オリロワ2nd @ ウィキ

教祖の代償

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教祖の代償◆o7DW0ESrOc




「あぁ…いい。実にいい風景だ」

きらびやかな光を放ちながら、水面上に姿を写す、私と周りの自然。
実に心が洗われる物だと、私は思っている。
自然に触れ合うのは、やはりいい。
私はそう今更ながら実感している。

「しかし…この緊急事態に言ってる場合では無いのは、分かっているのだがな」

殺し合い。
それは邪悪なる言葉同士が混ざり合い、そしてそのままの意味の事を行う、恐ろしい物だ。
そのおぞましき行為を、何も知らぬ人々を連れてこさせ、挙げ句の果てにはその主催自ら狂気に飛び込もうとしているのだ。
だからこそ、『愛』や『正義』を掲げる宗教を率いる私、神崎繁としてはそのような事を許す訳にはいかない。
愛すべき人類を『正義』の名の下で助け、駆逐すべき人類を『悪』の名の下で粛正する。
それが、この世の性という物なのは、私が一番分かっているつもりだ。

だが、私も年齢の問題というのがある。
私がただ意気込んでいるだけの老人では、ただ邪魔なだけだろう。
さてどうするべきか。
邪悪なる主催に渡された荷物を使う訳にはいかない。しかし、手を汚さずして人を救う事は出来ない。


あぁ、神よ。
何故私ではなく見知らぬ者にこのような使命を下したのですか?
私ならば、滅び、悩む人々を『正義』と『愛』で包む事が出来たというのに。
私は貴方がどのように考えているか、いささか理解出来ません。

しかし神よ。
貴方が理解出来ぬ事を私に強いるのかもしれません。しかし、私に出来る事はたった一つ。
私に似合う同士を集め、邪悪かつ巨大な主催を撲滅する事。
その前には、武器など私には必要無い。

改めて私は渡された荷物を見る。
よくある形の、ありふれたリュックサック。
しかしありふれた物だからこそ、私には分かる。

溢れ出る憎悪が、今に今にと飛び出そうとしているのを、私には見えるのだ。

「殺し合いという邪悪を私に強いるのならば、私は『正義』と『愛』で立ち向かおう」

それが、私に出来る唯一の事だ。
…見ていてくれ、私の愛する人類諸君。
私は必ず邪悪な敵を倒し、そして『愛』と『正義』を広めてみせよう。

「…では、赴こう。私に必要無い枷はここに置いて」

私が赴くすべての人へ。
私が、愛を届けにいこう。

【一日目・深夜/E-6 オアシス】
【神崎繁】
【状態】健康
【装備】無し
【所持品】無し
【思考】
1、『愛』と『正義』を持って、殺し合いを粛正する。
2、同士を増やす
3、基本は話し合い。話せば分かってくれるだろう
【備考】
※中身を確認せぬまま、オアシスにディパックを置きました。
名簿も見ていないので誰が参加しているか分かっていません。


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神崎 繁 :[[]]


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