デルモンガ島の
モンガ港で飲まれているビール。
グレープフルーツを思わせる華やかな香りを持つが、飲むと苦味と酸味が強く炭酸も強い。
愛飲している人によれば『クセになる味わい』との事だが、普段飲まない人に飲ませると困惑した表情で固まった後、そっと元のグラスへ吐き出すという。
モンガ港で飲まれているビールであるが、デルモンガ島で作られている訳ではない。
というか、
モンガ港にビールに回す小麦なんて余裕もない。
(平和な期間が続くと醸造所を造ってみたりもするようなのだが、魔物や原住民の襲撃で潰れる様子)
このビールを作っているのは
アールコル市国の小さな醸造所である。
『デルモンガじゃビールが飲めねえのか!?そりゃあ可哀そうだ!届けてやらねえと!!』
しかし島にビールを届けようと思った場合、長期に渡る過酷な航海を乗り越えなければならない。
また、頻繁に輸送船が行き来している訳ではない為に次が届くまで今あるビールで凌いでもらわなくてはならない。
結果、試行錯誤の末に生み出されたのが超長期保存ビール『モンガビール』である。
基本的にはデルモンガ島に向けて販売しているが、頼み込めば醸造所でも売ってくれる。
しかし他に美味しいビールがいくらでもあるのにわざわざこの独特の味の、しかもちょっと割高のこのビールを買う必要性があるかというと……。
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最終更新:2023年02月11日 12:55