アッシュラ国ディエ勢力の最高権力者である自称『アッシュラ王』の一人。
可愛らしい容姿の若い青年。
ディエは東方政府の一部が離反する形で誕生した勢力である。
阿伝国璽を手に入れた貴族が数名の仲間と共に東方政府からの独立を宣言した。
しかしすぐさま乗り込んできた中央政府に鎮圧され、残りも追われる事となる。
そして鎮圧から逃げ延びた者は東方政府の領地内を駆け抜けて東の仲間の領地に集結。
以降は領地の防衛に専念していた。
なお、先代の王は殆ど軍を動かす事なく外交のみで国の防衛を果たしていたという。
しかし裏では戦力の強化を怠っておらず、機が来れば一気に攻めへと転じて勢力を拡大する算段を建てていた。
が、その機会が訪れる前に先代は病死してしまった。
その後すぐに息子が後を継ぐ事となり、息子は先代の努力で築き上げた平和な環境で育った、善良で心優しい若者だった。
どれくらい善良かと言うと……。
『軍とかいらなくない?話し合いで解決しようよ!』
『民が税で苦しんでるんだって!今年は免除してあげよう!』
『隣の勢力が攻めてきた!?話し合いの使者を送ろう!』
………先代の努力を無に帰す程の、善良で無知で無能な王の誕生であった。
しかも話し合いというのもしっかりとした『交渉』ではなく、ただただ“自分達が可哀想だから助けてね”という『お願い』でしかない。
これだけならただの平和ボケした脳内お花畑な人物なのだが、問題がもう一つ。
ヨウ・ジーヴァは熱心に精霊を信仰しており、都に精霊を祀る豪華な神殿をいくつも建築させている。
その資金は何処から?臣下が頑張って集めてくる。
何処からどうやって?領民に重税を課す以外にない。
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最終更新:2024年01月04日 15:12