ゲームを始める前に

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さぁゲームを始めよう。
今作ではNPBの収録もあり、日本球界でプレイする為に購入したGM諸君も少なくはないと思う。
しかしやはりOOTPの真髄はMLBをプレイしてこその部分があるので是非ともMLBもプレイして欲しい。

このゲームを買うくらい野球に興味があるのなら、MLBに好きな球団の一つや二つはあるだろう。
ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、シアトル・マリナーズ・・・。
しかしヤンキースはもちろんレッドソックスもメガトン級の超ビッグ球団だ。「資金力で1位,2位を争う球団でEASYプレイなんて!!」と思うGM諸君は少なくないはずだ。実際にパワプロサクセスなんかで横浜ベイスターズに指名されたがるプレーヤーはかなり多いようだ。

今までMLBにそこまで興味が無くてチーム名は日本人選手所属チーム程度の知識で、そのチームでも日本人以外の選手の名前を知らない、だがNYYではプレイしたくない。シアトルなんかの中堅も微妙。そんなOOTP初心者プレーヤーの為にMLBの弱小球団についてこのページでは解説してきたい。

OOTPプレーヤーを少し見渡した所、近年の成績を鑑みてアストロズをピックするプレーヤーがいるようだ。
|^o^|< ワタシです
しかし、OOTPのゲームは一時的な選手不足による弱さで強弱を安易に測る事はできない。それでは何を基準に弱小、強豪の線引をすればいいのだろうか。

結果的に言えば、
1.オーナーが厳しくて
2.市場規模が小さくて
3.ファン忠誠度が低く
4.初期に能力値の高い選手が居ない 
が揃えばHARDモードと言っていいだろう。

この4つを観るだけでも難易度を推測する事は可能ではあるが、それでも現実のMLBの歴史、各球団の悲しい歴史を知った上での愛着心を持ってプレイしたほうが楽しみが増える。そうだろ?

では本当にアストロズは弱小球団なのか。本当のHARDモード球団はどこなのか。そんなドMなGMにお勧めの球団を、現実・ゲーム両方の視点からピックアップしていこう。


ドM専用球団

ヒューストン・アストロズ 難易度:★★★★☆

まず1つ既に挙がっている候補から説明していこう。アストロズだ。
設立は1962年にしてワールドシリーズ優勝なし、地区優勝こそ6回だがリーグ優勝は2005年の1回、ワイルドカード2回と紛うことなき弱小球団だ。
2013年にはナショナル・リーグからアメリカン・リーグ西地区に移籍した事でも話題になった。
1994-2006年までは地区優勝4回の黄金期を謳歌したものの、近年では3年連続3割台の勝率でぶっちぎり最下位で油田基地よりも成績を掘り下げている。
アストロズがア・リーグ移籍する直前の、2012年のナ・リーグ最終年にはアウェーの試合で年間20勝と信じられない弱さで最下位に沈み、2013年はリーグ移籍早々にマリナーズの4年連続最下位を阻止した。

ゲームでもその実力を余すことなくデータ化されており、初期予算は9500万ドルで1億ドル未満の29位。この初期予算の制限額から、たとえ球団収入がいくらになろうと毎年の収益をオーナーにかっさらわれる実にエコなチームである。
ファンの忠誠度も初期状態で10中3、更に市場規模も10中3と低く、放映権料はヤンキースの9000万ドルに対して3900万ドルである。

しかし現実での本拠地は、チーム名通りのヒューストンである。この都市はNASA関連にも登場する世界に名を轟かせる大都市である。全米で第4の規模を誇る大都市。その規模にしてこのマーケットサイズはやり過ぎだと思うプレーヤーも多いだろう。
いくら地域において野球人気が無いにしても、市場規模評価3は無いだろう・・・と思うかもしれない。
が、事実として現実のクラブ収益は1億8600万ドルで30球団中27位、資産価値は雑誌フォーブスの評価で26位である。

