怒りを司る神。
行き場のない怒りを受け止め、代わりに晴らしてくれる復讐神としての側面も持つ。
天変地異はこの神の怒りの仕業とされ、災害を起こす神としても知られる。
また地域によっては火と山の神として崇められている。
非
ヴァンディリオ神族出身の神の一柱。
フィーシア神の呼びかけに応えて、神々の戦いの際に力を貸したとされる。
何度かあった神々の戦いの内のどれに参戦したかについては諸説ある。
いずれも戦功を
ソルアリス神に認められ、ヴァンディリオ神族に迎え入れられたとの事。
これを周辺部族の信仰の取り込みと解釈する神学者もいる。
赤髪、赤ら顔、怒り顔で松明を持つか、炎をまとった大男として描かれる。
理由は様々だが、何かと激怒して暴れまわる逸話にこと欠かない神。
あらゆる怒りを司る為、神話では理不尽な怒り方をする一方で義憤で行動する事も多い。
宥め役にはフィーシア神があてがわれる事が多く、密かにフィーシア神に懸想しているとする神話もある。
また、自分が嫌われ者である事に自覚的である描写が多く見られる。
あまり大規模な神殿はなく、フィーシア神殿の一角で祀られているだけの事も。
大きな災害があった場所では神の怒りを鎮める為の祠が設けられる場合がある。
ダドゥーク神官の主な務めはこうした神の慰撫であり、共同体における防災の役割を担っている事が多い。
『ダドゥークの怒りあれ』という慣用表現があり、腹立たしい事があった際の捨て台詞として使われる。
大まかに言うと『とんでもなく酷い目にあえばいい』といった意味合い。
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最終更新:2022年06月16日 11:38