽しくやりましょう。」
パワポケ「...ところで負けた時は?」
「もちろん、国の指導にはしたがってもらわないと困りますな。」
パワポケ「...笑顔で言うなよ。」

パワポケはなんとか市民課選抜に勝利した。

市民課選抜撃破後

パワポケ「やったー、勝ったぞ!」
市民課の課長「いや、実におみごと。」
パワポケ「じゃあ、約束どおり...」
黒松「おい、ちょっと待った! いくらなんでも国の方針を勝手に無視するなんて、許されないぞ!」
市民課の課長「はて、なんのことでしょう?
ところで、例の通達に関しては全国的に批判が強いので、
市長からは「無視してよい」との指導が出ております。」
黒松「な?!」
パワポケ「それって...実は俺たちと試合がしたかっただけだったのか?」
山田「なんだか、うまくだまされたような気もするでやんす。」
パワポケ「と、とにかく、これで問題解決だ! 和桐製作所バンザイ!」

続く

最終更新:2024年04月29日 21:52