だがそのようなマイナス評価にも関わらず、現実世界では光明が多分にあるのがこのチームだと言っていい。
2011年よりオーナーに就任したJim Craneは、ゲーム内でもさえ良オーナーの評価である。
オーナーだけではなく、近年の最下位爆走によってことごとく毎年のドラフト上位を指名、多数のトッププロスペクト選手と契約を結んでおり、実はプロスペクトプレーヤー(成長する期待の大きい選手)を一番多く抱える球団でもある。
現オーナーのチームに対する出費は確かに控えすぎなくらい据え置き価格ではあるが、2013年度の球団の利益額を表す収支はフォーブス誌によると30球団中2位の5990万ドルである。
有望若手が育つ頃合いに効率的に投資を入れて、いい意味でアストロズを大爆発させる気だと噂されている。
なので全体的なチーム評価としては3年内には地区優勝争いに加わってくるという評価だ。

しかし現実と違い、ゲーム内のオーナー達は戦略を持たない。若手が育った時期に急に予算を特別計上する事などないのだ。
アストロズには有望若手は確かに多いが、全ポジションにおいて多いという訳ではない。特に野手に固まっており、投手・先発陣の層はかなり薄い。というか居ないと言っていい。
初期に在籍する若手野手が育ち、法外な給与を要求してくる前にチームを軌道修正して優良な投手陣を養う予算を勝ち取らなければならない。野手だけじゃ優勝できないからね!


シカゴ・カブス 難易度:★★☆☆☆

藤川球児が所属している事はもはや都市伝説となっているらしい。
シカゴ・カブスは由緒正しきナショナル・リーグの重鎮であり、設立は1871年で正に古豪と言える。
資産価値でも全MLB球団中4位で、世界中のプロスポーツチームのTop20にギリギリ入らないくらいに規模が大きい。サッカー・プレミアリーグのアーセナルFCとタメを張れる程の規模である。球団収入も2億6600万ドルでMLB6位の規模だ。

地区優勝5回、ワイルドカード1回、リーグ優勝16回という現在のMLBに照らし合わせると理解不能な成績が残っている。ナ・リーグが地区制に移行する1969年以前のリーグ優勝が原因である。
アーマード・コアで喩えるならばGA、NPBで喩えるならば、野村阪神みたいなものだろう。
ちなみにワールドシリーズ優勝回数は2回で最後に制したのは1908年だ。100年以上も前という、カーネル・サンダースの呪いなんか屁でも無いほどの時間がシカゴ・カブスには流れている。

このカブスにもワールドシリーズ制覇ができないカーネルサンダースの呪い、もとい、ビリー・ゴートの呪いがかけられている。と、まことしやかに地元では囁かれている。カブスにまつわる2つの呪いと事件についてここで紹介しよう。

ビリー・ゴートの呪い
1945年、タイガースを相手に2勝1敗として4戦目を迎えた10月6日のことだった。
地元シカゴのバー、ビリー・ゴート・タバーンのオーナーを勤めるビリー・サイアニスはカブスの大ファンだった。
マーフィーという名の山羊を飼っており、いつも一緒に応援に出かけていた。
彼はいつもマーフィーの分のチケットまで買うほど熱狂的だったのだが、その年のワールドシリーズ4戦目のこの日、カブス関係者が今まで問題にしていなかったマーフィーの入場を拒否したのだ。理由はマーフィーの臭い。
これに激怒したビリーは「2度とこのリグレー・フィールドでワールドシリーズがプレーされることはないだろう」と言い放って球場を後にした。
その後、カブスはこの試合から3連敗を喫してワールドチャンピオンを逃す。そしてこの事件以降、リーグ優勝・ワールドシリーズ出場を果たせないでいる。
1972年と1983年にはビリーの甥のサムが再び山羊を連れて球場へ観戦しに行ったのだが、ここでも入場を断られ、直後にカブスがリーグ首位から陥落した。

スティーブ・バートマン事件
2003年10月14日に行われたMLBナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ第6戦の8回表に起こった事件。
カブスファンによるファウルフライの捕球妨害が発生したのである。
その直後、リーグ優勝まであとアウト5つに迫っていたシカゴ・カブスが大量失点を喫してフロリダ・マーリンズに逆転負けし、翌日の第7戦も敗れてワールドシリーズ進出を逃したことで、この事件はシリーズのターニングポイントと見られるようになった。
補給妨害をした人物の名前こそ、スティーブ・バートマンである。
ほぼ事故的に起こったとは言え、これ以降カブスが調子を崩したのでターニングポイントと見なされて多くのカブスファンの恨みをバートマンは買ってしまった。
しかし、彼は根っからのカブスファンであったためにそれをネタにする事も出来ず、今現在もシカゴでひっそりと暮らしている。
by Wikipedia


