魔剣ハーケンギリー

魔王リブラグニドゥの持っていた魔剣。
振るう刃は空間すら切り裂き、剣の柄には青紫色の宝珠が飾られ不気味に輝いていた。
その切れ味は勇者アル・ワーコレーが持つ『聖剣トロク』を折る程の威力であったと云う。

聖剣を失った勇者の姿に魔王が勝利を確信したその瞬間。
ワーコレーは背に差していた銅の剣を抜き放つと魔王の手からハーケンギリーを弾き飛ばし、返す刃でリブラグニドゥの急所を刺し貫いたのである。


直後の『空間喰い』との戦いでは勇者がこの魔剣を使用。
その際に聖剣トロクの柄に埋め込まれていた赤紫色の宝珠とハーケンギリーの青紫の宝珠がまるで引き合うかのように融合し、至極色の宝石となって凄まじい『時空を操る力』を纏った剣が誕生した。

激闘の末、空間喰いの眉間にこの剣が突き立った瞬間に宝石の力が発動。
宝石がはじけ飛ぶと同時に次元の狭間が再び開き、怯んだ空間喰いを押し返す事に成功したのである。
だがその際、突き刺さったままのハーケンギリーも共にこの世界から失われる事となった。


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最終更新:2025年06月04日 02:42