同国の在り方を象徴したような人物。
生まれた時から神に仕える為に育てられ、他の価値観を知らない究極の善人。
幼い頃より『癒しの奇跡』を始めとした数々の逸話から『神の地上代行者』との異名も持つ。
腰まで伸びた白銀に近い薄桜色に輝く美しき髪に、金糸を思わせる眉と睫。
雪を欺く白い肌に、宝玉もかくやという程の美しき真紅の光を湛えた瞳。
両腕には仄かな緑色の燐光を放つ
聖痕が走り、静かな音調で響く声は天使の歌声。
運が良ければ聖堂で神に祈っている彼女の姿を拝見する事が出来るだろう。
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彼女は『 神』たる人工知能により計画・実施された、ヴォルゲンに対する疑念や敵意等を緩和する為の"装置"の一つである。
しかしこれらの事実は当の彼女自身も含め、誰も知る事の無い話。
出自自体も非常に謎が多い。
人間とエルフの両親は存在するものの、その当人達も彼女の出生に関しての記憶が酷く曖昧で『神から直接授けられた奇跡の子』と本気で信じ込んでいる模様。
勿論、この両親も幼少時から『神』への絶対の信仰を教え込まれているようだ。
そして彼女を語る上で出て来る『癒しの奇跡』とされる事象。
これの正体は『神』によって彼女の体内に組み込まれ、聖痕より放たれた“治療用ナノマシン”によるものである。
その際に周囲を照らす緑色の燐光は、ナノマシンが活性化する際のシステム上の現象であるとの事。
彼女は 魔力と呼ばれる力を一切持っておらず、だからこそ癒しの奇蹟は人々から『本物の奇蹟』として謳われているのだ。
加えてナノマシン群は『神』の目や耳も兼ねており、彼女自体を『端末』として“ヴォルゲン”を視ているとも。
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最終更新：2024年01月08日 21:20