バートマン事件は本当にいたたまれない事件であるとは個人的に思うが、黄金期であった2007-2009年シーズンで優勝を逃したカブスは、その後経営破綻する。
2010年以降4年連続の地区最下位という成績を残し、それにも関わらず編成が暴走してチーム内のプロスペクトを大量放出するなど、夜道をヘッドライトも付けずに爆走した。行き先も不透明な状態が今現在も続いている。

2012年からTheo Epsteinを球団社長に据え、ファーム重視の球団方針を打ち出した。
EpsteinはOOTPプレーヤーのみなさんにはお馴染みだろう。OOTPスタート時に契約可能であるやたらスカウト能力の高いマネージャーだ。
彼は2010年以降の編成部の暴走とは逆に、ベテランを放出しまくって大量の若手を獲得して希望が見え始めたはずだった。
しかし2013年シーズン終了時点での効果が見られない、どころか期待した若手の不調から監督のDale Sveumが解任されている。
未だにお先真っ暗である。

OOTPではクラブの規模に沿ったマーケットサイズを有している。
低迷もあった為にトップレベルではないが高めのファン忠誠度を擁すものの、経営方針から予算が30球団中26位と芳しくない。
オーナーは標準的な評価だ。
さすがにTheoが有望若手を集めまくっただけあって、将来性の高い選手は多い。
しかしここでもやはりアストロズと同じく、先発不足が深刻である。多少マシだが。
なので、アストロズ同様に先発陣の再建がチーム浮上のきっかけとなるだろう。
収支面から見て全体的な難易度はそれほど高くない球団ではあるが、ゲームスタート時点での選手層はそれほど厚くはない。
ファンが100年以上も待ち望んでいるワールドシリーズの栄冠を、自らの手で掴みとってみてはいかがだろうか。
難易度は標準的ではあるが、十分にサクセスストーリーを楽しむ事のできる初心者にオススメのチームだ。


マイアミ・マーリンズ 難易度:★★★★★

1993年創設の旧フロリダ・マーリンズが前身のチームだ。2012年のマーリンズ・パークへの本拠地移転に際し現チーム名に改名している。「マイアミは野球のキャンプ地にはなるが、ホームチームが無いのはいかがなものか」(Wikipedia引用)という、日本で言えば沖縄にプロ球団を作ってしまった感じである。
とは言うもののマイアミという都市は世界都市ランキング29位、アメリカ第7位のフロリダ州最大の都市である。マイアミティド郡・ブロワード郡・パームビーチ郡のフロリダ半島最南端の東側沿岸に位置する3つの郡の都市圏は、人口500万人を擁して全米6位の大都市圏を形成している。
ちなみに同州のMLBチーム「タンパベイ・レイズ」はフロリダ半島西海岸の都市圏に属している。
1993年創設と歴史は浅いながら、1997年・2003年の2回のワールドシリーズ優勝を達成している。どちらもワイルドカードからの優勝である。
2006年には現ヤンキース監督のジョー・ジラルディを監督に迎え、序盤の借金20を完済する等、見どころの多いシーズン展開を見せた。

さて、OOTP内での評価はどうだろうか。
市場規模はアストロズと同じ3で両リーグ最低。ファンの忠誠度は7と高めなようだ。Fan Interestは56と低め。
予算額は9000万ドルでアストロズを抑えての両リーグ最下位だ。
なぜこのように華々しい経歴を持つチームがアストロズ並みの評価に甘んじているのだろうか。
歴史を紐解けば詳しく理解できるので以下に詳細のような概要を記したが、長いので2行にまとめよう。興味のある人だけ読んでくれればいい。

やめるやめる詐欺
オーナーが守銭奴

ハイゼンガー時代

もちろん理由がある。
1993年には目新しさから観客動員数300万を記録してみせたが、翌年よりすぐさま減少に転じる。
球団人気を引き上げようと人気選手をFAで獲得するが、総年俸が膨らみ球団経営を圧迫した。球団経営に悩んだ創設者である当時の球団社長ハイゼンガーは、地元自治体に野球専用の新球場の建設かチームの身売りかの2択を迫った。当時のマーリンズは野球専用球場ではなく、アメフトをメインとする多目的用途のサンライフ・スタジアムを本拠地としていた為だ。2007年に新球場建設計画が了承されるのだが、この強硬な姿勢は「どうせ球団は移転してしまう」という空気を長年に渡りファン内外に充満させる原因となった。
ハイゼンガー自身は公約通りに97年にチームの身売りを決め、99年にマーリンズを現ボストン・レッドソックスオーナーのジョン・ヘンリーに売却している。97年には身売りを決めていた事から、同年のシーズンオフにワールドシリーズ優勝主力メンバーを軒並み売却する暴挙に打って出ている。世にいうファイヤーセールである。これがマーリンズファンの記憶に幾度となく刻まれる事となるファイヤーセールの第一弾である。その後の売却までの2年間のチーム状況はお察しである。

