アッシュラ各地を徘徊しては虐殺を繰り返す、泥と血で汚れた白銀の全身鎧を纏った人物。
『
アッシュラの八罪』の一つとして名が挙がっており、実在する事も認められている。
元々は
アッシュラ北部を支配していた(自称)アッシュラ王に仕えていた将軍との事。
その王は常々『アッシュラが分裂したのは他国のせい』『統一が出来ないのも他国が何かしている』等と国外に対する憎しみを言い続けていたようだ。
特に根拠があった訳ではないが、王はそう信じて疑っていなかった様子。
そしてその王に仕える将軍であったゼンビも王の言葉に賛同していたと言う。
だがその王はアッシュラ中央政府が
バルナへ
侵攻する際、邪魔であるという理由で攻撃を行い死亡。
因みに中央政府軍を率いていた指揮官は
シン大佐という男であり、出身は
ロゼルス国であった。
最期まで外国を危険視し、そして外国人に殺された君主。
その無念を晴らすべく、ゼンビはアッシュラ国内を徘徊し外国人を見つけては殺し続けている。
常に何かを呟いているが、外国人に対する恨み節を復唱するだけであり全くと会話にはならないようだ。
人間離れした戦闘力を誇り、今まで何度も討伐が試みられているが異常なまでの生命力でどれ程攻撃を受けようと止まらない。
そもそも本当に生きた人間であるのかどうかも疑われており『中央政府との戦いの時点で戦死している』との噂もある。
また『鎧の隙間から赤黒い触手のようなモノが蠢いていた』との証言もあり、恐らく既にアンデッドや魔物の類と化しているのかも知れない。
なお、殺戮対象である『外国人』の判定はかなり曖昧。
既に正気を失っている為、目に付いた相手を一方的に外国人と判断しているだけな可能性が高い。
しかも外国を憎んでいるのに何故か
アッシュラから出ていく様子も無く、恐らく彼が殺した人間の半分以上はアッシュラ生まれのアッシュラ育ちである。
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最終更新:2024年03月09日 23:13