ヘンリー時代

99年よりハイゼンガーに代わり新オーナーとなったヘンリーは、ハイゼンガーが残したチームのあまりの惨状に絶望し、レッドソックス買収を目論む。身売り劇から3年、当時モントリオール・エクスポズオーナーであったジェフェリー・ローリアへマーリンズは再び売却される。2002年の事であった。ジェフェリー・ローリア・・・。

ローリア時代

2003年には再びワールドシリーズを制覇するものの、オーナーのローリアは再度のファイヤーセールを断行。2006年には収入が30球団最下位ながら、利益は30球団トップを記録する。遂には2007年に総年俸が両リーグ最低の位置まで減少する。それ以降、利益を上げているのにも関わらず他の球団の追随を許さない程に資金を出し渋る球団に対し「総年俸の低い球団への支援金である収益分配制度の資金を選手獲得に使わずに懐に収めている」と批判されるようになる。実際その通りである。その結果コミッショナーより総年俸の引き上げを約束させられるという異常事態に発展した。

この時点で過度の年俸圧縮とファイヤーセールは人気選手不在の状況を招いた為、固定ファンの獲得が難航する要因となっていた。コミッショナーの行動もあり、2012年シーズンに先駆けてローリアは出し渋りの資金状態を改めると宣言。FAの人気選手を次々と獲得するマーリンズにファンは安堵した。しかしファンの苦悩は終わることはなかった。

巨額の出費に批判を浴びながらも2011年に完成した新球場、新チーム名、そしてコミッショナーとの約束からやる気を出しFA選手を多数獲得したがチームは低迷。宣言はどこへやら、1年も待たずに2012年シーズン中から3度めのファイヤーセールを行うローリアの姿がマイアミにあった。その翌年にももはや恒例行事となったファイヤーセールを行い、その影響で13年シーズンはシーズン100敗を喫する。

移転の心配こそ無くなったが、これら近年のファイヤーセールは市民から「裏切り」と批判されている。360億円もの税金を新球場建設につぎ込んだからだ。元からこの球場建設には反対も多かった。重要な事は「市民」が必ずしも野球ファンで無いという事である。野球好きを増やす前に野球嫌いを養成していると言って良いだろう。ファン等増えるものか。地元に愛されない球団へようこそ。ちなみに所属選手も怒り心頭である。

OOTPでもその辺の事情がマーケット規模などで再現されている。
チームのみならず市民からも金を搾取し、果ては収益分配制度すら悪用するブラックオーナーの名に恥じない評価がオーナー情報にも見て取れる。オーナー忍耐度3、圧巻のオーナー支出度1である。
アストロズと比較し何より残念なのは、この先も資金を出す気が無いという事であろう。アストロズも蓋を開けてみればただのブラックオーナーでした。とならない事を願う。

2014年スタート時に所属している選手こそ、エースのホセ・フェルナンデス、有能な中継ぎ、強力な外野陣、遊撃手を有おりそれなりに戦える構成である。しかしそれ以外の選手は貧弱でありプロスペクトの人数も少ない。

少ない放映権料、観客動員が伸びても搾取待ったなしのブラックオーナー。唯一の救いは高めのファン忠誠心だけであり、まさに弩級のマゾヒストGM向けのブラック球団である。
しかし、絶望の後には希望もあるかもしれない。OOTP製作陣の情けか、ローリア引退後のローリア Jr.は忍耐度、支出度共に6に設定されている。ローリア早く**というファンと共感する為の設定だろうか。
是非ともGM諸君には、絶望の淵に瀕するマーリンズファンの為に頑張ってもらいたい。マーケットサイズ10をゴールとしてプレイしてみて欲しい。


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最終更新:2015年03月11日 11:26